彼らはもともと3月27、28日に組まれていた同会場での2DAYS公演を皮切りにライブツアー「TOUR20 疎外」をスタートさせる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりこの2公演を含む一部公演を延期。KT Zepp Yokohamaは3月7日に開業を迎えているが、この状況により公演見送りや延期などが相次ぎ、結果的にDIR EN GREYの無観客ライブが同会場での初のライブパフォーマンスとなった。
当日はライブ開始前の14:30から配信が行われ、まずはメンバーやバンド関係者たちのインタビュー、サウンドチェックやリハーサルの模様などを4時間以上にわたって生配信。ライブ開始後にはTwitterのトレンドにおいて「#DIRENGREY」のハッシュタグが国内のみならずメキシコ、ポルトガル、中国でも1位を記録し、全世界のトレンドで3位になった。加えてライブの模様は中国最大級の動画配信プラットフォームであるDouyu TV(斗魚直播)を通じても同時に配信され、視聴者数ランキングで1位を獲得した。
彼らはこの日、約70分間にわたってライブパフォーマンスを披露。配信用のライブでありながら、映像や照明を駆使した演出を交えて、実際のライブとまったく遜色のないクオリティのステージが繰り広げられた。場内にいたのは13台のカメラを操る撮影クルーをはじめとするスタッフのみで、観客はその場に1人もいなかったが、5人の演奏は鬼気迫るものに。通常のライブでもいわゆるMCというものをほとんど行なわない京(Vo)だが、最後の曲「詩踏み」の前に「ラスト!」と言った以外には何も言葉を発することはなく、カメラを通じて視聴者を扇動するような言葉を吐くことも、何かを語りかけるようなことも一切しなかった。
なお、生配信された無観客ライブの映像は、現在バンドのYouTube公式チャンネルにてアーカイブ配信が行われている。
※動画は現在非公開です。
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DIR EN GREYが横浜の新ライブハウスで無観客ライブ生配信、全世界のファンがひとつに https://t.co/RCVTVQid1e