興奮の連続!Perfumeが東京ドームで360°対応ダンスショー

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結成10周年を迎えたPerfumeが、これを記念したワンマンライブを11月3日に東京ドームで開催。夢の舞台に立つ3人の姿をひと目観ようと、即日ソールドアウトとなったチケットを手に全国から約5万人のファンが集結した。

巨大な東京ドームの空間を重低音で揺らした「コンピューターシティ」のパフォーマンス。

巨大な東京ドームの空間を重低音で揺らした「コンピューターシティ」のパフォーマンス。

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5万人を収容する会場は、追加された見切れ席も含めてほとんど欠けることなく観客で埋め尽くされた。

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このライブの模様は11月23日(火・祝)21:00よりWOWOWでオンエア。惜しくも参加できなかったという人はもちろん、会場に足を運んだ人もライブの全体像を把握するべく番組をチェックしておこう。

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カートに乗ったまま会場内を周回するのっち。彼女は休憩中に給水した際、思わず「ドームの真ん中で飲む水は格別ですわ~」と感想を漏らした。

カートに乗ったまま会場内を周回するのっち。彼女は休憩中に給水した際、思わず「ドームの真ん中で飲む水は格別ですわ~」と感想を漏らした。

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これまで彼女たちが歩んできた10年を総括し、11年目への新たな一歩を踏み出す意味を込めて「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」と銘打たれた今回の公演。会場には1から11までの数字を型どったオブジェが並ぶ大ステージに加え、円形のセンターステージがアリーナの中央に設置され、さらにそこを中心に長い花道がスタンド席の手前まで十字に伸びている。今回のライブではほとんどのパフォーマンスを、全方位の客席を見渡すことができるこのセンターステージで実施。巨大な会場ということもあり、少しでも多くの座席の観客を満足させようという、さまざまな工夫が見られるライブだった。

開演時間を過ぎ場内が暗転すると、3本の花道それぞれの先端から純白のドレスに身を包んだ3人が登場。センターステージにテント状に張られた白く光る幕に向けて、彼女たちはロングベールを引きずりながら一歩一歩足を進める。1から読み上げられた数字が10をカウントするころに、3人はセンターステージのテントに到着。一旦テントの光が消え、「シークレットシークレット」のイントロと同時に再びテントが発光すると、ダンスするPerfumeのシルエットがテントの幕に浮かび上がった。

曲の展開と同時に幕が開くと、そこに現れたのはドレス姿ではなく、黒地にカラフルな幾何学模様が描かれた衣装の3人。この衣装は照明がブラックライトに切り替わると色付きの部分が光り、さながら映画「トロン」のようなSF的な世界観を醸し出していた。周囲360°に意識を配りつつ、円形ステージを目一杯使いながらダンスするPerfume。センターステージ上に吊るされたモニターでは、衣装と同じくカラフルな模様がビートにあわせて現れては消える。

2曲目の「不自然なガール」が終わったところで暗転。会場内に硬い足音が響きわたり、客席からどよめきが起きる中「GAME」がスタートした。この曲では、踊ったままのメンバーを1人ずつ乗せた可動ステージが花道を移動。曲の終わりには2008年の日本武道館公演以来ひさびさとなる、ライトセーバーを使用したパフォーマンスも披露された。間髪入れずに「ワンルーム・ディスコ」が始まると、激しいストロボが明滅するイントロ部であ~ちゃんが「トーキョードーム!」と絶叫。ドームの天井には大量の「⊿」マークのシルエットが投影された。

最初のMCであ~ちゃんは「今日はちょっと人が多いですけど、Shibuya O-Crestや原宿アストロホールでワンマンライブをやったときと気持ちは変わりません」と宣言。のっちは「昨日のリハのときからすごく楽しくて、ニヤニヤしながら誰もいない客席に向かって煽ってました」と本番がいかに楽しみだったのか話し、かしゆかは「東京ドームでやりたいって言ったのは自分たちだけど、自分で崖っぷちに立とうと思って言ったことなので、まさか埋まると思ってなかった」と感慨深げに語った。

その後、来てくれたファンと直接コミュニケーションをとるべく、彼女たちは観客に語りかけながら花道を巡回。エリアごとに観客を「にんじん」「たまねぎ」「じゃがいも」「お肉」というカレーの具材の名前にグループ分けした、他に類を見ない斬新なコール&レスポンスで満員の会場に一体感を作り出した。

