3月3日に配信された新曲「Sink」を携え、今回のツアーで4都市を巡ったDYGL。このうち3月20日の東京・TSUTAYA O-EAST公演はオープニングアクトにJohnnivanを迎えた第1部、スペースシャワーが展開する配信プラットフォーム「LIVEWIRE」を介して生配信も行われた第2部の2部構成となった。この記事では東京公演の第2部の模様をレポートする。
DYGLはまずライブ定番曲「Let It Out」で第2部の火蓋を切って落とし、さっそくオーディエンスのテンションを高めていった。「Let It Sway」の演奏を終えると、Nobuki Akiyama(Vo, G)は開場時間中に地震が発生したことを受け「配信で観ている方、大丈夫ですか? どうかお気をつけて」「会場のみなさんも何かあったら教えてください」と語りかける。彼は少々心配そうな様子を見せつつも、来場者と配信視聴者を温かく迎えた。
日本国内のツアーは2019年7月から11月にかけて行われた「DYGL JAPAN TOUR」以来、およそ1年半ぶりとなったDYGL。彼らはひさびさのツアーに合わせ、数多くの新曲を用意していた。前半ではブリットポップ調のさわやかな「Banger」、“夢を見ること”を題材にしたという「Did we forget how to dream in the daytime?」などをプレイ。これらの新曲についてはMCでも触れられ、Akiyamaは「コロナの影響でライブができなくなった、この状況だからこそいろんな曲を作っています」と次回作に向けて準備を進めていることを話題にした。
DYGLのレパートリーの中でも特に激しいサウンドと言える「Bad Kicks」のあとには、Yotaro Kachi(B)とYosuke Shimonaka(G)がMCを行うという貴重な一幕も。これまでMCにはほとんど参加しなかったKachiは缶ビールを飲みつつ、バンド初となった2部制ライブの感想を語った。続く「Stereo Song」では、Shimonakaがサイケデリックなギターフレーズを存分に披露。「Bushes」はAkiyamaとKohei Kamoto(Dr)がパートチェンジし、Shimonakaがメインボーカルを務めるという変則的な編成でのパフォーマンスとなった。
“儚い夢”をテーマにしたノスタルジックなミドルチューン「A Paper Dream」を挟み、「Sink」ではAkiyamaが弾くアコースティックギターの音色で穏やかなムードが生み出された。本編最後の「The Search」では、Shimonakaの奏でるシンセやメンバー全員によるコーラスによって、ライブのフィナーレを壮大に演出。そしてアンコールの「Don't Know Where It Is」ではAkiyamaがアンプに足を掛けてギターを引き倒したり、上半身裸になったShimonakaが激しくジャンプするなど、アグレッシブなステージングで幕引きをにぎやかに彩った。
現在「LIVEWIRE」では「DYGL SPRING TOUR 2021」東京公演の第2部のアーカイブ映像を公開中。配信チケット購入者は4月4日23:59まで視聴できる。
DYGL「DYGL SPRING TOUR 2021」2021年3月20日 TSUTAYA O-EAST セットリスト
01. Let It Out
02. Let It Sway
03. Banger(新曲)
04. Feel The Way
05. Crazy
06. Hard To Love
07. Did we forget how to dream in the daytime?(新曲)
08. Rhythm of the World(新曲)
09. Bad Kicks
10. Stereo Song(新曲)
11. Behind The Sun
12. Bushes(新曲)
13. Alone in the Room(新曲)
14. Waste Of Time
15. A Paper Dream
16. Sink(新曲)
17. The Search(新曲)
<アンコール>
18. Come Together(第1部) / Don't Know Where It Is(第2部)
リンク
DYGL @dayglotheband
SPRING TOUR 2021 無事終了致しました!!
名古屋・大阪・東京・沖縄・配信、参加してくださった皆様有り難うございました。
東京公演レポートそしてセットリスト公開されました🌈🌈
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