Uru、9カ月越しの“うるう日ライブ”ファンからのリクエスト曲を続々披露

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Uruが昨日12月6日に東京・中野サンプラザホールにて、リクエストワンマンライブ「Uru Live『Precious One day ~Uru-u Year 2020~』」を開催した。

「Uru Live『Precious One day 〜Uru-u Year 2020〜』」の様子。(撮影:西槇太一)

「Uru Live『Precious One day 〜Uru-u Year 2020〜』」の様子。(撮影:西槇太一)

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この公演はファンからの投票でセットリストを決定するという企画ライブ。もともと2月29日のうるう日に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により9カ月以上を経ての開催となった。この記事では1日2公演行われたライブのうち、夜公演の模様をレポートする。

ステージの左右から中央にかけてはオーガンジーの幕がかけられ、センターで円柱状に渦を巻く。開演時刻を迎え会場が暗転すると、SEと共に紗幕に水底から湧き上がる泡が映し出された。サポートメンバーの飯塚直斗(G)、Hidenori(Key)、奈良ひより(Cho)に続きUruがステージに現れ、最初に披露されたのは「Scenery」。Uruの伸びやかな歌声に合わせて紗幕には羽ばたく蝶や大輪の花が投影され、ライブの幕開けを華やかに彩った。

「Uru Live『Precious One day 〜Uru-u Year 2020〜』」の様子。(撮影:西槇太一)

「Uru Live『Precious One day 〜Uru-u Year 2020〜』」の様子。(撮影:西槇太一)[拡大]

2曲目の前には早くもUruの姿を覆っていた円柱状の紗幕が上がり、観客を驚かせる。その後は中島みゆき「糸」、そしてback number「幸せ」のカバーを披露。透明感のあるボーカルでオリジナルとはまた異なる魅力を伝えたあと、Uruはこの“うるう日ライブ”を迎えた思いを「2020年はうるう年ということで『やるしかないよね!』と企画したライブだったんですが、ギリギリうるう年のうちに開催することができました」と語った。そしてこれまでのライブでは終盤に上げていた紗幕を、今回早々と取り払った理由を「ライブを重ねて、そしてテレビにも出させていただいて、皆さんの応援のおかげでちょっとずつ私も前に進んでこれまでの“内側”だけじゃなく“外側”で歌を歌いたいと思って」と話し、ファンとの距離を一歩ずつ近づけている心境を明かした。

力強いギターサウンドに乗せてまっすぐな声を響かせた「プロローグ」、そして赤い照明に照らされながらクールに歌い上げた最新曲「Break」のあとは、秦基博の「鱗」をカバーする。柔和な表情を浮かべて柔らかなボーカルを届けると、「Sunny day hometown」をポップに聴かせた。紗幕に映るカラフルなモチーフとも相まって、ライブの雰囲気を楽しげに変化させるひとときとなった。

続くMCでUruは先程披露した「鱗」について「YouTubeでもCDでも歌ったことがなかった曲ですが、たくさんリクエストをいただいて。私も大好きな曲なので、皆さんと合致できたのがすごくうれしかったです」と語る。そして2020年はコロナ禍に見舞われつつも「いろいろなことに挑戦ができた」とテレビ番組での歌唱、LiSAとの「THE FIRST TAKE」およびCMでの共演、さらに「日本レコード大賞」特別賞受賞などを振り返る。客席から拍手を浴びると、Uruは「喜びを皆さんに伝えられると、二度うれしいですね」と笑みを漏らした。

次のカバー曲に入る前、Uruは地元での幼少期の思い出を語り、素の自分は当時とあまり変わっていないと明かしたあと「皆さんの心の中にもそういう少年少女はいませんか? 初めて聴いたときに、今話したような感情になった曲です」と話した。ここで披露されたのは玉置浩二の「メロディー」。ステージ上に多数のランプが灯る中、Uruはノスタルジックな歌詞を丁寧に歌い上げる。さらに「この曲にもたくさんのリクエストをいただいて、曲が持っているメッセージが伝わっているのかなと思うことができました」と、亡くなった父親に向けて母親が書いた日記から言葉を紡いだ楽曲「アリアケノツキ」を歌い、オーディエンスを圧倒した。

Uru(撮影:西槇太一)

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スピッツ「楓」のカバーではオレンジのライトとUruの哀切な歌声が溶け合い、続く「フリージア」では紗幕に映し出された満天の星空が曲の雰囲気を盛り上げる。壮大なボーカルを披露したあと、Uruは初のリクエストライブを迎えての思いを「また何かの機会にこういったライブができたら」と語った。そして2月11日公開の北川景子主演の映画「ファーストラヴ」に提供した同名の主題歌が2月10日にシングルリリースされることを発表し、ファンを喜ばせた。

そしてUruは同じく主題歌を提供した映画「罪の声」を鑑賞した感想を「映画の中の人物に『この人の未来が明るい未来であってほしい』と願ったのは初めてでした」と語り、主題歌「振り子」に込めた思いを「悪いほうに振れている振り子は必ず光に向かっても振れていく、そう信じていてほしいです」「音楽で人のすべてを救えるとは思っていないけれど、もがいている人にほんの少しでも引っかかってくれれば」と明かした。そんな切実な言葉のあと、Uruは「振り子」そして「あなたがいることで」を朗々と歌い上げた。

この日のラストナンバーはオリジナル曲の中でリクエスト投票数第1位だったという「星の中の君」。Uruは途中の観客とのシンガロングが、この日は感染拡大防止のため行えないことを残念がりつつ「いつかまた一緒に歌えることを願って、心を込めて歌わせていただきます」と話し、万感の思いを込めた歌声を客席に届けた。

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「Uru Live『Precious One day ~Uru-u Year 2020~』」2020年12月6日 中野サンプラザホール セットリスト

01. Scenery
02. 糸
03. 幸せ
04. プロローグ
05. Break
06. 鱗
07. Sunny day hometown
08. メロディー
09. アリアケノツキ
10. 楓
11. フリージア
12. 振り子
13. あなたがいることで
14. 星の中の君

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kasaimasatugu @kasaimasatugu

【ライブレポート】Uru、9カ月越しの“うるう日ライブ”ファンからのリクエスト曲を続々披露(写真6枚)
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