Buzz72+はBiSH、BiS、EMPiRE、豆柴の大群らのサウンドプロデューサーを務める松隈ケンタ(G)率いるロックバンド。2007年から解散状態となっていたが今年2月に復活を宣言し、4月に約13年ぶりの新作となるミニアルバム「13」をリリースした。4月に地元福岡でのライブイベント「サウンドスクランブル天神2020」にて再結成ライブを行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公演が中止となった。幻の再結成ライブのリベンジとなる無観客ライブの模様は、バンド結成の地・福岡にあるDRUM Be-1で事前収録され、ドローンを含む複数台のカメラで撮影された。
松隈、井上マサハル(Vo)、北島ノリヒロ(B)、轟タカシ(Dr)の4人が13年ぶりのライブで1曲目に選んだ楽曲は松隈が中川翔子に提供した楽曲でもある「フライングヒューマノイド」。井上は「十年先の未来が見える魔法があったらな…」と歌い出し、13年の空白を埋めるかのように気持ちの込もった歌声を響かせる。続けてバンドは松隈の軽快なギターカッティングが映える「奇跡の歌」のほか、「光の射す方へ」「太陽讃歌」と疾走感のあるビートとエモーショナルなコーラスが印象的な楽曲を立て続けに披露した。
次に披露された曲は、最新アルバム「13」のリード曲「Beret City」。Buzz72+は「もう1度4人で音を出したい」というメンバー全員の意志が込もった同曲を、ステージで初めて演奏した。さらに彼らはバンドの代表曲にして、アイナ・ジ・エンド(BiSH)がカバーしたことでも知られる楽曲「屋上の空」や、うねるベースラインと鋭いギターサウンドがスリリングに重なる「ミリオンダラーベイビー」などをプレイ。MCで井上は「13年前はうまくいったときもいかなかったときも自分1人でやってるイメージがあった」と自責の念が強く、プレッシャーを抱えていたことを包み隠さずに話し、「でも13年ぶりに集まったら、ステージの向こうにいるスタッフさん、画面の向こうにいるお客さん、みんなでやっているんだと気付いた。僕にとって、必要な13年だったと思います」と述べた。
ラストナンバーの前に井上は「次にやる曲は昔、アメリカでハリケーンの被害が出たときに作った曲で、今のコロナ禍の状況にも通じるものがあるなと思っていたら、轟くんがこの曲をやりたいと言ってくれて。何か1つでも届けばいいと思うし、ここから先いろんなことが変わってくると思う。今まで以上に今や未来と向き合う時代が来ると思う。そんな中でスタートを切ったBuzz72+。自分やメンバーと向き合って、これから楽しいことをいっぱい作っていきますので応援よろしくお願いします!」とコメント。Buzz72+は最後に2007年発表のミニアルバム「BUZZTRICK CIRCUS」から「声が届くまで」を演奏してライブを締めくくった。
なおこの配信ライブのアーカイブを閲覧できるチケットは通販サイト・SCRAMBLES WEB SHOPにてグッズ付きで販売中。アーカイブ映像は8月30日(日)23:59まで視聴できる。
関連する特集・インタビュー
Buzz72+「“無観客”再結成ライブ-ReUNION in FUKUOKA-」2020年8月22日 福岡県 DRUM Be-1 セットリスト
01. フライングヒューマノイド
02. 奇跡の歌
03. 光の射す方へ
04. 太陽讃歌
05. Beret City
06. 屋上の空
07. 朝の誓い
08. ミリオンダラーベイビー
09. 月光
10. 声が届くまで
関連記事
リンク
なかむー @ichikiPlusA
【ライブレポート】松隈ケンタ率いるBuzz72+、13年ぶり復活を飾った無観客ライブ(写真20枚) https://t.co/iCOnbDEMVX こっちも見たい