「FOMARE LIVE HOUSE TOUR 2020~おいでよ目を閉じて~」は、FOMAREが7月にリリースしたCD「目を閉じれば」を携えて全国を回るツアー。当初は10月30日が最終公演の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期が相次ぎ、この日がツアー初日となった。またFOMAREがZepp Tokyoでワンマンライブを行うのは今回が初であり、彼らにとっては今回の公演が約8カ月ぶりの有観客ライブとなった。初日公演で3人は「目を閉じれば」の収録曲をはじめとした多くの新曲を披露して観客を喜ばせた。
バンドは、7月に発売されたsmall indies table所属の4バンドが参加するコンピレーションCD「FAM」の収録曲「愛する人」をオープニングナンバーとしてセレクト。温かみのあるメロディを奏でて和やかな幕開けを演出した。アマダシンスケ(B, Vo)は観客に向かって「今日は声が出せないかもしれないけど、手を上げるとかはできるんじゃないですか? 気持ちで応えてください! その気持ちに負けないようにライブします! 」と力いっぱい叫び、バンドは「風」をタイトル通り風がそよぐような清涼感たっぷりに演奏した。
序盤のハイライトとなったのは、「目を閉じれば」の収録曲が続けて届けられたパート。アマダが感傷的に歌い上げる「アルバ」、オグラユウタ(Dr, Cho)のタイトなドラミングが演奏を支える「銀河」を経て、アマダが「この8カ月間でいろんな愛情を知りました。今日は、今日までずっと抱えてきた気持ちを1つも残さず吐き出したいと思います」と宣言した。その後バンドはカマタリョウガ(G, Cho)によるエモーショナルなアルペジオやギターソロが冴える「REMEMBER」をパフォーマンス。演奏中には場内がミラーボールの光で彩られ、幻想的な光景が生み出された。
中盤では客席をうれしそうに見渡したアマダが、2018年にZepp Tokyoで開催されたライブイベント「平日興行行脚」に出演した際のことを回想。「2階の特設ステージで演奏して、『俺らも1階のステージでやりたいな』と思ってた」と感慨深げな表情を浮かべた。さらに彼はFOMAREが11月にメジャーデビューすることを改めて観客に報告し「変わらないまま変わり続けたいというか、ちゃんと僕たちが好きな音を愛しながら進んでいこうと思っています」と語った。バンドはライブ後半に、テレビアニメ「ゴールデンカムイ」第3期のオープニングテーマ「Grey」をライブで初披露。オグラが力強くブラストビートを刻み、観客は3人の躍動感あふれる演奏にハンズアップして応えた。
アンコールではみずみずしい「HOME」がライブハウスに向けて届けられた。さらに彼らはアマダの「また会えることを願って!」という言葉から「Continue」をエネルギッシュにプレイしてステージをあとにした。そして場内が明るくなるも、観客は拍手でダブルアンコールを求める。FOMAREはこれに応えて再登場し、最後にメジャーデビューシングル「Grey」に収録される新曲「fall」をパフォーマンスして初日公演の幕を下ろした。
ツアー「FOMARE LIVE HOUSE TOUR 2020~おいでよ目を閉じて~」は2021年3月9日の北海道・札幌PENNY LANE24公演でファイナルを迎える。
※記事初出時より、画像を1枚追加しました。
FOMARE LIVE HOUSE TOUR 2020 ~おいでよ目を閉じて~(※終了分は割愛)
2021年2月6日(土)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
2021年2月13日(土)沖縄県 Output
2021年2月16日(火)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2021年2月18日(木)岡山県 IMAGE
2021年2月20日(土)福岡県 BEAT STATION
2021年2月22日(月)京都府 KYOTO MUSE
2021年2月26日(金)群馬県 高崎clubFLEEZ
2021年2月28日(日)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE
2021年3月2日(火)大阪府 BIGCAT
2021年3月3日(水)愛知県 DIAMOND HALL
2021年3月5日(金)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
2021年3月9日(火)北海道 札幌PENNY LANE24
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】変わらないまま変わり続けるFOMARE、キャリア初のZepp Tokyoワンマンで新曲多数披露(写真9枚)
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