コレサワ、ホームパーティのようなムードで届けた3部構成の無観客ライブ

コレサワがメジャーデビュー3周年の記念日である8月9日に初の無観客生配信ライブ「HEART BREAK TOUR!!～Home Party～」を開催した。

今年1月に“失恋ソング“をコンセプトにしたミニアルバム「失恋スクラップ」を発表したコレサワ。3月からミニアルバムを携えて全国14カ所を回るツアー「コレサワ LIVE TOUR 2020 HEART BREAK TOUR!!」を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために全公演を中止とした。スタッフとの話し合いを重ねて開催した今回の配信ライブでは、ホームパーティのようなムードの中で3部構成のライブパフォーマンスを画面越しのファンに届けた。

開演時間になると呼び鈴が鳴り、「はいはーい」と応えたコレサワと共におなじみのバンドメンバーが登場。フロアの中央に立ち、お互いの顔が見える円陣の体勢となった5人は、結婚を意識する年頃の男女の恋愛を描いた「最後の彼女になりたかった」でライブを開始した。続けてコレサワは「すべての元カレに捧げます！」と叫び、タンバリンを叩きながら「SSW」を全力でパフォーマンス。「君のバンド」では「画面の向こう側から大きな声を出してください」と呼びかけ、コール＆レスポンスを行うと共に画面越しにクラップを促した。

その後、代表曲「たばこ」のアンサーソングとなる失恋バラード「恋人失格」でやるせない心情を切々と歌い上げ、雰囲気を一変させたコレサワ。ドラムマシンやシンセベースを導入した浮遊感あふれるエレクトロニカナンバー「やっぱり泣くよ」ではボコーダーを使った新たな表現も見せ、別れたばかりの元カレの家に荷物を取りに帰る女の子の葛藤を描いた「帰りたくないって」では激しいバンド演奏で視聴者を驚かせた。

リハーサルの模様を収めたVTRを挟み、コレサワの部屋へと招待する2部が始まる。ロビーに置かれたソファに座ったコレサワは、「ミュゼプラチナム」のCMソング「ご褒美みたいな日」、共感を誘う言葉で恋愛のネガティブな面を描いた「バカでしょ」、浮気をテーマにした「彼氏はいません今夜だけ」をアコギの弾き語りで温かく歌唱。歌の合間には、れ子ちゃんのぬいぐるみを膝に抱きつつ、スマホを通してファンと交流し、「やっぱり会いたい」というコメントに何度も頷いた。

3曲の弾き語りを終えたコレサワが着替えのために楽屋に戻ると、カメラは閉じられた楽屋のドアからステージにスイッチ。「彼氏はいません今夜だけ」のアウトロを引き継いだバンドの演奏を経て、最新ミニアルバムのジャケットの衣装に着替えたコレサワは、パンクロックナンバー「センチメンタルに刺された」でいつものライブステージと同じセッティングの3部をスタートさせた。

「あまりにも寂しいから置いた」という5体のれ子ちゃんが最前列で見守る中、コレサワは高校時代の友人に捧げた青春ソング「死ぬこと以外かすり傷」やHelsinki Lambda Clubがアレンジを担当した「Day by Day」を熱演する。ここでコレサワは“過去のライブで1回くらい歌った曲”を自粛期間中に発掘して再構築したという新曲のラブバラード「この恋はスクープされない」を披露し、続けてYouTubeでの再生回数が4000万回を超えた代表曲「たばこ」を歌唱。画面越しの視聴者に向け「いつかみんなも安心して見れるような環境になったら、そんときはまた元気で会えるように願ってます。嫌なこととか、いっぱいあったりしますけど、今、見てるみんなの気持ちを吹っ飛ばしたい」と語った。

さらにデビュー前の2014年3月に自主制作盤として発売した幻の楽曲をリアレンジした1stシングル「憂鬱も愛して」でダイナミックな歌声を聴かせたコレサワは、最後に恋愛リアリティー番組「白雪とオオカミくんには騙されない」の挿入歌に使用された「あたしを彼女にしたいなら」を披露。画面越しの観客と一緒に歌ってライブを締めくくった。本公演の視聴チケットは8月19日23:59まで購入可能で、購入者は13日18:00から20日23:59までアーカイブを視聴できる。

またライブ中、コレサワは9月22日（火・祝）に生配信ライブ「君が帰ったあとには」を開催することを発表。「このホームパーティが終わって、友達や好きな人が帰ったあとのめっちゃ寂しい気持ち。そんなセンチメンタルな雰囲気をお届けできたらいいなと思います」と語った。視聴チケットはチケプラで販売中。