9月9日を“9mmの日”と定め、新作のリリースや自主企画イベントの開催など、毎年精力的な活動を行っている9mm。今年の“9mmの日”には「白夜の百年」の実施に加えて、初のトリビュートアルバム「CHAOSMOLOGY」と11枚目のシングル「白夜の日々」をリリースした。配信企画はトークパートが約1時間、ライブパートが約1時間半という構成で、ライブには「CHAOSMOLOGY」にも参加している
「白夜の百年」は菅原卓郎(Vo, G)と中村和彦(B)によるトークパートでスタート。前半では「CHAOSMOLOGY」と「白夜の日々」の制作エピソードや配信ライブに対しての思いが語られた。後半で2人は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった全国ツアー「カオスの百年 TOUR 2020 ~CHAOSMOLOGY~」初日公演のゲスト・folcaを迎えてトークを展開。この日が誕生日のfolcaの藤田ケンジ(B)を祝ったり、爲川裕也(G)と山下英将(Vo, G)が9mmのライブを初めて観たという大阪・FANDANGOでの公演について語ったりと、和やかなムードでトークパートは進んだ。
ここで画面が切り替わり、「9mm Parabellum Bulletです。こんばんは」と挨拶をする菅原の姿が届けられる。ライブのオープニングナンバー「(teenage)Disaster」のイントロが奏でられると共に引きの映像に変わり、神奈川・KT Zepp Yokohamaのステージが画面に映し出された。バンドは2曲目に色気漂う「Lost!!」をセレクトし、そのまま演奏をつなげるようにイントロをアレンジした「Vampiregirl」をプレイ。トリビュートアルバムでUNISON SQUARE GARDENがカバーしているこのナンバーで、菅原はユニゾンのカバーに合わせて「アタマからっぽにしなくちゃ」と歌詞を歌い替えて視聴者を喜ばせた。
「白夜の百年」で演奏するために、事前にファンから“今聴きたい9mmの曲”を募っていた9mm。リクエスト上位3位の楽曲として、菅原いわく「前回演奏したのは100年くらい前ですね」という「エレヴェーターに乗って」や「光の雨が降る夜に」「Keyword」を届けた。最近披露されていなかったレアな楽曲に、SNSにはファンによる歓喜のコメントが並んだ。
MCでは菅原が「9mmが何を考えて過ごしているのかというのは、『白夜の日々』の中にいい形で込めることができたなと思っております。さっき入った速報によりますと、トリビュートアルバムとニューシングル共にオリコンデイリー10位とのことで。もうひとがんばりして9位を目指したいですね」とバンド名になぞらえた野望を語った。このMCをきっかけに9mmはニューシングルの収録曲を3曲続けてパフォーマンス。ストレートな歌詞が印象的な「白夜の日々」、ひやりと落ち着いた世界観の「ロードムービー」、インスト曲「Calm Down」でバンドの最新の魅力をアピールした。
ライブ後半、9mmはゲスト出演者と共に「CHAOSMOLOGY」の収録曲を奏でた。まず披露されたのは中村、かみじょうちひろ(Dr)、そして岸本の3人編成による「ガラスの街のアリス」。3人は岸本による流麗なピアノを中心に、美しいアンサンブルを生み出した。9mmとチャラン・ポ・ランタンによる「ハートに火をつけて」では、9mmの演奏にもも(Vo)の力強い歌唱と小春(Accordion)によるアコーディオンの音色が加わった華やかなサウンドが届けられた。このパートの最後では、ホリエが9mmと共に「カモメ」を披露。9mmはストレイテナーがカバーした「カモメ」を再現し、ホリエは伸びやかな歌声を響かせた。
終盤で菅原が「みんな準備はいいか! いけるかー!」と何度も画面の向こうへ呼びかけると、バンドはラストスパートをかけるように「名もなきヒーロー」「Black Market Blues」など人気曲を畳みかける。彼らは本編ラストに滝善充(G)によるメタリックなギターリフが特徴的な「ロング・グッドバイ」を演奏して視聴者に余韻を残した。
本ライブの配信チケットは10月3日21:00までイープラスで販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブを視聴できる。
リンク
関連商品
J_ROCKNews @J_ROCKNews
9mm Parabellum Bulletがチャランポ、fcp岸本亮、ホリエアツシとトリビュート曲披露 https://t.co/I6QVfhbqzw