当初、Reiは昨年11月にリリースした2ndアルバム「HONEY」を携え、今年1月から東名阪ツアー「SOUNDS of HONEY」を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出を受け愛知、大阪公演を中止。ファイナルのEX THEATER ROPPONGI公演のみ開催することになった。Reiの有感客ライブが行われるのは約1年ぶりのことで、当日は彼女のミュージックビデオを多数制作している大久保拓朗監督のディレクションのもと、ワンカメラによる臨場感あふれる有料生配信も実施された。
バンドメンバーの中西道彦(B /
最初のMCでファンと再会できた喜びをしみじみと語ったReiは、拡声器を使ってオーディエンスへのメッセージを英語で熱く叫んだのち、「HONEY」の収録曲「ORIGINALS」「ERROR 404」をパフォーマンス。「今年1年で1人で過ごす時間が増えて、自分がすごく繊細な人間だということに気付かされました。近しい友達とビデオ通話とかする中で、不思議と大切に思っている相手が自分の弱みや傷付いている部分をシェアしてくれた瞬間に不思議な安心感があったの。それがうれしくて、私も作品の中でやってみようと思ったんです」と自身のパーソナルな部分を表現した「HONEY」について説明したあとには、アルバムのリード曲であるメロウなナンバー「Categorizing Me」を響かせ、続いてメランコリックな雰囲気の「Broken Compass」「Stella」をギター1本で奏でた。
会場がしっとりとしたムードで包まれる中、ステージを照らしていた照明が暗転すると、ここからライブはハイテンションな後半ブロックに突入する。それまで着ていた鮮やかな黄色い衣装を脱ぎ、身軽な格好になったReiは「HONEY」でもコラボレーションした
ゲストとのコラボパフォーマンスが終わったあとも、Reiはロカビリー調の「Route 246」でバンドメンバーを勢いよく紹介したり、アコースティックギターを奏でる「DANCE DANCE」で客席にクラップを巻き起こしたりとパワフルなライブを続行。「New Days」では会場のバルコニーに移動し、フライングVで白熱のギターソロを披露してオーディエンスの気持ちを高ぶらせた。
アンコールでは再びタブゾンビと栗原が迎えられ、ライブの定番曲「BLACK BANANA」がコラボで披露される。Reiはゲストの2人やバンドメンバーとともに代わる代わるソロを回し、エネルギッシュなステージを繰り広げた。その後、彼女は2月26日にユニバーサルミュージック傘下のVerve Forecastレーベルより1stアルバム「REI」の"International Edition"を全世界配信することを発表。「1人の人に向かって1つの愛してるという感情を伝えること、そのシンプルなことがどれだけ難しいかを感じた1年だったんです。だから、ちょっと自分の音楽の奏で方を改めようと思った。なんかいっぱいの塊としてみんなのことを見てたんだよ、ごめんね。それはちょっと反省してる。1人がたくさんいるんだと思うようにしました」とファンに語りかけ、ミドルテンポの「matatakuma」をライブを締めくくるラストナンバーとして響かせた。
Rei「Rei Release Tour 2021 "SOUNDS of HONEY" -the Band Set-」2021年2月14日 EX THEATER ROPPONGI セットリスト
01. B.U.
02. COLORS
03. JUMP
04. MOSHI MOSHI
05. COCOA
06. ORIGINALS
07. ERROR 404
08. Categorizing Me
09. Broken Compass / Stella
10. Lonely Dance Club(w/
11. My Name is
12. Route 246
13. DANCE DANCE
14. New Days
15. What Do You Want?
<アンコール>
16. BLACK BANANA(w/ SOIL&"PIMP"SESSIONS)
17. matatakuma
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Rei @guita_rei
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