本日双葉社より刊行された「AVALANCHE ~雪崩~」は手越にとって初のフォトエッセイ。同著の中で彼は6月まで在籍していたジャニーズ事務所での18年間の活動を振り返ったほか、初恋や芸能人との恋愛、自身の結婚観、世界進出の夢などもつづっている。32ページにわたるグラビアでは、寝起きの姿やヌードなども披露した。
会見場に姿を見せた手越は、まず「AVALANCHE」を刊行するに至った経緯を説明。「(退所時の)会見から1カ月半で、今までの人生のスピードで言うと半年分くらいの仕事をさせていただいて、本当に充実していたんです。ただ心の中にモヤモヤが存在していた」と切り出し「それってなんなんだろう?と考えたとき、“手越祐也第1章”に対する未練というか。これまで培ってきた18年間の自分のことで、真実ではない情報を残したまま次の人生に行っていいのかな? 真実を闇に葬ったままセカンドキャリアに行っていいのかなと思ったんです。自分を支えてくださった関係者の方や、ファンの皆さんにもモヤモヤがあっただろうし」と語る。出版について「“賛”より“否”の反応が多く来るのは覚悟していますし、間違いなく総バッシングされると思ってます」と率直な心境を明かしつつ、「でもちゃんと自分の口で真実を語りたい。“手越祐也第1章”までの僕と、これからの自分の間にあるギャップを埋めたくて、この本を書かせていただきました」と語った。
「伝えたかったのは今まで僕を支えてくれた全員への感謝」だという手越。目次には著名人の名前も多く並んでいるが「(内容についての)想像が一人歩きしちゃった。過去の恋人の実名などは、一切出してないです。いろいろと報道されたことに関して、内容を正したいということなので」と説明し「報道された相手には、自分のまっすぐすぎる性格のせいで巻き込んでしまった申し訳なさや責任感があります。改めて名前を出すことで『余計なお世話だよ』と言われるリスクももちろんありますけど、そのまま次の人生に進むのが自分の中で許せなかった」と思いを明かす。著書には「プレミアム特典動画」の読者全員サービスやサイン入りグッズのプレゼント企画などファン向けの特典も付いており、これについて手越は「ファンは自分の血液みたいなもので、僕自身の体に必要不可欠なんです。こういった内容を書くことによって、がっかりさせてしまう側面があることもわかっています。でも、それでも応援してくれる人がいる。今まで自分が在籍していた素晴らしい場所の外に出た“生身の手越祐也“には何も残っていないですし、今が人生のどん底だと思っているけど、今後の活動について『やっぱり応援していてよかった』と思ってもらえる自信はあります。そう思ってもらえるように、活動していこうと思っています」と語った。
また会見では、著書にも書かれた「手越村」についての構想が発表される場面も。仕事で世界中を飛び回る中で「日本の食文化は世界に誇れるものだと感じた」という手越は「小さい子や家族連れの皆さんに農業体験をしていただいて……僕というフィルターを通して、体にいい食べ物、農業で僕らを支えてくれる人たちのことについて考えていただきたいと思っています。現状、山梨県内でできそうかなと思っております」と自身の考えを明かす。著書に元TOKIOの山口達也の名前があることについて司会者から問われると、手越は「手越村をやりたいという思いや体力はあるけど、自分は勉強したてホヤホヤの初心者なので。今はお互いに同じ事務所ではないんですけど、男気のある大好きな先輩の山口くんに農業の先輩として指導してもらいながら……願いが叶うなら(山口の)お手伝いもできれば」と回答。しかし、山口への打診はこれからだと言い「僕の中に構想があるという段階なので、直接の打ち合わせが進んでいるわけではないです。夢を語るのは自由だと思うので……僕は、せっかくやるならお力添えをいただきたいという思いです」と“ラブコール”を送った。
報道陣との質疑応答では今後の音楽活動の展望についての質問も飛び、手越は「自分の軸に音楽があるのは昔から変わらない」と回答したうえで8月16日(日)に配信ライブを行うことを発表した。自身のYouTube公式チャンネルなどを通じて楽曲の公募を行ったところ、現状で7000~8000曲もの応募があったと言い「今まで、オーディエンスの皆さんはアイドルを応援するという立ち位置だったと思うんですけど、これからは“底辺の手越”の活動に乗ってくれる人の夢も叶えていきたい。ファンが作ってくれた楽曲を歌う可能性もあります。今度まる1日かけて集まった曲を聴く予定で、精査してアルバムを制作したいと思います」とコメント。報道陣からは「今後NEWSの歌を歌う可能性もあるか?」という問いかけもあったが、これについては「歌いたい気持ちはあります。NEWSの曲は大好きだし、素晴らしい歌を歌ってきた自負もあります。けれど、この本で過去の自分にはピリオドを打った、決意表明をしたつもりなので、今後歌うつもりはないです」ときっぱり否定した。
会見の中で「2度と後ろは振り向かない。ここまでのことに関してはこの本に全部書いたので」と強い思いも吐露した手越。最後に彼は「今まで携わってきてくれた人への感謝を伝えたかったし、真実ではない情報で傷付けてしまったスタッフ、ファンへの思いもあります。それに、どん底の手越ががんばることで『自分もがんばろう』と思ってくれる方がいるかもしれないと思い、会見を開かせていただきました。今回の本や今後に懸ける思いは話せたと思いますので、皆さんにお力添えいただきながら、夢を叶えていきたいと思っています」と報道陣やファンに呼びかけ、約1時間の会見を締めくくった。
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手越祐也、出版会見で“手越祐也第1章”にピリオド「NEWSの曲は今後歌うつもりない」 https://t.co/94W9vu4SOp