内澤崇仁(
「Takahito Uchisawa『U』 ~Bedtime Stories~」は、「不安な日々を送っているあなたに寄り添い、少しでも元気になってもらえるように」という内澤の思いが込められた、音声のみの弾き語りライブ。5月30日の配信に続く今回、内澤はファンからのリクエスト楽曲や本人がセレクトしたお気に入りの楽曲のカバーなどを披露し、ファンとの時間を共有した。
ライブは昨年リリースされたシングル「Koi」からスタート。内澤は流麗なアルペジオに乗せて、熱烈な恋心を美しく歌い上げる。映像がない分ギターの音色や歌声がよりダイレクトに響いてくるという音声配信の特性を、1曲目から存分に感じさせるパフォーマンスとなった。最初のMCで内澤は「眠りにつくまでのしばらくの時間は一旦すべてを忘れて、あなたが一番落ち着ける場所に身を置いて、この声を受け取ってもらえるとうれしいです」と優しくしっとりとした語り口で話す。そして「この時間だからこそ届けたいという音楽、いろいろ思い浮かんでます」という言葉でMCを締めくくり、弾き語り初披露という「Blanco」と「HoshiDenwa」を演奏。「HoshiDenwa」ではアコースティックギターからエレキギターに持ち替え、ディレイのかかったギターの音色を奏でると、たちまち幻想的な世界が広がる。内澤のエモーショナルなボーカルも重なり、金曜日の夜に彩りを添えた。演奏後に彼は「やっぱりバンドでやりたいなあ」とこぼし、続けて「次は好きな曲があって、あなたも好きだったらいいなあと思いながらやります」という言葉と共に
ライブも折り返し地点を迎えたところで、内澤は「僕たちの生活に大きな変化が起きて数カ月、それぞれがいろんなことを感じてきたと思うけど、でもこんなときだからこそ気付けたことやわかったことがあると思います。僕もたくさんありました。そのいろんな考えとか感情を音楽にしていこうと思います。本当に思うんだけど、自分の音楽と出会ってくれてありがとうございます」とファンへの感謝の気持ちを述べ、
ライブもいよいよ終盤に差し掛かり、本編最後のMCで内澤は延期になったツアーへの思いを語りながら、「音楽はなくなりません。また会える日を信じて活動していきますので、待っていただけるとうれしいです。それまではお互い、お元気でいましょうね」とリスナーへメッセージを送る。続けて「あなたのためにこれからも場所を作っていきたいと思います。今日は遅い時間まで本当にどうもありがとうございました」という言葉と共に「Home」を披露。サビの「帰る場所さ 休む場所さ 旅立つ場所さ また進みだす場所さ いつでも君の場所なんだよ」という歌詞が演奏前の言葉と共鳴する感動的なエンディングを迎えた。
本編が終了し1分程の静寂の後で、「あれ? 日付も変わったのに、まだ寝てないか。じゃあアンコールとしてもう1曲」と内澤は再びファンに語りかけると、映画「サヨナラまでの30分」に登場するバンドへの提供曲「風と星」をセルフカバー。最後までコンセプトの通り視聴者に寄り添うような歌唱を届けた。最後に「おやすみなさい。いい夢を」という言葉を残し、配信ライブは幕を閉じた。
なお、Streaming+では6月19日までこの配信のアーカイブ音源を聴くことができる。
内澤崇仁「Takahito Uchisawa『U』 ~Bedtime Stories Vol.2~」2020年6月12日 セットリスト
01. Koi
02. Blanco
03. HoshiDenwa
04. フユノ(オリジナル:
05. ストーリーボード(オリジナル:
06. Missing
07. Rainbows
08. Songs
09. Home
<アンコール>
10. 風と星(オリジナル:ECHOLL)
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