BTSがARMYと成し遂げた快挙、米ビルボード「HOT100」首位に感謝と驚き

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BTSが8月21日に配信リリースした新曲「Dynamite」が、アメリカのビルボードメインシングルチャート「HOT100」で1位を獲得。これを記念して本日9月2日にメディア向けの取材会「BTS 'Dynamite' ONLINE GLOBAL MEDIA DAY」がオンライン開催された。

BTS(写真提供:Big Hit Entertainment)

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「HOT100」はストリーミング、ラジオオンエア回数、音源売り上げを総合し、シングルの順位を集計するビルボードのメインチャート。韓国のアーティストがこのチャートで首位を獲得するのはBTSが初となる。かつてBTSはビルボードのもう1つのメインチャート「Billboard200」でも首位を獲得しており、2つのメインチャートで1位を記録した初の韓国アーティストとなった。

J-HOPE(写真提供:Big Hit Entertainment)

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「BTS 'Dynamite' ONLINE GLOBAL MEDIA DAY」には、メンバー全員がそろって登場。「HOT100」の首位を獲得したことについて感想を求められると、J-HOPEは「BTSが『HOT100』で1位を獲得できるなんてまったく想像していませんでした。ただ音楽とダンスが好きで始めた僕たちの真摯な思いが世界に届いたようで、胸がいっぱいです。僕たちはファンの皆さんの応援が原動力で、その力が僕たちに染み込んで今のBTS、J-HOPEになったと思っています。この喜びをファンの皆さんと分かち合いたいです」と思いを述べた。JIMINは「一度くらいは『HOT100』の1位を獲ってみたいと思っていたのですが、いざ獲ってみると実感が湧きません。本当に幸せです。メンバーにも、ファンの皆さんにも、パン・シヒョクさんをはじめ、Big Hitファミリーにも感謝の気持ちを伝えたいです」とコメント。RMは「この結果に貢献した僕らの力は微々たるもので、ARMY(BTSファンの呼称)の皆さんや作家さん、スタッフの皆さんのおかげだと考えています」と謙虚に述べた。

JUNG KOOK(写真提供:Big Hit Entertainment)

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チャートが発表された昨日9月1日が誕生日だったJUNG KOOKは、「素敵なメンバー、会社、スタッフ、ARMYに出会えて、すべての機運が高まりこのような結果を得ることができました。本当に大きなプレゼントをいただけてうれしいです。生まれてきてよかった。母と父にありがとうと伝えたいです。そしてARMYの皆さんにもありがとうを伝えたい。愛してます」と感慨深げに話す。JINは最初にRMから送られてきた「HOT100」1位のスクリーンショットを合成だと思ったそうで、「実際に発表されたものを見て、僕たちが1位を成し遂げたことが事実なんだと驚きました。Weverse(ファンコミュニティサイト)ではARMYの皆さんとBTSで作り上げた成績だということを伝えましたが、純粋にファンの皆さんと楽しみたいという思いで作った曲でいい結果を残せて幸せでした」とコメントした。幼い頃から「HOT100」をもとに音楽を楽しんでいたというSUGAも「(『HOT100』首位は)目標として掲げていましたが、いざ現実になるとまるで夢のようだなと思います。真夜中に記事を確認して、これは本当なのかと自分の鼻をひねって確かめました。一緒に成し遂げてくれたARMYの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです」としみじみ語った。Vが「狭い地下の練習室で歌やダンスを練習していた頃のことを今でも覚えているんです。上京した際に父と2人でタクシーに乗ってぼったくられた記憶も僕の中に生々しく残っていて、成功している今の状況と比べると面白いなと思いました。これまでやってきたすべてのことが実を結び、このような結果を得ることができて、振り返れば当時のこともいい思い出だなと思えるようになりました。今日だけは心配事はすべて忘れて喜んで、みんなと一緒に笑いたいと思います」と昔話を交えて笑いながら話すと、ほかのメンバーもつられて笑顔を見せた。

SUGA(写真提供:Big Hit Entertainment)

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これまでもグループの新たな目標を公言し、メンバーと共に達成してきたSUGAは、次の目標としてグラミー賞での単独パフォーマンスを挙げる。それに加え「『HOT100』の1位を獲るためではなく、厳しい状況の中で1人でも元気にできたらという思いで作った『Dynamite』が多くの方に楽しんでいただけたという事実がうれしい。今まで掲げてきた目標を達成したときよりもはるかに胸がいっぱいです」と語った。

JIMIN(写真提供:Big Hit Entertainment)

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事前に募集した記者からの質問に答えるコーナーでは、JIMINがSNSに投稿した「涙がずっと止まらない」という発言について言及。「僕は朝の4時に『HOT100』で1位を獲ったことを知って、それから7時になるまでずっと泣いていて、泣き疲れて眠りにつきました。そのときジョングクと一緒にいたのですが、そのチャートの画面を見つめてしまいにはなでていましたね。RMさんには『RMさんのおかげでここまで来れました』と話して、『僕たちもやればできるんだ』という話もたくさんしました。今振り返ると僕たちが大事にしてきたことや実現してきたこと、それが全部認められて報われた思いでしたし、このような状況の中でメンバーで手をつないで立ち上がったことを褒められたような気もして、複雑な感情になって涙があふれたんだと思います。早くステージに立って、ARMYのみんなに会いたいとも思いました」とその涙の理由を語った。

