「最低な君にさっきフラれました」は、宇野が作詞を手がけた失恋バラードソング。宇野は歌詞について「別れたてほやほやの気持ちを言葉にして、心がえぐられるようなラブバラードができました。失恋して時間が経てば、その恋愛もきれいな言葉で表現される。でも別れた直後の女性の心ってもっと毒が混じってるなと思ったんです。まず“最低な君”の最低なところと最高なところ、なんで愛したのか、なんで終わりに向かってしまったのか、どういう気持ちでずっと彼を待っていたのかを書いていきました。苦しくて何度も書くのをやめようと思いました」と苦戦しながらも歌詞を書き上げたことを明かした。
宇野は今回レコーディングにもかなりこだわったそうで「繊細なバラードを作りたかったからこそ、自分が納得できるまでやり直さなければいけなかったんですよね。世界的にいろいろなことが起きて状況が日々変わりゆく中でエンタテインメントの楽しみ方が変わってきている。そんな中で自分は伝えたいものを伝えたい温度で作品として残したかったので、MVを撮り終わったあとにレコーディングし直しました」と語る。歌声については「別れた直後は泣きつかれているし、思ったことも声にならないというか。そういうときにため息のようにこぼれる言葉を歌詞にしたので、声にならないような声で歌いました」とこだわりを述べた。
宇野がヒロインを演じたドラマ「会社は学校じゃねぇんだよ」の監督・藤井道人がディレクションを手がけた「最低な君にさっきフラれました」のMVは、恋人たちの破局から出会いまでをさかのぼってく内容。宇野は山田を相手役に迎えた理由について「いろいろな作品を観させていただいて柔軟な方だなと思ったので、私にとっての最高であり最低の彼氏を演じてもらうのは山田さんだなと。私は人見知りなタイプなんですけど、山田さんはすごく気さくで話しやすかったです」と語った。山田は「AAAのことはデビューした頃から知っていましたし、自分が出ているドラマの主題歌を歌ってもらったこともあったので(山田が出演したドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」の主題歌「Tomorrow」)、お話をいただいたときはすごくうれしかったです」と今回のMV出演に対する率直な思いを話した。
MVの見どころの1つである、壮絶な喧嘩を繰り広げるシーンは設定のみを用意しアドリブで撮影された。宇野が「2人の関係がどうやって壊れていくのか、やってみないとわからなかったんですよね。でも喧嘩が始まったら別れなくてはいけないので、2人でそれを探り合いながら終わりに向かっていくのは心がキツくて」と撮影を振り返ると、山田も「15分くらいカメラを回してセッションしました。お芝居だとあまり思わなかったですね。相手の言葉を受け取って、『そうじゃないでしょ』ってキャッチボールをしていきました」と台本なしのリアルなやり取りだったことを明かす。さらに宇野は「4回ぐらいリアルな喧嘩をして。あれが人生史上一番の喧嘩だったかもしれない。あんなにつらいのはなかなかない」としみじみ語った。
山田は横並びではなく前後に立ち歯磨きをするシーンが印象的だったと語る。「素敵なカップルに見える近さを表現したかったので、宇野さんにいいですか?とリクエストして。2人で鏡を見ているのがいいんですよね」と山田が話すと、宇野は「ちょっと照れくさかったです。“壁ドン”みたいな名前ないですかね? “あごのせ歯ブラシ”みたいな感じですか?」とコメント。それを受けて山田は「そのまんまやないかい! 呼び方を募集しましょう(笑)」と笑った。
たう aヲタ♂ Nissy6大ドームツアー大完走🎊 @Rotio7
AAA宇野実彩子「最低な君にさっきフラれました」MVで山田裕貴と恋人役、壮絶な喧嘩シーンを振り返る(写真13枚 / 動画あり / コメントあり)#音楽ナタリー https://t.co/045UdLVLyV
また読んでいない人はぜひ