映画「
「空に住む」は、三代目 J SOUL BROTHERSをはじめとするLDH所属アーティストの楽曲の歌詞を数多く手がける作詞家・小竹正人による小説「空に住む」を「EUREKA ユリイカ」で知られる監督・青山真治が実写映画化した作品。青山にとっては7年ぶりの新作長編映画で、多部未華子演じる主人公・小早川直実が両親の急逝というつらい出来事のあとに岩田剛典扮するスター俳優・時戸森則と出会い、夢の逢瀬に溺れながら仕事、人生、そして愛の狭間で揺れ続けるさまが描かれる。主題歌は原作と共に生まれた、三代目 J SOUL BROTHERSの楽曲「空に住む~Living in your sky~」が採用された。イベントの模様はYouTubeにて生配信され、映画の公開を待ちわびる全国のファンが視聴した。
主演の多部は岩田演じる時戸について「この映画に出てくるキャラクターの中で一番非現実的。演じられるのは難しいのではと現場で毎日思っていました」とユーモアな時戸のキャラクターについて語る。それに続いて岩田も「最初に脚本を読ませていただいたときから、時戸はすごい変な人だと思っていました。セリフも独特の言い回しがあって、自分のワールドをもっているスター俳優なので、すごく悩みながら演じました。ありのままの自分と表に出ているときの自分、そういう二面性を理解しているけど考えることをやめているというか、複雑な内面を持っている男性なのかなと。そういう面は少なからず自分の中にもあって、表の世界と現実とのギャップという部分で共感できたので、現場の雰囲気に任せて演じきりました。時戸は本当にひどいやつなので自分と共通する部分があるとはあんまりいいたくない役なんですけど、多分寂しいんだろうなと思って演じましたね。僕はグループをやっていますので仲間がたくさんいるほうだと思ってるんですけど、時戸はずっと孤独で自分の世界の中に閉じこもって生きてきたんだなと感じました」と悩みながらも時戸を演じたことを明かした。さらに岩田は「監督がお花を持ってきて、『この中で食べられそうな花ある?』って聞いてきたんです。というのも、台本のト書きの中で“生きている花を食べる”というのがあって、どうやって表現するのかと思ったらまさか本当に生きてる花を食べるシーンが成立するとは……見たことのないシーンになったのが思い出深いです」と、クランクイン前に衝撃を受けたという青山監督とのエピソードを明かした。
青山監督は難しい役柄を演じ切った岩田について、「ご本人の前で話すのは気が引けるんですけど、人にはそれぞれの聡明さがあるんですね。岩田さんは岩田さんという人間として生きていることにおいてものすごく聡明な人なんです。スターを演じているので当然不思議じゃないんですけど、『ほら、これが岩田だよ』ということを世間に教えさせるような、不思議な才能の持ち主。それが岩田さんだと思います」とコメント。それを受けて岩田は「大変もったいないお言葉と言いますか……これが岩田です」とまぶしい笑顔を見せた。
劇中で直実はタワーマンションのエレベーターで時戸と遭遇し、それをきっかけに恋に落ちるが、そのシーンについてMCから女性陣に「もしもあのシチュエーションになったとしたら恋に落ちるのか、それとも警戒するのか」という質問が投げかけられると、美村は「岩田さんの風貌だと誠実さがあるけど、そうじゃない人間だったらセキュリティボタンを探しますね」とぽつり。多部が「そうですね。見た目が岩田さんならいいけど(笑)」と続くと、岸井は「でも怖いですよ。知らない人についていってはいけません(笑)」と笑った。その後も3人は討論を続け「ついていくことはない」という結論に。岩田は「ついていかないほうがいいですよ(笑)。もし自分がその立場だったらついていかないです」と女性陣の意見に賛同していた。
映画「空に住む」は10月23日に劇場公開される。
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岩田剛典、青山真治監督からもらった身に余る言葉にニッコリ「これが岩田です」 https://t.co/HdopfLfDMu