全国111館のスクリーンへ中継されたこの舞台挨拶には、主演の4人と監督の
主人公4人の青春が描かれる作品にちなみ、「皆さんの理想のデートは?」という質問が投げかけられた際には、キャストの4人がそれぞれに個性あふれる回答を披露した。浜辺が「花火大会とか、地元だと知り合いがいるじゃないですか。なので、浴衣着て2人でお面を付けるんです。それで知り合いにバレないように歩くとか……少女マンガちっくですか?」とテンション高めに答えると、北村は「年々妄想の力が強まってる気がする……」と笑いながらひと言。その北村は「夏って、カブトムシを取りに行った思い出しかなくて。おじいちゃんに朝4時に起こされて出かけて、おじいちゃんが木を蹴ると虫がボトボト落ちて、僕が拾うんです。それを一緒に楽しめる子と、カブトムシ取りに行きたいです(笑)。それで笑えたらよくないですか?」と自身の考えを明かし、女性陣を困惑させる。福本は「キャンプをしたことがないので、キャンプしてみたいです」と憧れを語り、赤楚は「今叶わないからこそ、文化祭を周りたいです。制服を着られない寂しさを感じているので、全国の学生の皆さん、今がチャンスですよ」と呼びかけていた。
この映画が学生たちの夏の思い出になってほしいというキャスト、スタッフの願いから、舞台挨拶にはキャスト4人の夏の思い出写真が公開されるコーナーも設けられた。ここで北村が披露したのは、DISH//の同級生メンバーである矢部昌暉と2人で花火をしている姿を写した1枚。これについて、北村は「隣りにいるのはバンドメンバーの矢部昌暉なんですけど、当時彼しか友達がいなかったんです。花火に行ったり筍狩りに行ったり、家族ぐるみで遊んでました。この写真は『高校生最後の夏を楽しもうぜ』って、海に行ったときですね」と説明。「3年間、彼との思い出しかないです。寂しい話ですけど(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。
そして終盤には、全国の学生から寄せられた思い出の写真や動画を三木監督が編集した特別映像が初公開された。Official髭男dismが歌う主題歌「115万キロのフィルム」に乗せてこの映像が上映されると浜辺の目には涙が浮かび、彼女は「私、中学生の頃の写真が全然なくて。楽しんでおけばよかったなと思って。いい動画でした」と目頭を押さえた。最後に北村は「今の三木さんの映像の中に描かれていたような青春は、現状味わいづらいですよね。特に高校3年生、中学3年生、小学6年生の皆さんは後悔しないような夏をこの映画で感じてほしいです。僕自身もこの映画で『もっと学生時代楽しんでおけばよかったな』と思いましたし、学生の皆さんには今を大事にしてほしい。そして、もう少し大人の皆さんにとっては懐かしい気持ちになれる作品だと思います。この夏、みんなの心に留まる映画になればいいなと願っています」と挨拶を見守る全国の観客に呼びかけ、舞台挨拶を結んだ。
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北村匠海、矢部昌暉の思い出でいっぱいだった高校3年間「彼しか友達がいなかった」 https://t.co/JTG4OhxB39