SUPER BEAVER、ライブハウスのフロアから思い届けた無観客公演「この先も4人で、そしてあなたと」

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SUPER BEAVERの無観客ライブ&ドキュメント映像「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP ~LIVE document~」が昨日7月11日にStagecrowdで配信された。

「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP ~LIVE document~」の様子。(Photo by Taka"nekoze_photo")

「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP ~LIVE document~」の様子。(Photo by Taka"nekoze_photo")

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ソニー・ミュージックソリューションズによる新たな映像配信サービスStagecrowdでは、同時視聴数の制限なく、高音質かつ高画質のライブが届けられる。SUPER BEAVERのライブは、このサービスの記念すべき第1弾として配信された。公演は東京・新木場STUDIO COASTを舞台に事前に収録され、ひさびさにライブハウスに訪れたメンバーの様子やリハーサルの模様を含めてドキュメンタリー形式で公開。無観客のワンマンライブという初めての試みに不思議な感覚を味わいながらも意気込む4人の姿に、Stagecrowdのチャット欄も期待感あふれるコメントでにぎわった。

「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP ~LIVE document~」の様子。(Photo by Taka"nekoze_photo")

「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP ~LIVE document~」の様子。(Photo by Taka"nekoze_photo")[拡大]

この日SUPER BEAVERはライブハウスのフロアに立ち、メンバー同士向かい合って円になる形でパフォーマンス。その様子をカメラが目まぐるしくさまざまな角度から捉え、配信ライブならではの臨場感あふれる映像が映し出された。まずは柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原”32才”広明(Dr)が各楽器の配置につき、勢いよく音を爆発させるようにセッションを繰り広げる。続いて渋谷龍太(Vo)もステージに姿を現してフロアに降り立つと、4人は2012年に自主レーベル第1弾として発表したシングル曲「歓びの明日に」でライブを開始した。バンドは悲しみや苦しみの先に確かな希望を見据えるようなこの歌を、画面の向こうにいるオーディエンスに向けて真っすぐにパフォーマンス。そして「お待たせしました! SUPER BEAVER参上!」と渋谷が笑顔を見せながらカメラに向かって告げ、「青い春」を晴々と披露した。

渋谷龍太(Vo)(Photo by Taka"nekoze_photo")

渋谷龍太(Vo)(Photo by Taka"nekoze_photo")[拡大]

渋谷は「ライブはやっぱり観てくださる方がいて成り立つものだと思ってるんですけど、それが叶わないのであれば、配信という形で画面の向こうにいるあなたにどういうふうにしたらより伝えられるかを考えました」と、エネルギーを増幅させるようにメンバー同士で顔を合わせて演奏するスタイルを選んだことを話す。続く「正攻法」では、渋谷が3人のパワフルなサウンドを全身で浴びながら、その真ん中でバンドのあり方を示すようなこの曲を熱唱した。そして渋谷が「画面の向こうで油断してんなよ!」と熱い眼差しで視聴者を煽り、「予感」で「歌ってくれますか? いくよ!」とカメラにマイクを向けると、チャット欄にすさまじい勢いで、まるでシンガロングするように「予感のする方へ」というフレーズが投稿された。昨今の世の中の状況を受けて、渋谷は「今動けない人ややりたいことができなくなってしまった人、忙しくなって大変な人がいると思います。自分たちが音楽をやっている姿勢を見せることで、プラスのエネルギーになればいいと思っています」と視聴者に思いを伝える。そして柔らかなスポットライトの光を浴びながら、人とのつながりの大切さや人への愛情が詰まった新曲「ひとりで生きていたならば」を温かなサウンドに乗せて歌い上げた。

「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP ~LIVE document~」の様子。(Photo by Taka"nekoze_photo")

「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP ~LIVE document~」の様子。(Photo by Taka"nekoze_photo")[拡大]

その後4人は汗だくになりながら「嬉しい涙」を楽しげに演奏。ひさびさに4人で鳴らした音楽に違和感がないことに安堵しつつ、渋谷は「拍手も歓声も一緒に歌っている声も、この場では聞こえないということに対しては、綺麗事をなしにするならば違和感はあります」とオーディエンスの存在の大切さを噛みしめた。結成15周年という節目に立ち、渋谷は悔しいことや悲しいこともあったというバンドの道のりを振り返ったうえで「今後もうまくいかないときとか、うまくできないことはあると思います。ただ、そういうことがあったほうが、何事もなく順調に進んでいくよりも、もっとうまくいく可能性があると思いながら俺たちは音楽をやってます。夢物語や綺麗事と笑う人もいるかもしれませんが、そういうのを全部ひっくり返して、もっと楽しくしてやろうと思ってるのが俺たちです」と話す。そして「変わらないものを芯に持ちながら、変えられることを少しずつ変えて、この先も4人で、そしてあなたと音楽を作ろうと思っているのでよろしくお願いいたします!」と述べ、そんなバンドの姿勢を表すような新曲「ハイライト」を真摯に届けてこの日のライブを締めくくった。

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SUPER BEAVER「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP ~LIVE document~」2020年7月11日 セットリスト

01. 歓びの明日に
02. 青い春
03. 正攻法
04. 予感
05. ひとりで生きていたならば
06. 嬉しい涙
07. ハイライト

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