このライブは7月15日に行われた初の生配信ライブ「USG 2020 "LIVE (in the) HOUSE"」に続く公演。前回はファン投票による楽曲リクエストで1~30位を獲得した楽曲を中心にセットリストを構成したが、今回は31~70位にランクインした楽曲を中心としたパフォーマンスを展開し、レア曲満載のセットリストと無観客という環境を逆手に取った演出の数々でファンを楽しませた。
開演時刻を迎え、ギターを手に取る斎藤宏介(Vo, G)の姿がアップで映し出されたあと1曲目「マスターボリューム」が始まった。アスペクト比も含め、リリース当時のミュージックビデオのカメラワークを忠実に再現した映像で配信を見守るファンを驚かせたあとは「MIDNIGHT JUNGLE」そして「fake town baby」へ。斎藤と田淵智也(B)、鈴木貴雄(Dr)が向かい合いながら演奏するという通常とは異なるフォーメーションを通じ、ストイックに演奏するそれぞれの姿をフィーチャーした。
3人の間隔を少し広げたのち、「今日もMCなし!」という斎藤の言葉に続いては「フライデイノベルス」を軽やかに奏でる。インディーズ時代の楽曲「ライトフライト」を現在のユニゾンならではの緻密なアンサンブルで披露したあとは、そのまま「サンポサキマイライフ」のエモーショナルなイントロに繋げた。その後は鈴木が刻む楽しげなリズムが印象的な「like coffeeのおまじない」へ。スタジオライブを思わせる序盤から、鮮やかな照明を用いた広がりのある演出へと展開していった。
続くパートは多数のキャンドルが灯る中、アコースティックセットで演奏される。田淵が鳴らすしっとりとしたベースラインが曲の世界観を支えた「ぼくたちのしっぱい」、予想外のアコースティックアレンジで届けられた「チャイルドフッド・スーパーノヴァ」といった楽曲で、3人の演奏力やアレンジ力の高さを再認識させるひとときとなった。斎藤がキャンドルを吹き消したあとは鈴木のドラムソロから3人がアグレッシブなセッションを繰り広げ、ライブ後半戦の幕開けを告げた。
メンバーの周りを覆っていた黒幕が一気に取り払われると、今回3人が演奏していたのがライブハウスのステージではなくフロアだったことが明らかになる。一気に広がりを増した空間で3人は「マイノリティ・リポート」のシリアスなサウンドを届け、さらに「何かが変わりそう」「10% roll, 10% romance」を晴れやかな表情で演奏した。田淵がイントロで力いっぱい腕を振り回した「crazy birthday」のあと、本編は3人全員が初めて真正面を向いて演奏した「オーケストラを観にいこう」で終了。曲が終わるとともに、配信画面では9月19日に新たな生配信ライブ「fun time HOLIDAY ONLINE」の開催が告知され、ファンを大喜びさせた。
再び会場に映像が戻ったあと、「おまけ!」という斎藤の言葉に続き3人は高速かつ高音の最新シングル曲「Phantom Joke」をプレイ。斎藤のクリアなボーカルとスリリングなサウンドで、2回目の生配信ライブを締めくくった。
ユニゾンは今回のライブで披露した「Catch up, latency」「Phantom Joke」なども収録したニューアルバム「Patrick Vegee」を9月30日にリリース。初回限定盤には前回の配信ライブの模様を収録したBlu-rayまたはDVDが付属する。9月19日開催の「fun time HOLIDAY ONLINE」に関する詳細は後日発表予定。
UNISON SQUARE GARDEN「USG 2020 "LIVE(in the)HOUSE 2"」2020年8月22日 セットリスト
01. マスターボリューム
02. MIDNIGHT JUNGLE
03. fake town baby
04. フライデイノベルス
05. ライトフライト
06. サンポサキマイライフ
07. like coffeeのおまじない
08. 23:25
09. ぼくたちのしっぱい
10. チャイルドフッド・スーパーノヴァ
11. 未完成デイジー
12. ドラムソロ
13. マイノリティ・リポート
14. 何かが変わりそう
15. 10% roll, 10% romance
16. Catch up, latency
17. crazy birthday
18. オーケストラを観にいこう
<アンコール>
19. Phantom Joke
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UNISON SQUARE GARDEN、驚きの空間演出満載で届けた2回目生配信ライブ https://t.co/DcxeqFnh2P