彼らは新型コロナウイルスの影響で中止になった東名阪ツアーの代替公演として7月に配信ライブ「ココロノエンジン」を実施。今回はこれに続く配信ライブ第2弾として企画されたもので、この日はシングルのカップリングなどあまりライブで披露していないレア曲がいつもより多めに演奏された。
中継が始まりメンバーがステージに姿を現すと、の子(Vo, G)は何も言葉を発さずに視聴者をにらみつけるようにしながらカメラを見つめ、ライブは「ぺんてる」でスタート。さらにサポートメンバーの柴由佳子(
軽く挨拶をしたのち、の子は「最近レコーディングでバタバタしてて今日も朝7時起きですよ。でも寝不足だろうとステージに立ったら俺は違うんで」と近況を語り「ゆーれいみマン」を熱唱。妙なテンションでいることについて「疲れてるときは一周回ってワッとなるんだよ」と釈明しつつ「スピード」を歌い、「今こんな状況だけど来年に向かって走っていくぞ! そしたらお前らにも会えるんだろ!?」と視聴者に呼びかけた。
ミュージックビデオが海外で話題になりYouTubeでの再生数が1090万を超えた「るるちゃんの自殺配信」の演奏を経て披露されたのは、これまでのライブでほとんどセットリストに入っていなかった「建物んちの君」。さらに流麗なバイオリンを入れたアレンジでの「静かなあの子」や、アングラな雰囲気が増した「トンネル」、mono(Key)が楽器から離れてステージ中央で不思議な踊りを踊る「黒いたまご」といった楽曲で配信画面のチャット欄を沸かせていく。
ライブ終盤、の子とmonoによるフリースタイルのMCバトルが勃発し、そのままの流れで「僕のHIPHOP」に突入。サポートメンバー・ゆうのすけ(B)のグルーヴィなベースが存在感を示す中で、の子とmonoはステージを練り歩きながらラップを披露し、ラストはヘビーなリズム隊の上での子がつんざくようなギターソロを轟かせた。今年1月にちばぎん(B)が脱退したことで、MCはツッコミ役の不在によりグダグダさを増していたものの、演奏面ではちばぎんの不在感を埋めるような一体感のあるステージが繰り広げられた。
こちらもセットリストに入るのはひさびさなバラード「ロマンス」を力いっぱい歌い終えたあとで、彼らは本編最後に「ハワイ」を披露。サングラスをかけてアロハシャツに着替えたmonoは、フロアに降りて配信カメラの画面に「アロハ!!」とペンで書き、の子は最後に「また会う日まで」とリフレインした。
ステージ上のスクリーンに映るStreaming+のチャットにアンコールを求める声があふれ、再びメンバーがステージに戻ると、彼らは配信ライブ第3弾「ココロノエンジン 第3期」が10月28日に行われることを発表。アンコールの1曲目「きっと良くなるさ」で爽快な演奏に乗せてポジティブなメッセージを届けたのち、の子は「よくなるわけねえだろ!」と絶叫した。さらにmonoの「“ココロノエンジン”のすべてを吐き出せー!」という叫びを合図に「肉魔法」になだれ込み、アンコールは一旦終了。その後ダブルアンコールとして「ちりとり」が披露された。の子は最後に「前回素晴らしいライブをして、今回さらに凌駕する素晴らしいライブをして、また来月さらなる“ココロノエンジン”が高まっていきますよ」と宣言し、「それまでお前ら、コロナウイルスとかいろいろあるけど死ぬんじゃねえぞ!」と視聴者を奮起させてライブを締めくくった。
なお「ココロノエンジン 第2期」のチケット購入者は、9月30日までアーカイブ配信を視聴することが可能。チケットも9月30日まで販売される。
神聖かまってちゃん「ココロノエンジン 第2期」2020年9月26日 セットリスト
01. ぺんてる
02. ベルセウスの空
03. ゆーれいみマン
04. スピード
05. るるちゃんの自殺配信
06. 建物んちの君
07. 静かなあの子
08. トンネル
09. コンクリートの向こう側へ
10. 黒いたまご
11. 夜空の虫とどこまでも
12. 美ちなる方へ
13. 僕のHIPHOP
14. 22才の夏休み
15. ロマンス
16. ハワイ
<アンコール>
17. きっと良くなるさ
18. 肉魔法
<ダブルアンコール>
19. ちりとり
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神聖かまってちゃん配信ワンマンでレア曲続々「いろいろあるけど死ぬんじゃねえぞ!」 https://t.co/Kj3gRK90OB