男性が好きであることからゲイであると自認していた白鳥は、ゲイを公言して活動しているアイドルグループの存在に希望を感じ、自らを「性自認は(多分)男性だから、(多分)ゲイ」と考え二丁目の魁カミングアウトのメンバーオーディションに応募。しかし加入後、ゲイというセクシャリティを公言して活動をしていくうちに「はたして私は本当に男性として男性が好きなのだろうか?」という疑問が自分の中に生まれ、自らの性自認は男性ではないと強く感じるようになったという。
心に秘めている本来の自分と、二丁目の魁カミングアウトとして活動している世間のイメージの自分がちぐはぐなため、自分で自分がわからなくなった白鳥は、性別違和を抱えていることをメンバーとスタッフに告白。“ゲイアイドルの白鳥白鳥”を保つことが難しくなったため、活動を終えることを決意した。リーダーのミキティー本物はこの話を受けて“ゲイアイドル”というコンセプトを捨てて新しい形のアイドルとして歩むことも考えたとのことだが、白鳥が思う“なりたい自分”や、これから新しくチャレンジしたいことなどを聞いて、その気持ちを尊重することにしたという。
このタイミングで活動を終了することについて、白鳥は「最後にライブでお返しする事がせめてもの礼節だと頭でわかってはいます。しかし、この先の見通しが立たない中その期間を待つ事が私には難しかったです」と説明。さらに「ずっとゲイだと思ってたのに騙された!なんて思う人もいるかもしれません。しかし、性自認など自身の心や気持ちの状態は流動的に変化していく事もあります。小さい頃から気づいている方もいれば、大人になってから気づく方もたくさんいます。私自身もずっと勘違いをしていた、というのが今の思いです」と胸の内を明かしている。
なお白鳥はグループ加入以降、二丁目の魁カミングアウトのグッズや、CD、DVD、Blu-rayなどのジャケットデザイン、ライブフライヤーなどのデザインをすべて手がけており、今後はその経験を生かして、本名の「志保」としてグラフィックデザイン業に携わる。二丁目の魁カミングアウトは7月1日以降、現マネージャーやスタッフと共に将来の法人化も視野に入れた「G.A.Yエンターテインメント」プロジェクトを立ち上げ、ミキティー本物とぺいにゃむにゃむの2人編成で活動を続ける。
※記事初出時より見出しを変更しました。
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「二丁目の魁カミングアウト」白鳥白鳥が活動終了。性別違和により自分を保つことが困難に|自らの性自認は男性ではないと強く感じるようになり、“ゲイアイドルの白鳥白鳥”を保つことが難しくなった。 #LGBTQ+ https://t.co/IYcmhDqxQO