彼らは当初同公演を5月に行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期に。このたび振替公演として有観客で10月7日にWWW X、13日に大阪・梅田CLUB QUATTROにて、それぞれ感染拡大予防のガイドラインに基づいて開催。東京公演のみLIVEWIREにて生配信された。この記事ではそのライブ配信の模様をレポートする。
オープニングアクトの
ギターを構えた櫻木大悟(G, Vo, Syn)が「みんな立っちゃってください」とフロアに声をかけ、川上輝(Dr)のリズミカルなリズムに乗って1曲目「Pool」がスタート。櫻木のファルセット、市川仁也(B)の躍動感あふれるベース、小林の奏でるスティールパンの音色が幻想的な空間を作り上げた。続いて披露された楽器とボーカルのユニゾンが印象的な「Ghana」では、ダンサブルなリズムに客席のファンが体を揺らす。また5人は、D.A.N.が外出自粛期間中の3月にYouTubeだけで発表した楽曲「Take Your Time」もパフォーマンス。浮遊感のあるサウンドに乗せて、櫻木が「つながりたい このままあなたと つながっていたい」と情感たっぷりに歌い上げた。
「皆さん、長い間待っててくれて本当にありがとうございます」と挨拶した櫻木は、観客が並ぶフロアをじっと見渡したあと、「今日は思いっきりやっちゃいます」と笑顔を見せて「Bend」に突入。ダイナミックなバンドサウンドに乗せてハンドマイクで熱く伸びやかな歌声を響かせた。「Aechmea」では、エコーがかったボーカルに合わせて市川がチェロを演奏。それと同時にVJの中山晃子がリアルタイムで操る光の粒を含んで渦巻く液体の映像がメンバーの姿に投影され、ドリーミーなステージが展開された。またシームレスにスタートした「SSWB」では、ダークでダンサブルなサウンドを鳴らすメンバーに異なる色の液体がゆっくりと混ざり合う映像が重ねられるという演出も見られた。
櫻木は「いやあ、ついにライブができてうれしいですね。この高揚感がね」と笑みを浮かべながら、ソーシャルディスタンスを保ちながらフロアで踊るファンの姿に「各々の踊り方の個性が明確に出ていて、けっこうシュールですね」とコメントし客席の笑いを誘った。そして和やかな雰囲気の中、おもむろに「新しい曲を作ったのでやろうかなと思ってます」とつぶやき、ハミングとスティールパンの音色を合図に新曲「Floating in Space」を披露。櫻木は曲中で掌をゆらゆらと泳がせながら歌唱し、後半の疾走感のあるサウンドには小林の神秘的なコーラスが重ねられた。
その後D.A.N.は、「Pendulum」「Tempest」でVJが投影する繊細な映像とコラボーレーションしたステージを続けて展開。そして最後に、赤やピンク色の液体がうごめく映像をバックに「Borderland」をパフォーマンスし、ライブ配信の幕を下ろした。
なおLIVEWIREではこの公演のアーカイブ映像を明日10月11日23:59まで配信中。視聴チケットは2500円で、同日21:00まで販売されている。
D.A.N. Oneman 2020 "STRAND" 2020年10月7日 東京・WWW X セットリスト
01. Pool
02. Ghana
03. Sundance
04. Take Your Time
05. Bend
06. Aechmea
07. SSWB
08. Floating in Space
09. Pendulum
10. Tempest
11. Borderland
<アンコール>
12. Curtain ※配信ライブでは未配信。
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D.A.N.が液体と混ざり合ったワンマン東京公演、櫻木大悟「長い間待っててくれてありがとう」 https://t.co/1wTRTtN8Yx