8月から9月にかけて、ライブハウスツアー「JAPAN TOUR 2020」、ホールツアー「神宿 HALL TOUR2020」を立て続けに行ってきた神宿は、間髪入れず10月10日より秋ツアーを展開。9月末には配信で、10月21日にはCDでニューアルバム「THE LIFE OF IDOL」を発表し、最新モードの楽曲を携えて全国11会場を回った。また最終公演はZAIKOで生配信も行われ、会場に足を運べなかった舁夫(神宿ファンの呼称)もリアルタイムで5人のライブを楽しんだ。
ツアータイトルにも冠された新曲「明日、また君に会える」のトラックに乗せて登場した神宿は、最新アルバム収録曲「在ルモノシラズ」でライブをスタートさせると、「HAPPY PARTY NIGHT」「Life is やっぱBeautiful!」「KMYD」と4曲を連続で披露。1席おきに等間隔に座ったマスク姿の舁夫たちはペンライトを手に立ち上がり、新型コロナウイルス感染拡大防止のため声援は上げられないものの、大きい身振りと拍手で5人のパフォーマンスに応えた。メンバーはそれぞれ会場の舁夫たちに挨拶し、カメラ目線を奪い合いながら配信を視聴している舁夫たちにも挨拶。羽島めいは会場を見渡しながら「EX THEATERは後ろまでみんなの顔が見えるんですわ。今日はしっかり最後の時間まで届けていきたいと思います。カメラの向こうまで。とことんお世話になっている舁夫さんたちに愛をたくさん、“ラヴ”を伝えていきますよ」と意気込んだ。
めいの言葉を受けるように、「僕らは愛を信じている」「好きといわせてもらってもいいですか?」「タフ▽ラブ」と、5人はバリエーション豊かな愛の歌を歌う。清竜人が提供したカオティックなラブソング「グリズリーに襲われたら▽」が披露されたかと思うと、直後の「Erasor」では一転、テレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」で女性アイドルの「スゴいボーカリスト10人」の1人として取り上げられた一ノ瀬みか、グループ結成初期から歌唱力に定評のある小山ひな、この曲の作詞にコライトで参加した塩見きらの3人のみがステージに立ち、スポットライトの下でシリアスな歌声を響かせた。続く「ボクハプラチナ」も、大人びたムードを持つ神宿の新機軸。「全身全霊ラプソディ」ではシャウトするように歌う5人の熱唱が場内を熱く盛り上げた。
ツアーを振り返るMCを挟んでの後半戦は、羽島みき&めい姉妹によるハートフルなデュエット「SISTERS」からスタート。再び5人そろうと、神宿はここから怒涛のステージを展開する。「必殺!超神宿旋風」「春風Ambitious」「はじまりの合図」「お控えなすって神宿でござる」とライブ定番のキラーチューンが並び、声を出せない舁夫たちは高く拳を振り上げた。そしてツアーを締めくくる1曲に選ばれたのは、ツアーテーマソングである「明日、また君に会える」。コロナ禍の今、厳重な感染症対策を行いながら進めてきた全国ツアーで舁夫に会えることの喜び、当たり前ではなかった日常の尊さを描いた塩見作詞の楽曲だ。穏やかなサウンドに乗せて5人の声が澄み渡り、深い余韻を残してライブは終了。ツアーでの経験を振り返り、一ノ瀬は「もちろんみんな笑顔になってもらいたいし、だけどそれだけじゃなくて。もっとみんなの支えになるような、誇りになるような人になりたい。私は活動7年目に入ったけど、もっと成長したいし、楽しい未来をみんなと一緒に描いていきたいと思いました」と決意を語った。
生配信はここで終了となったが、会場ではアンコールも。再びステージに上がった神宿は、最新アルバムからの新曲「Brush!!」を披露し、さらに「原宿戦隊!神宿レンジャー」「CONVERSATION FANCY」の2曲を歌って笑顔でツアーを終えた。
神宿「KAMIYADO Autumn Tour 2020 また君に会える」
2020年11月15日(日)EX THEATER ROPPONGI
01. 在ルモノシラズ
02. HAPPY PARTY NIGHT
03. Life is やっぱBeautiful!
04. KMYD
05. 僕らは愛を信じている
06. 好きといわせてもらってもいいですか?
07. タフ▽ラブ
08. グリズリーに襲われたら▽
09. Erasor
10. ボクハプラチナ
11. 全身全霊ラプソディ
12. SISTERS / 羽島めい&羽島みき
13. 必殺!超
14. 春風Ambitious
15. はじまりの合図
16. お控えなすって神宿でござる
17. 明日、また君に会える
<アンコール>
18. Brush!!
19. 原宿戦隊!神宿レンジャー
20. CONVERSATION FANCY
※「タフ▽ラブ」「グリズリーに襲われたら▽」の▽はハートマークが正式表記。
※記事初出時、セットリストの表記に一部誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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