日向坂46は2015年に欅坂46のアンダーグループ・けやき坂46(ひらがなけやき)として誕生。その後、徐々に人気を拡大し、昨年2月に現在のグループ名に改名したあとは「NHK紅白歌合戦」への初出場を果たすなど大躍進を遂げた。「3年目のデビュー」ではけやき坂46として活動した3年間と、日向坂46としての存在意義を模索し続けた1年間に密着。輝きと苦悩が交錯するグループの記録がまとめられている。
ファッションブランド・アニエスベーのセカンドライン・To b. by agnes b.と「3年目のデビュー」によるコラボTシャツを着用して取材に応じた3人。彼女たちは本作をメンバー全員で鑑賞したとのことで、キャプテンの久美は「和気あいあいとした雰囲気で楽しく観ることができました。昔の映像が流れると『こんな髪型だったね』とか話しながら。私の隣は加藤(史帆)だったんですけど、映像で加藤が出てくると『嫌だ!』とか、インタビューが流れると『しゃべりすぎ!』とか、自分にツッコみながら観ている姿が面白かったです」とそのときのことを振り返る。また美玲は「映画ということで、スタッフさんがポップコーンを用意してくれて。リラックスしながらみんなで観ました。真剣なシーンなのに後ろで誰かがふざけている、というのがすごく日向坂46らしくて、思わず笑ってしまうことも多かったです」と続け、小坂は「メンバー全員で1つの作品を観ることが初めてだったんですけど、思い出話をしながら楽しく観ることができました。自分たちの映画なので、少し恥ずかしい気持ちもありましたけど、私たちらしく楽しめました」と感想を述べた。
「印象的だったライブシーンは?」という質問には、久美が「観ていて泣いちゃうかもって思ったのは『イマニミテイロ』(2018年1、2月の東京・日本武道館公演)。欅坂46さんの代わりに3日間のステージを任せてもらって、どうしようっていう思いとうれしい思い、いろんな気持ちが交錯していて。あの頃の私たちの気持ちがそのまま歌詞になっているので、思い出して胸に来ました」と回答。美玲は「『ハッピーオーラ』(2019年9月の埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演)かな。当時、一番後輩の上村ひなのが初めてけやき坂46(ひらがなけやき)時代の全体曲にも参加していて。新しく覚えることも多いうえに、曲中、お客さんにコールを呼びかける大事な役割もあって。ひなのががんばっている姿に心が温かくなりました」と1年前のライブに思いを馳せ、小坂は「『青春の馬』(2020年2月の神奈川・横浜アリーナ公演)に感動しました。私はスケジュールの都合でこの日のライブに参加できなかったので、ステージをしっかり観たのはこの映画が初めてだったんです。休業していた濱岸ひよりの復帰後初ステージというのもあり、グッと来ました。センターを務めた金村美玖は、別の現場にいた私に『早く会いたい』とか『がんばってくるね』とか、たくさん言葉をかけてくれて。堂々としたパフォーマンスがカッコよかったです」と答えた。
なお映画の公開日は当初、日向坂46としてのシングルデビュー1周年記念日である3月27日の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により約4カ月延期に。そのことに対する心境を聞かれると、美玲は「今は大変な時期ではありますが、前向きに受け止められる映画だと思うので、明るい気持ちになっていただけたらと思います。学生の方でも社会人の方でも、この映画を観て、明日からがんばろうって思っていただけたらうれしいです」とファンにメッセージを贈り、久美は「日向坂46って、誰か1人が悩んでいても、周りが笑い飛ばしてくれるんです。この映画からも、つらいこともみんなで共有すれば乗り越えられる、みたいな雰囲気を感じて。すごく私たちらしい作品だなって思いました。ドキュメンタリーなのでずっしり重たい雰囲気かと思ったら、いい意味でそうでもなく。心がポカポカになると思うので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです」と映画をアピールした。
そして最後に小坂は「私たちにとっても、応援してくれている方にとっても、どんな形でもプラスになってくれたらうれしいです。この映画を通して、日向坂46やメンバー1人ひとりのことを、これまで以上に知っていただけたらなって思います」と映画への思いを述べ、美玲は「日向坂46に改名してから私たちを知ってくれた方がたくさんいらっしゃると思うので、けやき坂46(ひらがなけやき)時代を知っていただくきっかけになったらうれしいです。昔応援してくれてた方にも、また帰ってきてほしいですね」とコメント。久美は「私自身、この映画を観てメンバーのことをもっと好きになったし、今まで以上にみんなを大切にしたいと思いました。これからつらいときとか、例えば自分を見失っちゃいそうなときには、この映画を思い出して、これからもみんなでひとつになって一緒に歩いていけたらなって思います」と胸の内を語った。
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