「次はラブい曲を集めてみました!」と紹介された次なる曲は「ナチュラルに恋して」。観客の手拍子にあわせて3人は、花道をウォーキングしながら広い会場を活用してダンスを繰り広げた。このほか「ラブな曲」パートで披露されたのは「love the world」「I still love U」「575」といったナンバー。「I still love U」ではセンターステージの中央部分が1段上昇し、モニターのライブ映像には暗闇の中でPerfumeの姿だけが黄色く浮かび上がるエフェクトがかけられた。

「575」ではセンターステージの中心部がさらに1段上昇。1段ずつ逆方向にゆっくりと回転する円形ステージの上で、Perfumeは切ない歌声を響かせた。場内のモニターではラップパートで各メンバーの表情を映したビデオクリップ風のムービーが流れ、曲の最後には「君の名が 頭の中から 離れない」「届かない 距離だからこそ 届けたい」といった575フレーズが浮かび上がった。

3人が再びステージから姿を消すと、AUTECHREを思わせる強烈なエレクトロニカサウンドが会場内に流れ、ビートにあわせて光を放ちながらたくさんの大型LEDバルーンが大ステージの後ろから上昇。同時に大ステージに巨大なモニターが現れた。モニターで流れたのは、イベントタイトルにちなんだ数字をコンセプトにしたムービー。数字のオブジェを持ったメンバーや、彼女たちが数を数える指の動きなどがフィーチャーされた、スタイリッシュな映像が次々に映し出された。

この映像が終わるや否や、Perfumeが直前までステージで着用していた、黒地のカラフルな衣装をまとったマネキンがセンターステージに出現。さらに花道の先端から彼女たちがオープニングで着ていた白いドレスのマネキンが現れ、大ステージにはゴールドの衣装に着替えたPerfume本人が登場した。ここで披露されたのは2007年のワンマンライブや同年のカウントダウンライブで行われたダンスパフォーマンス「Perfumeの掟」。過去に行われた「Perfumeの掟」での使用音源がエレクトロ系ダンスミュージックのDJミックスだったのに対し、今回は中田ヤスタカの書き下ろし楽曲にあわせてパフォーマンスが行われた。

今回の「Perfumeの掟」では、かしゆかが巨大モニターに映る9人の自分の分身とともにダンスし、あ~ちゃんがレーザーガンでマネキンが持っていたバルーンを撃破。のっちがカウントアップの声にあわせて大ステージに並ぶ数字オブジェの前を通過しながら、「リニアモーターガール」から「VOICE」までの11枚のシングルのダンスを再現した。観客が最後ののっちのパフォーマンスに目を奪われているうちに、かしゆかとあ~ちゃんの2人は花道の先端から再登場。それぞれの場所から花道を歩き、再びテントが張られたセンターステージに3人が集合する。

一瞬の間をあけて「VOICE」のイントロが流れると、今度は幕の中からピーターパンとティンカーベルを思わせる明るい緑色の衣装を着たPerfumeが登場。緑色のレーザーが場内を飛び交い、モニターには歌にあわせて歌詞が動くタイポグラフィックな映像が表示された。

「コンピューターシティ」がスタートすると観客の盛り上がりは最高潮。続く「エレクトロ・ワールド」では5万人による怒号のようなoiコールが空気を震わせ、ラストのサビではステージから煙幕が噴出した。なお「Perfumeの掟」で大ステージに巨大モニターが登場して以降、会場内に流れるライブ映像を撮影するカメラが巨大モニターを背にして3人を撮っているため、映像がフィードバックを起こし、まるでたくさんのPerfumeが時間差で踊っているかのような不思議な映像が生み出されていた。

2回目のMCでは3人が口々に「楽しい!」を連発。5万人に囲まれながらもマイペースなトークは相変わらずで、あ~ちゃんが「自宅の軒下に野生のハトが巣を作った」というエピソードを話すと、それを聞いたのっちは「ハトが怖いって話をドームでするって超かっこいいね~!」と感心していた。また、かしゆかは本番前日に1日6食も食事していたにもかかわらず、この日はまだ2食しか食べていなかったことを残念そうに語っていた。「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」ではキラキラ光るライトや、ドームの天井に放たれたレーザーが星空のような幻想的な空間を演出。「Dream Fighter」では縦横無尽に動く多数のカメラが彼女たちの細かい動きや表情を次々にモニターに映し出す。

キック音が鳴り始めると恒例の観客参加コーナー「P.T.A.のコーナー」がスタート。ファンにはおなじみとなっている「男の子~!」「女の子~!」のコール&レスポンスはもちろん、「Puppy love」「セラミックガール」「The best thing」の振り付け指導も行われた。