RM(写真提供:Big Hit Entertainment)

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「Dynamite」という曲がグループのファンダムを超え、アメリカの大衆まで捉えることができた要因を問われたRMは「難しい質問ですね。ファンダムだけでは成し得ない『HOT100』1位という記録ですが、アメリカの大衆とファンダムの境界がどこにあるかもわからないなと思っていて。僕は地道にアプローチし続けてきたことの結果なのではないかと思います。パフォーマンスと音楽が持っている力、僕たちが地道に歌ってきたメッセージ、そして記者やスタッフの皆さんの努力も合わさってこの結果を得ることができました」とコメント。英語詞であり、アメリカで親しまれているディスコポップというジャンルであったこともヒットの要因だと述べ、「今のような厳しい状況の中で『ただ楽しもう』というメッセージも力になったんだと思います。とにかく僕らはいろいろと運がよかった。これからも謙虚にやっていきたいです」と真摯に述べた。

JIN(写真提供:Big Hit Entertainment)

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7年前のデビューショーケースの際に、「新人アイドルは生き残りにくいと言われるが最後まで生き残って大衆に愛されるグループになる」という目標を語っていたBTS。それから7年後の今、世界的な歌手として評価されていることについてJ-HOPEは「多くの新人グループがデビューする中で目立つために、体力が許す限りやれることをやり尽くしました。この7年、想像以上に大きな愛情や支持をいただいて本当に光栄ですし、7年前の目標を達成することができて幸せです。7年前の僕に『J-HOPE、本当にがんばったね。その努力は裏切らないよ』と言ってあげたい。メンバーには、何回言っても足りないぐらいですが、僕にとってはかけがえのない存在で、生きるうえでの大きな理由の1つです。7年間一緒にがんばってくれてありがとう。そしてこれからもずっとずっと生涯一緒にやっていきたいと伝えたい。この場を借りてメンバーに愛してるよと言わせてください」と語った。

V(写真提供:Big Hit Entertainment)

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BTSにとって欠かせない存在であるARMYについては、JIMINがマイクを取り「『HOT100』1位を獲得できたのは、ひとえにARMYのおかげだと思います。ARMYの皆さんには、いいことがあれば一番最初に知らせたいし、悲しいことがあったら隠して、いいことを分かち合いたい。『Dynamite』はファンの方々と楽しみたいという気持ちで生まれた楽曲です。ARMYの皆さんと僕たちが一緒に楽しむことができて、さらにはいい成績を残せてうれしいです。ARMYの存在があってこそ僕たちも存在しています。ARMYの皆さんの幸せのためにもこれからも努力してまいります。ARMYの皆さん、愛しています」と述べた。

新型コロナウイルスの世界的な流行を受けてツアーが中止になってしまった2020年だが、RMは今年の活動について「どのように記憶をするかよりも、どのように記憶したいかだと僕は思っていて。コロナウイルスの問題が一刻も早く収束して、『こんなこともあったけれど、そのとき僕たちは最善を尽くした』と思えたらいいなと。ツアーができなくてファンの皆さんには会えなかったけれど、『Dynamite』で『HOT100』の1位になれた。それに下半期にはアルバムも出そうと思っているし、最善を尽くせたよねって思えたら。僕たちの立場でできることをしたいですね」とコメント。JIMINも「環境がよくない時期ではありますが、新型コロナウイルス収束のためにがんばってくださっている方や、この時期に傷付いた方に何ができるのかを考えて活動したい。それが今持っている1つの目標でもあります」とコロナ禍での活動目標について語った。

BTS(写真提供:Big Hit Entertainment)

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コロナ禍における活動においての具体的な目標について「グラミー賞での単独パフォーマンス」に加え、「野外コンサート」を挙げたRM。「今まで通りの公演をすることが夢のようなことになってしまいましたが、野外で多くの方々をお招きしてお祭りのような公演ができたらと思っています。これからもBTSは自分たちができることに集中して、最善を尽くして僕たちができる場所でやっていきたい。今、僕たちはなにをすべきなのかを考えて、僕たちらしくがんばりたいです」と今後の活動について言及した。

BTS(写真提供:Big Hit Entertainment)

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最後に「グラミー賞」「MTV Video Music Awards」「ビルボード・ミュージック・アワード」「アメリカン・ミュージック・アワード」でパフォーマンスをした初の韓国アーティストになったことについて、Vは「練習生の頃から、4つのメジャー授賞式についていろいろ学んでいて、いつここに立てるんだろうと考えていました。長く感じるかも知れませんが、7年でこの舞台に立てたことは、僕は死ぬまで誇れることだと思います。ARMYの皆さんのおかげです」と述べた。

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読者の反応

𖡼.𖤣𖥧 Nao 𖡼.𖤣𖥧 @nao82282

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ただ、カムバの際は曲を楽しむことが一番ですので、参考までにしていただけたらと思います。

最後に、Hot100で1位を取ったときのバンタンの反応をシェア✨

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