「吉田劇場」は毎回異なるゲストアーティストを招き4公演にわたって行われるライブで、初日は
最初にステージに登場したのは吉田兄弟。「飛翔」の穏やかな演奏で幕を開けたあとは2人の息の合ったスリリングなパフォーマンスが印象的な「鼓動」を届ける。MCでは今回のライブの構想が1年以上前から立てられていたことを明かしつつ、コロナ禍の中でひさびさにライブができることの喜びを語った。
明るいメロディを響かせた津軽民謡の「AIYA」、穏やかな音色が会場を包んだ「時の砂」といった楽曲を次々と披露したあと、最後は「津軽じょんがら節」の15分にわたる演奏で締めくくる。曲が終わると大きな拍手がホール内に響き渡った。
続いて登場したMIYAVIは、名刺代わりとばかりにスラップが印象的な代表曲「WHAT'S MY NAME?」をパフォーマンス。さらに「Fire Bird」、「Rain Dance」と強力なナンバーを立て続けに演奏した。MCでは「吉田兄弟、20周年おめでとうございます! コロナ禍でお客さんの前でやるひさびさのライブです。配信もされていて世界中から観てくれているので、楽しんで! We're Gonna' Rock The Whole World!」と世界中のファンに向けて呼びかけた。
「Tears On Fire」「Other Side」とメッセージ性の強い曲を届けたあと、MIYAVIは「三味線には大変な影響を受けました。三味線は日本のギターだと思います。吉田兄弟さんに今夜ゲストに招いてもらってうれしいです」と、このライブに招かれたことへの感謝を述べる。ラストは「The Others」を披露し、観客のハンドクラップと共に会場の一体感を大いに高めた。
最後は吉田兄弟とMIYAVIによるセッションが繰り広げられた。まずは吉田兄弟の「Panorama」にMIYAVIが参加し、3本の弦楽器のユニゾンでオーディエンスを楽しませる。続いてはMIYAVIの「Holy Nights」で吉田兄弟がリードギターとサイドギターの旋律を奏で、楽曲に新たな彩りを加えた。
MCではお互いが海外での苦労話を披露する一幕も。また三味線の魅力を吉田兄弟の弟・健一が「三味線は弦が3本しかないから不器用で、かえってそれが武器になる」と語ると、MIYAVIも「三味線はヒップでファンキーでダンサブルな楽器だと思う」と自身の思いを話していた。その後はこの日のためにMIYAVIと健一が共作した新曲「Bam Bam」をパフォーマンス。三味線とギターによるバトルでオーディエンスを熱狂させた。アンコールでは健一の「今回MIYAVIさんにいろいろ触発されたので、また一緒にやれる日を楽しみにしています。世界を一緒に回りましょう」という言葉のあと、「WHAT'S MY NAME?」を2組のコラボレーションで披露した。
今後「吉田劇場」は10月14日にH ZETTRIO、15日に華風月、16日にCreepy Nutsを招いて行われる。各公演ともStreaming+での生配信も実施される。
吉田劇場2020 ~100年後に継承される新たなる伝統を共作し、未来へ遺す~
2020年10月14日(水)東京都 有楽町朝日ホール
<出演者>
2020年10月15日(木)東京都 有楽町朝日ホール
<出演者>
吉田兄弟 / 華風月
2020年10月16日(金)東京都 有楽町朝日ホール
<出演者>
吉田兄弟 / Creepy Nuts
吉田兄弟 (津軽三味線奏者 )公式 @yoshida_kyodai
【ライブレポート】吉田兄弟×MIYAVI、コラボライブで新曲披露「三味線はダンサブルな楽器」 https://t.co/emqNyZFEvd