新型コロナウイルスの感染拡大の影響で春ツアー「M!LK SPRING LIVE TOUR 2020 Juvenilizm」が全公演中止となってしまったM!LKにとって、ライブ開催は3月に行われたリリースイベントの生配信以来、約3カ月ぶり。ひさびさのパフォーマンスとなったこの日のライブで、M!LKの5人は最新アルバム「Juvenilizm-青春主義-」の収録曲や新曲を含む全12曲を披露。大胆なアレンジを施した楽曲やダンス、ステージを飛び出してライブハウス全体を大きく使った無観客ライブならでは演出などで、み!るきーず(M!LKファンの呼称)に5人の新たな表情を提示した。
アルバムの1曲目を飾る「Theme of Juvenilizm-青春主義-」のトラックが流れ出すと、ライブハウスの扉の向こうからメンバーがカメラの前へ姿を見せる。彼らは静かにステージへと歩みを進め、「Over The Storm」でライブをスタートさせた。「ついてこい ハジマリは此処から」と高らかに歌うこの曲でシャープなダンスを見せる5人は、キメのタイミングでシャツのボタンを勢いよく開け、上半身を露わにしてカメラにアピール。セクシーにアップデートされたパフォーマンスで、冒頭からみ!るきーずを驚かせる演出を披露してみせた。
「It's only LOVE」の曲終わりで山中柔太朗が1輪のバラを手にしたのを合図に配信リリースされたばかりの新曲「Amore~僕は君に愛を叫ぶ~」に突入すると、メンバーはライブハウスをテンポよく移動しながらこの曲を歌い踊った。フラメンコギターの音色を取り入れた情熱的なラテンナンバーに乗って画面の向こうのみ!るきーずへと次々にラブコールを送る彼らを、1台のカメラがワンカットで臨場感たっぷりに捉えていく。そして続く「サラブレッド御曹司CITYBOY」では、冒頭に
4曲を終えてのMCタイムでは、黒髪から金髪に大胆なイメージチェンジをしたリーダーの吉田仁人にメンバーの視線が集中。佐野勇斗が「ファンのみんなホントにビックリしてると思う!」と言うと、仁人は自己紹介の「おやっとさあ~」というフレーズを「お金髪~」と言い換え「めっちゃ痛かった、頭皮!」と笑った。また、塩崎太智は「It's only LOVE」から「Amore~僕は君に愛を叫ぶ~」への流れで収録から生配信へシームレスに映像をつなぐ演出がなされていたことを明かす。曽野舜太は「今日はいろいろなM!LKを見せていきたいと思っていて」とこのライブのテーマを語り「雰囲気が変わったM!LKを楽しんで」とファンに呼びかけた。
ここでM!LKは「Juvenilizm-青春主義-」からユニット曲2曲を初披露。ミドルバラード「晴れのち曇り時々虹」を歌うのは仁人と柔太朗で、カジュアルな衣装に着替えた2人は白い椅子に腰掛け、優しい歌声で息の合ったハーモニーを響かせた。たくさんの風船で満たされたラウンジルームから勇斗、太智、舜太が「We're Here!!!」をポップに歌い上げると、続く「TOUCH THE SUN」ではフロアで円形のフォーメーションを取った5人。彼らの周囲を周り続けるカメラに何度も笑顔を向けながら、突き抜ける明るさで楽曲を表現した。
9thシングル曲「かすかに、君だった。」ではメンバーのパフォーマンスに一層の熱がこもり、儚げな表情を浮かべながら楽曲の切ない世界観を描き出す5人の姿をカメラがアップで捉えた。その後のMCでは初披露したユニット曲についてお互いに褒め合い、仁人がライブに向けたリハーサル期間について「めっちゃ楽しかった! ずっと修学旅行気分だった」と話すなど、M!LKらしい賑やさと仲睦まじい姿がみ!るきーずを楽しませる。そして、メンバーの楽屋から届けられた「DEAR LIFE」では、その賑やかなムードが最高潮まで上昇。仁人と柔太朗が更衣スペースで生着替えをする中、マイクと手持ちカメラをリレーする勇斗、太智、舜太の3人はヘアスプレーを噴射したり、着替えを覗いたりと大暴れでパフォーマンスを盛り上げた。
白で統一された衣装に着替えてステージに戻った5人がポジティブなエネルギーに満ちた「Don't Think, Jump! 」をエネルギッシュに歌い踊るとライブも佳境。舜太が「行くぞ、これがラストの曲だ!」と叫び、本編ラストには「Banzai」が届けられた。6月3日に配信リリースされたこの曲はフル尺32秒のM!LK史上最短の楽曲とあり、5人は4回連続「Banzai」を歌う荒業でみ!るきーずの驚きを誘う。回を増すごとにテンションが上昇していくメンバーは、カメラが追いつかないほどの勢いでステージを駆け回り、全力のパフォーマンスを画面の向こう側へと届けていた。
アンコールにはアルバムのリード曲「Winding Road」が選ばれ、青春のきらめきや刹那を歌うこの曲を時折笑顔を交わしながらまっすぐに歌い上げた5人。歌い終えると仁人は「今のアンコールは感動するものがありました」と言葉を噛み締め「ツアーもリリイベも予定していたものがなくなって、痛感するのはステージがあることのありがたさ。自粛期間を経て、そういったことに敏感に感謝をするようになりました。今回新しい形でライブができたこと、本当にうれしく思います」と語った。メンバーは順に今の思いをファンに伝え、太智は「皆さんに会いたいなと、今日さらに思いました」、勇斗は「また皆さんに面と向かって会える日までがんばっていきます」と誓う。柔太朗が「いい意味でM!LKらしいライブができたんじゃないかな」と充実感をにじませると、舜太は「僕らずっと上を向いて! 5人でがんばって、感謝と謙虚さを忘れずにがんばっていきたいです」と言って、残るメンバーから「これがM!LKの最年少ですよ!」と感嘆の声をかけられていた。
8月2日には、第2弾となる生配信ライブの実施も決定。これを受けて仁人は「画面越しでも皆さんの心に届くパフォーマンスをしたい。みんなで楽しくわちゃわちゃとライブをして、『引っ張ってもらいたい』と思ってもらえるグループになります」とみ!るきーずに約束した。次回のライブの詳細は追って発表される。次のライブでは5人がどんな姿を見せてくれるか、ファンは楽しみにしておこう。
M!LK「M!LK ONLINE CHU!?」2020年6月27日 セットリスト
01. Over The Storm
02. It's only LOVE
03. Amore~僕は君に愛を叫ぶ~
04. サラブレッド御曹司CITYBOY
05. 晴れのち曇り時々虹
06. We're Here!!!
07. TOUCH THE SUN
08. かすかに、君だった。
09. DEAR LIFE
10. Don't Think, Jump!
11. Banzai~Banzai~Banzai~Banzai
<アンコール>
12. Winding Road
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M!LK、配信ライブでステージ飛び出す大騒ぎ!「画面越しでも心に届くパフォーマンスを」 https://t.co/AXqXN1YQzz