=LOVE、背中を叩き合ってついに武道館のステージへ「皆さんに出会えたことが最高の宝物」

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=LOVEのライブツアー「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」のファイナル公演が1月16、17日に東京・日本武道館で開催された。

=LOVE「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」東京・日本武道館公演の様子。(写真提供:代々木アニメーション学院)

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「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」は昨年10月に行われた姉妹グループ≠MEとの合同コンサート内で開催がサプライズ発表され、翌11月に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開幕。関東の計5会場がツアーの舞台となった。=LOVEが日本武道館のステージに立つのはこれが初めてで、グループにとっての歴史的瞬間を見届けようと2日間を通して多くのファンが来場。観客同士のソーシャルディスタンスを保った座席配置や公演中の換気、入場時の検温および手指の消毒など、新型コロナウイルスの感染拡大対策を徹底したうえでライブが行われた。この記事では昨日17日の2日目公演の模様をレポートする。

=LOVE「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」東京・日本武道館公演の様子。(写真提供:代々木アニメーション学院)

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オープニングでは初ステージから現在までの歩みを振り返るように、ライブの開演前に円陣を組むメンバーの映像が約4年間分まとめて上映され、声を出して背中を叩き合うその姿に場内には早くもエモーショナルな空気が漂い始める。そしておなじみの出囃子である「Overture」が流れたのち、数多くのハートで彩られたステージにお姫様のような鮮やかなドレスを着たメンバーが登場。センターに立つ高松瞳の「来たぞ武道館!」という言葉とともにデビュー曲「=LOVE」でライブをスタートさせ、3曲目「Want you ! Want you ! 」のイントロでは1人ひとりファンへの挨拶やライブへの意気込みを元気いっぱいに叫んだ。続いて巻きスカートを脱ぎ捨てて早着替えした12人は、大人の失恋ソング「ズルいよ ズルいね」を切なげに歌い上げたと思えば、小悪魔的な歌詞のダンスナンバー「CAMEO」をクールにパフォーマンス。細かな表情の変化を含む幅広い表現力で観客を虜にした。

「流星群」を歌う高松瞳と齊藤なぎさ。(写真提供:代々木アニメーション学院)

「流星群」を歌う高松瞳と齊藤なぎさ。(写真提供:代々木アニメーション学院)[拡大]

序盤に5曲を連続でパフォーマンスした=LOVEはステージ上で横1列に。高松は「ずっとずっと夢だったこのステージに12人で立つことができてすごくうれしいです!」と日本武道館公演を開催できた喜びを爆発させ、佐竹のん乃も「涙の嵐って感じです!」と独特の表現で感動を言葉にした。続くブロックでは諸橋沙夏がソロ曲「My Voice Is For You」をさわやかに響かせ、佐々木舞香と野口衣織の“いかりんぐ”コンビは赤い衣装を身にまとって「虹の素」を力強く熱唱する。また高松と齊藤なぎさの“ひぃなぎ”コンビは曲中の歌詞の通り、ポニーテールとツインテールの髪型で「流星群」をデュエット。少し照れくさそうにしながらも歌を通してお互いへの思いを伝え合い、曲の終わりに笑顔で抱き合った。

=LOVE「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」東京・日本武道館公演の様子。(写真提供:代々木アニメーション学院)

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ライブ中盤には音嶋莉沙がマイクを使わずに「武道館、最高!」と叫んで客席後方まで生の声を届けたり、野口が山本杏奈とステージの端から端まで走って場内にウェーブを巻き起こしたりと、日本武道館のステージでやってみたかったことを叶えて盛り上がる。齋藤樹愛羅を主役に据えた「樹愛羅、助けに来たぞ 」や佐々木がセンターを務める「しゅきぴ」など4曲が披露されたあとのMCでは、今春に1stアルバム(タイトル未定)がリリースされることが突然発表され、事前にこのことを知らされていなかったメンバーたちは声を上げて歓喜。リーダーの山本は驚きつつも「去年からのこの期間、音楽を通して世界中どこにでもつながれるということを確認したので、このアルバムを通してもたくさんの人に=LOVEのよさや愛を伝えていけたらと思っています!」と意気込みを述べた。

バンドの生演奏に合わせてパフォーマンスする=LOVE。(写真提供:代々木アニメーション学院)

バンドの生演奏に合わせてパフォーマンスする=LOVE。(写真提供:代々木アニメーション学院)[拡大]

