MIGMA SHELTER、ナーナナラ復帰ワンマンで「明るい未来へ」

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MIGMA SHELTERが2月28日に東京・TSUTAYA O-EASTでワンマンレイヴ「Hyper Bridge!!」を開催。このレイヴをもってメンバーのナーナナラがグループに復帰した。

ナーナナラ(撮影:Masayo)

ナーナナラ(撮影:Masayo)

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MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)[拡大]

ミミミユ(撮影:Masayo)

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昨年7月から学業の都合でナーナナラが活動を休止し、彼女を除く5人で活動してきたMIGMA SHELTER。6人そろったフルメンバーでのパフォーマンスは約7カ月ぶりであり、チケットがソールドアウトしたレイヴの会場はファンの期待と興奮に包まれていた。そこへ静かに現れたMIGMA SHELTERが円を囲むように座り込むと、儀式めいた暗い曲調の「明けの歌」がスタート。ファンがナーナナラの担当カラーである青いサイリウムを点灯させる中、激しいギターのサウンドを合図に6人は一気にパフォーマンスのボルテージを引き上げ、昨年末に負った怪我の治療中であるリーダーのミミミユはキャスター付きの椅子で移動しながら荒々しく髪を振り乱す。彼女の椅子を駆使したパフォーマンスは、ファンから“椅子芸”と呼ばれており、ほとんどハンデを感じさせない。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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「Spider Line」「TOKYO SQUARE」のアップテンポな2曲に続いて披露されたのはホラーミュージカル系トランス「Baron」。この曲を6人で披露するのは今回が初めてだ。その後、「Drops」「Rabiddo」と「不思議の国のアリス」をモチーフにしたアルバム「ALICE」の収録曲が続き、グループ随一のポップチューン「Egg Head」では、“エンドレスバージョン”として、メンバーが頭上で輪を作りながらジャンプする大サビが8回も繰り返される。ヘトヘトになりつつ、6人がハードロック系トランス「69」のパフォーマンスを開始すると、レイヴは怒涛の盛り上がりを見せた。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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MCではナーナナラが「帰ってまいりました!」と笑顔で元気に挨拶するが、ひさびさの熱唱により枯れてしまった自分の声に「声やばい! なに!?」と驚いた様子を見せる。「新たなナちゃんかな?」とレーレにいじられ、「ずっと勉強してて声出してなかったから?」と笑うナーナナラは「青のペンライトとかありがとうございます!」とファンの歓迎に感謝した。「最後までノンストップで、頭ぶっ壊れるまで踊れ!」という彼女の煽りから「the Answer」「Svaha Eraser」と硬派なサイケデリックトランスを連発した6人は、一列になって踊る“芋虫ダンス”が見どころの1つである「Y」を披露。この曲ではタマネが躍動感あふれるダンスで空気を一変させた。

MIGMA SHELTER「Hyper Bridge!!」の様子。(撮影:Masayo)

MIGMA SHELTER「Hyper Bridge!!」の様子。(撮影:Masayo)[拡大]

ナーナナラがセンターに立って始まる「QUEEN」でさらに熱を帯びた6人は、「Unbirthday」「Road」を畳みかけ、美しいピアノの旋律が印象的な「NAME」に続いてはフルメンバー初披露となる「Paralyzing」を熱演した。初披露となった「Baron」「Paralyzing」の感想をユブネに聞かれたナーナナラは「めっちゃ大変!」と元気に回答。前日まで体調不良で入院していたブラジルはMC中、満身創痍の状態でステージに転がっており、メンバーが「お母さん、ブちゃんがんばっています! ママジルー!」とフロアで踊っていたブラジルの母に呼びかけると温かい拍手が起こった。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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なんとか立ち上がったブラジルの切ない歌声で哀愁系トランスバラード「It doesn't matter」が始まり、レイヴは終盤に突入。この曲のアウトロに「Joint」の歌い出しが繰り返しマッシュアップされると、そこからキラーチューン「Compression: Free」になだれ込む定番の構成でフロアは大いに沸き上がる。そしてMIGMA SHELTERはアルバム「ALICE」のラストナンバーである「My Wonderland」からオープニングナンバー「In Wonderland」につなげ、物語が再び始まる予感の中でレイヴはフィナーレを迎えた。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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エンディングのMCでは、ナーナナラが「活休した半年前はこんなにたくさん待っててくれる人がいると思ってなくて、(私は)いてもいなくてもって感じなのかなって思ったりもしたんですけど、『明けの歌』の瞬間に(サイリウムの)青がバーッて光って、ヤバい歌えない!ってくらい感動したし、戻ってこれたのは『待ってるよ』って声をかけてくれたみんなのおかげだと思います。これからも(学業との)両立は大変だと思うけど、応援してもらえるとうれしいです」と感謝の言葉を述べた。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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ナーナナラに向けてミミミユが「未来は明るいって、言ってる」とどこからか受信したかのようなメッセージを伝えると、すかさずユブネが「そうだね。ナちゃんが戻ってきたMIGMA SHELTERの未来は明るいね」とフォロー。さらに「おかえり、って言ってます」と呟くミミミユにナーナナラは「ありがとう! ただいま!」と答える。またブラジルが「心が折れたり、心変わりせずに戻って来てくれて本当に偉いし、本当にうれしい」とナーナナラに思いを伝える一方、日頃から下ネタをナーナナラにたしなめられていたユブネは「えちえち警察が戻って来てしまった」とぼやいた。

MIGMA SHELTER「Hyper Bridge!!」の様子。(撮影:Masayo)

MIGMA SHELTER「Hyper Bridge!!」の様子。(撮影:Masayo)[拡大]

ナーナナラと同学年のタマネはコロナ禍の中でもしっかり学業をこなしてきたナーナナラの努力を労い、「これから未来は明るいでしかないから、一緒にがんばっていこうね! 帰って来てくれてありがとう!」とはしゃぎ、レーレは「MIGMA SHELTERに入って来たのは一番最後だけど、頼もしい存在」とナーナナラをベタ褒め。怪我や不調を跳ね除けて立つストイックなメンバーたちと見事に復帰を果たしたナーナナラに向けて、ファンは大きな拍手を送った。

スタンド花を囲むMIGMA SHELTER。(撮影:Masayo)

スタンド花を囲むMIGMA SHELTER。(撮影:Masayo)[拡大]

なおMIGMA SHELTERは3月20日に東京・品川インターシティホールでレーレの生誕レイヴ「Happiness Nightmare - ccxxv -」を開催。4月4日にはタマネの生誕レイヴ、5月8日にはミミミユの生誕レイヴをそれぞれ有観客で開催する。

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MIGMA SHELTER「Hyper Bridge!!」

2021年2月28日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. 明けの歌
02. Spider Line
03. TOKYO SQUARE
04. Baron
05. Drops
06. Rabiddo
07. Egg Head
08. 69
09. the Answer
10. Svaha Eraser
11. Y
12. QUEEN
13. Unbirthday
14. Road
15. NAME
16. Paralyzing
17. It dosen't matter
18. Joint
19. Compression: Free
20. My Wonderland
21. In Wonderland

MIGMA SHELTER レーレ生誕レイヴ

「Happiness Nightmare - ccxxv -」

2021年3月20日(土)東京都 品川インターシティホール

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