3人がそれぞれ花道の先端に散らばり、次に始まった曲は「ジェニーはご機嫌ななめ」。彼女たちは小さなリフトで7mほどの高さまで持ち上げられ、その状態のまま客席を煽りながらダンスパフォーマンスを展開した。その後「コンピュータードライビング」のイントロだけが流れ、あ~ちゃんが「揺れて~!」と絶叫。ノンストップで「Perfume」が始まり、3人はカートに乗りかえてゆっくりとアリーナの周囲を走り始めた。Perfumeを乗せたカートが会場をぐるぐる回っている間に、彼女たちは直筆サインを書いた大量のゴムボールを客席めがけて投げ込んだ。

センターステージの中から、側面がミラーボール状に加工された円形ステージがせり出し「チョコレイト・ディスコ」がスタート。天井から吊られた8個のミラーボールがギラギラと光を放ち、会場はさながら5万人収容の超巨大ディスコといった雰囲気に。続く「Puppy love」では序盤は回転するステージの上にスタンドマイクを置いて歌い、後半はハンドマイクで自由に動き回りながら観客と同じ振り付けを楽しんだ。本編最後は「wonder2」。3人は目に涙をためながらこの曲を歌い、あ~ちゃんが繰り返し「歌って!」と観客に声をかけたこともあって、ラストのリフレインは会場中で大合唱となった。

地鳴りのようなアンコールを受けたPerfumeは、11月10日にリリースされるニューシングル「ねぇ」の通常盤ジャケットの衣装を着てステージに登場。この日の感想として、のっちが「ホントに夢見てるみたい」、かしゆかが「あっという間に過ぎちゃってもったいないな。まだお客さんにも会ったばかりだし、これからライブが始まるんじゃないかってくらい。こんな楽しい時間が皆さんと一緒に過ごせて良かったです」と語った。

そしてあ~ちゃんが涙を流しながら声を詰まらせて「苦労人と呼ばれているけど、今までに無駄なことはひとつもなかったし、どんなときも3人で信じてやってきました。夢のステージにかしゆかとのっちと一緒に立てたことが本当にうれしいです」と話すと、両脇でそれを聞いていた2人ももらい泣き。あ~ちゃんは続けて、これまで支えてくれたスタッフや家族、来場者に向けて「“ありがとう”という言葉では伝えきれないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです」と謝意を述べた。

アンコールの1曲目はライブ初披露となる新曲「ねぇ」。この曲は「アルゴリズム体操」のような、複数名で一緒に踊ると関連性が生まれるという振り付けになっており、間奏の高速ステップとともに、その難易度の高いダンスに観客の目は釘付けとなった。

最後の曲を歌う前に、あ~ちゃんは「私たちに大きなチャンスをくれた曲です。この曲でチャンスをつかんだときのような11年目を迎えたくて、最後にこの曲を選びました」と楽曲を紹介。3人がこの夢のステージでラストナンバーに選んだのは、彼女たちのブレイクのきっかけとなった「ポリリズム」だった。

会場を包む興奮と感動の渦の中心で、渾身のパフォーマンスを披露するPerfume。カラフルなレーザーが飛び交い、間奏終了直後には大ステージで打ち上げ花火が上がった。さらにラストのサビに入る瞬間、あ~ちゃんの絶叫とともにセンターステージからアリーナめがけて大量の銀テープが発射。3人がその人生の半分の期間を費やしてついにたどり着いた初の東京ドーム公演は、この日一番の盛り上がりの中で幕を下ろした。屋内会場としては国内最大規模となる大舞台でのワンマンライブを成功させた彼女たち。次はどこへ向かうのか、今後の展開がますます楽しみになる一夜だった。

Perfume LIVE@東京ドーム「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」セットリスト

00. GISHIKI
01. シークレットシークレット
02. 不自然なガール
03. GAME
04. ワンルーム・ディスコ
05. ナチュラルに恋して
06. love the world
07. I still love U
08. 575
09. Perfumeの掟
10. VOICE
11. コンピューターシティ
12. エレクトロ・ワールド
13. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
14. Dream Fighter
15. 「P.T.A.」のコーナー
16. ジェニーはご機嫌ななめ
17. (コンピュータードライビングIntro) ~ Perfume
18. チョコレイト・ディスコ
19. Puppy Love
20. wonder2
E1. ねぇ
E2. ポリリズム

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KAZ☆STARDUST @MAEKAZU4U

あの日から7年も経ったのか~
#prfm
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