これは本日12月6日、東京・新宿ステーションスクエアにて行われたサプライズイベントで発表されたもの。涼平は2004年の彩冷える結成時より中心メンバーとして活動してきたが、2006年に彩冷えるを脱退しメガマソを結成した。一方、彩冷えるは2009年5月にメジャーデビューを果たし、2010年6月からは葵のソロ活動が本格化するものの、葵以外のメンバー4人が8月に脱退し新バンドAYABIEを結成。彩冷えるの活動は2010年いっぱいをもって休止されることが発表されている。
彩冷えるの活動休止が決定した際、葵は涼平に連絡を取り休止を報告。このとき2人は結成当時の思い出話に花を咲かせ、これをきっかけに葵のレギュラーラジオ番組への涼平のゲスト出演が実現した。そして番組での共演を経て「もう一度一緒に何かできないか」という思いから、12月24日にShibuya O-EASTで行われる葵のワンマンライブに涼平がゲストとして出演することも決定。これらのプロジェクトを通じさらに意気投合し、2人によるシングルリリースの話が動き出した。
この日のイベント開催は事前に葵のブログなどで告知され、会場には約5000人の観客が集結。ニコニコ生放送でも同時生配信が行われた。2人がステージに姿を現すと、新宿東口には大歓声が沸き起こった。
まず最初に葵が「新宿にお集まりのみなさん、ニコニコ動画をご覧のみなさん、葵&涼平です」と挨拶。「涼平くん、こんなに集まってくださいましたがどうですか?」と話を振られた涼平は「もううれしくてね……葵くんも金髪でね(笑)」と、見事な金髪で登場した葵を見る。「今日は気合を入れました」という葵は、1曲目に涼平とともに彼の在籍時代の彩冷えるの楽曲「景」を披露。切なくもパワフルなボーカルと、エモーショナルなギタープレイで会場を魅了した。
ここで再びMCに入った葵は「普段はどちらかというとそちら側(客席側)を歩いてるんですけども。『お兄さん、ホストとかやってみない?』って言われて(笑)」と会場を笑わせるが、我に返り「今日はこういうキャラじゃないんだよね」と苦笑。また、ステーションスクエアでのライブが初めてだという涼平は「一生のうち1回はやっとかないとって思ってたんで。やれちゃってうれしいです」と、念願の舞台を楽しんでいる様子をみせた。
さらに2人は2月リリースのシングル「モノクローム」を演奏。この曲は葵の歌う壮大なメロディラインと、涼平の重厚なギターフレーズが絡み合う迫力満点のナンバー。新ユニットの幕開けにふさわしいダイナミックな楽曲を、夕暮れの新宿に響き渡らせた。
イベント後の報道陣の取材でひさびさに共演した感想を尋ねられると、涼平は「葵くんは全然変わってなかったです。変わってなかったからこそ今回の曲が作れました」、葵は「今回のシングル用の曲とかも涼平くんは1日ぐらいで作ってきて、しかもすごいセンスが詰まっていて。彼の音楽性はやっぱりすごいなと思いました」と語った。また、今後の活動については「それぞれの活動もあるので、お互いをブラッシュアップできるような活動をしていきたい」(涼平)、「またこういう機会をぜひ作りたいです」(葵)と、新たな展開への期待を持たせた。
終演後、会場に集まったファンには1000枚限定のスペシャルCDが配布された。このCDにはイベントのために制作された新曲「最果て」を収録。この曲は彩冷える結成時に配布された無料CDと同じく、ピアノとボーカルだけのアコースティックアレンジ。原点に帰るという2人の意志が込められている。
2月にリリースされるシングル「モノクローム」は、葵が所属する徳間ジャパンコミュニケーションズとメガマソが所属するエイベックス・エンタテインメントの2レーベルより初回限定盤および通常盤をリリース。それぞれにイベントで披露された「景」など、異なるカップリング曲が収録される。
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- 葵&涼平 OFFICIAL WEBSITE
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音楽ナタリー @natalie_mu
[写真追加]本日行われた葵&涼平 incl. アヤビエメガマソのライブレポートに、ステージの様子などの写真を追加しました。 http://natalie.mu/music/news/41627