久保田利伸、ゆるやかなムードで魅せたブルーノート東京「Bossa & Lovers Rock Night」

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久保田利伸の東京・ブルーノート東京公演「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」が11月12日から25日まで開催された。

久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」の様子。(Photo by Tsuneo Koga)

久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」の様子。(Photo by Tsuneo Koga)

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久保田にとって初のブルーノート東京公演となった「Bossa & Lovers Rock Night」。このライブでは久保田の持ち味であるオーディエンスを踊らせるファンキーなステージングが封印され、楽曲をボサノヴァやラヴァーズロック調にアレンジしたゆるやかなムードのショーが繰り広げられた。本稿では6日間にわたって開催された全12公演のうち、11月25日の千秋楽の模様をレポートする。

久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」の様子。(Photo by Tsuneo Koga)

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ステージにはバンドメンバーの川口大輔(Piano, Key)、森大輔(Key, Vo)、YURI(Vo, Flu)、小池龍平(G)、SOKUSAI(B)、中島オバヲ(Per)、天倉正敬(Dr)が先に登場し、ボサノヴァの代表的名曲「Mas Que Nada」を演奏。会場の温度が高まる中、久保田はそのリズムに合わせて体を揺らしながらステージに上がり、2013年発表のアルバム「Parallel World II KUBOSSA」にも収録されているポピュラーソング「The Shadow of Your Smile」を披露した。観客はブラジルの国旗の色をカクテルで表現した「Copacabana Breeze」、ジャマイカの郷土料理をアレンジした「山椒ジャークチキン」といった久保田発案オリジナルメニューと共に、伸びやかで艶のある歌声をじっくりと堪能。1曲目を歌い終えた久保田は「今日はゆるーい波だけでやっていきますので、皆さんはただその波に乗っかってくれていてくれれば、僕がどんぶらこどんぶらこと漕いでいきます。このままごゆるりと最後までお楽しみください」と客席に向かって呼びかけた。

久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」の様子。(Photo by Tsuneo Koga)

久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」の様子。(Photo by Tsuneo Koga)[拡大]

2曲目には代表曲「LA・LA・LA LOVE SONG」がボサノヴァアレンジでパフォーマンスされ、小池が鳥の鳴き真似を披露するなど、ムーディな前奏で曲が始まったかと思えば、終盤で一気にビートがラテン乗りに変化するという緩急の効いた構成に。今年3月に死去したビル・ウィザースのヒット曲「Lean On Me」ではYURIがパワフルなレゲエラップを交えて客席を沸かせ、The Isley BrothersのR&Bの定番曲「Between The Sheets」では久保田のやさしいファルセットがブルーノート東京に響きわたった。

続くMCでコロナ禍の話題に触れ、「僕もいろいろと思うことがあって、いくつか言葉が部屋の中に増えていきました。紙に書いたり、ちょっとメモしたり。そんな言葉たちを今年の夏くらいに1つの曲にして、森くんと一緒にレコーディングしました」と次の楽曲を紹介した久保田は、医療従事者を含むすべての人たちに向けた祈りのバラードナンバー「空の詩」を歌い上げる。「Hello Like Before」ではジャズボーカリストでフリューゲルホルンプレイヤーのTOKUがスペシャルゲストとして参加し、セクシーなホーンの音色でパフォーマンスに彩りを加えた。TOKUはそのまま「Just The Two Of Us」の演奏にも加わり、天倉、中島、SOKUSAIのリズム隊に続く形でソロを披露。息の合ったコラボレーションで会場を大いに盛り上げた。

久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」の様子。(Photo by Tsuneo Koga)

久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」の様子。(Photo by Tsuneo Koga)[拡大]

ライブ終盤、久保田はジャマイカでCMを撮影したときに感じたラヴァーズロックの素晴らしさを語ったのち、坂本九「上を向いて歩こう」のカバー「SUKIYAKI ~Ue wo muite arukou~」をラヴァーズロックバージョンで披露。会場全体を包み込む心地よいグルーヴに観客が酔いしれる中、続いてボサノヴァの名曲「Corcovado(Quiet Nights of Quiet Stars)」をしっとりと歌い上げ、バンドと共にステージをあとにした。

その後、アンコールに応えて再びステージに上がった久保田は観客に感謝の気持ちを述べ、オリジナル曲「Cymbals」を歌唱する。そしてロマンチックな雰囲気の中でライブが締めくくられるかと思いきや、久保田は再びTOKUをステージに呼び込み、最終公演限定のサプライズ曲として「Another Star」をラストにパフォーマンス。最後の最後までオーディエンスを楽しませ、6日間にわたる「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」の幕を閉じた。

なお各音楽ストリーミングサービスでは今年10月より久保田の全楽曲を配信中。最新シングル「Boogie Ride / 空の詩」や、アルバム「Parallel World I "KUBOJAH"」「Parallel World II KUBOSSA」なども含まれている。

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久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA "Bossa & Lovers Rock Night"」2020年11月25日 ブルーノート東京 第2部 セットリスト

00. Mas Que Nada
01. The Shadow of Your Smile
02. LA・LA・LA LOVE SONG
03. Lean On Me
04. Between The Sheets
05. 空の詩
06. Hello Like Before
07. Just The Two Of Us
08. SUKIYAKI ~Ue wo muite arukou~
09. Corcovado(Quiet Nights of Quiet Stars)
<アンコール>
10. Cymbals
11. Another Star

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読者の反応

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Yu-Ji @NEKOTAX

ゲスト参加もおまけ曲もあったのか。そのステージを配信して欲しかった。
【ライブレポート】久保田利伸、ゆるやかなムードで魅せたブルーノート東京「Bossa & Lovers Rock Night」 https://t.co/ah5fUS1pp0

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