その後、これまでの活動の軌跡やメンバーのインタビューをまとめた幕間映像を挟み、ライブはいよいよラストスパートへと突入する。暗転していたステージが再び照明で照らされると、そこには新保恵大(Dr / PENGUIN RESEARCH 、ジ・アズキウォッシャーズ、DOPEDOWN)、柴崎洋輔(Key / PENGUIN RESEARCH)、西川ノブユキ(G / アノアタリ、奥の横西)、浅倉高昭(B)からなるバックバンドの姿が。=LOVEは彼らが生み出すパワフルなサウンドをバックにアグレッシブなロックナンバー「いらない ツインテール」を歌唱。この曲でダブルセンターを務めるなぎさと樹愛羅は曲の途中にバンドメンバーを紹介したのち、拡声器を使って観客を勢いよく煽った。

=LOVE「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」東京・日本武道館公演の様子。(写真提供:代々木アニメーション学院)

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「アイカツハッピーエンド」では最初の1コーラスがピアノの伴奏と歌のみでしっとりと届けられ、初の試みとなる演出に観客の視線がステージ上に釘付けになる。また「探せ ダイヤモンドリリー」では歌と演奏に合わせて観客がクラップし、日本武道館に一体感を生み出した。ファン目線の歌詞が特徴のアイドルソング「君と私の歌」はセンターを担当する野口の「私たちのこと見つけてくれて、出会ってくれて、好きになってくれてありがとう!」という言葉で始まり、曲がクライマックスを迎えるタイミングで一旦演奏がストップ。大きく息を吸った野口が落ちサビを情感たっぷりに歌い上げた。そして12人は2019年9月より1年間休養休養していた高松の復帰作である最新シングル「青春"サブリミナル"」をパフォーマンスし、客席に手を振りながらステージから立ち去った。

=LOVE「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」東京・日本武道館公演の様子。(写真提供:代々木アニメーション学院)

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ファンに手を振りながら退場する=LOVE。(写真提供:代々木アニメーション学院)

ファンに手を振りながら退場する=LOVE。(写真提供:代々木アニメーション学院)[拡大]

アンコールに応えて再度ファンの前に姿を現した=LOVEは、2019年のデビュー2周年記念コンサートのためにプロデューサーの指原莉乃が書き下ろした思い出の曲「866」でライブを再開する。続く「スタート!」の曲中には客席を背に、ステージ上のカメラに向かって歌唱。スクリーンにメンバーの弾けるような笑顔と、色とりどりのペンライトの光で染まった会場内の景色が映し出された。最後はグループの始まりの曲「=LOVE」が再び披露され、ライブの盛り上がりは最高潮に。約2時間半、全23曲におよんだすべてパフォーマンスが終わると、山本が「今日までの約4年、この12人でともに歩んできました。誰かが挫けたときはほかの誰かが支えて、その恩返しとしてその子が次に挫けた子を支えて……そうやってここまできました。今日までいろんなことがあって、メンバー同士ぶつかったり、悩んだりしてきたけど、ずっとずっと12人みんなで背中で叩き続けてきたから、この武道館という大きなステージに立てたんじゃないかなと思います」「ファンの皆さんに出会えたことが私たちにとって最高の宝物です!」と涙を堪えながら挨拶。温かい幸せな空気が流れる中、2日間の日本武道館公演に幕が下ろされた。

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=LOVE「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」2021年1月17日 日本武道館 セットリスト

SE. Overture
01. =LOVE
02. 届いてLOVE YOU▽
03. Want you ! Want you !
04. ズルいよ ズルいね
05. CAMEO
06. My Voice Is For You / 諸橋沙夏
07. 虹の素 / 佐々木舞香、野口衣織
08. Sweetest girl / 大谷映美里、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、齊藤なぎさ、諸橋沙夏
09. 推しのいる世界 / 佐竹のん乃、大場花菜、佐々木舞香、瀧脇笙古、野口衣織、山本杏奈
10. 流星群 / 齊藤なぎさ、高松瞳
11. 樹愛羅、助けに来たぞ
12. 僕らの制服クリスマス
13. しゅきぴ
14. 手遅れcaution
15. いらない ツインテール
16. アイカツハッピーエンド
17. 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
18. 探せ ダイヤモンドリリー
19. 「君と私の歌」
20. 青春"サブリミナル"
<アンコール>
21. 866
22. スタート!
23. =LOVE

※高松瞳の「高」ははしご高、「届いてLOVE YOU▽」の「▽」はハートマークが正式表記。

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rony @rocknrolla_s

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