とーやま校長「SOL!」イベントで涙の卒業セレモニー、ブルエン&Mattの新曲お披露目も

14

2236

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 383 1840
  • 13 シェア

TOKYO FMが主催するライブ配信イベント「SCHOOL OF LOCK! キズナ感謝祭」の3月22日に実施された。このイベントでは、さまざまなアーティストが講師となって授業を行い、BiSHBLUE ENCOUNTMattがライブパフォーマンスを披露。その様子がYouTubeとLINE LIVEで生配信され、公式ハッシュタグ「#SOLワイモバ学割」はTwitterの世界トレンドで2位になった。

「SCHOOL OF LOCK! キズナ感謝祭」出演者による集合写真。

「SCHOOL OF LOCK! キズナ感謝祭」出演者による集合写真。

大きなサイズで見る(全97件)

「SCHOOL OF LOCK! キズナ感謝祭」はもともと、JFN38局ネットで放送中の番組「SCHOOL OF LOCK!」の“開校”15周年を記念して、同日に千葉・幕張メッセ5・6ホールで観客を招いて開催される予定だったイベント。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために一度は中止がアナウンスされていたが、番組スタッフは一斉休校や卒業式の取りやめなどが相次ぐ中で10代のリスナーに何かできることはないかを考えた結果、動画配信という形でイベントが行われることになった。その結果、もともと出演が予定されていなかった番組レギュラーの面々や、過去に番組で講師を務めた顔ぶれも追加出演が決定。幕張でのイベントは4時間の予定だったが、約7時間に拡大してさまざまなコンテンツがリスナーに届けられた。また、番組のMC・とーやま校長が今月をもって退任することもあり、イベント中に出演者たちはとーやまへの感謝の気持ちを本人に伝えていた。

高橋ひかる(写真提供:TOKYO FM)

高橋ひかる(写真提供:TOKYO FM)[拡大]

動画の生配信で授業を行ったのは、高橋ひかるAqours逢田梨香子高槻かなこLiSA[Alexandros]の川上洋平、サカナクションの山口一郎、そしてPerfumeという顔ぶれ。今月いっぱいで番組を卒業する高橋は、スタジオでいちご飴作りに挑戦し、とーやま校長から卒業証書を受け取った。

左から逢田梨香子、とーやま校長、高槻かなこ。(写真提供:TOKYO FM)

左から逢田梨香子、とーやま校長、高槻かなこ。(写真提供:TOKYO FM)[拡大]

3月5日をもって「Aqours LOCK!」の放送を終了したAqoursの逢田と高槻は、人気コーナー「生徒指導」を普段のラジオとは違う動画で実施。リスナーを厳しく叱りつけ、2人で“お尻ペンペン”をした。

左からLiSA、とーやま校長。

左からLiSA、とーやま校長。[拡大]

LiSAはとーやまに対して、自分の教室には1回しか来てくれなかったのに、平手友梨奈の教室には何度も行っているのではないかと指摘。これにとーやまが「覚えてる限りでも7回行った」と白状したことから、LiSAはとーやまから本当に愛されているのかを調べるため自分に関するクイズを出題し、「出身地はどこ?」「昨年のツアー中にハマった食べ物は」「初登場した2016年12月に黒板に書いた言葉は?」などととーやまに問いかけた。

川上洋平(写真提供:TOKYO FM)

川上洋平(写真提供:TOKYO FM)[拡大]

川上洋平の生授業パートでは、とーやまが川上に1万3000円の寿司を奢ったことがあるというエピソードをたびたび話すため、川上はその話の真偽を検証するために自らすしざんまいで購入した1万3000円分の寿司をスタジオにに持ち込み「絶対に2人だけでこんな量を食べられるわけがない」と主張。また番組中に、4月1日発売のライブBlu-ray / DVD「Sleepless in Japan Tour -Final-」から、とーやまのリクエスト曲である「Dracula La」の映像を初めてお披露目した。

左からとーやま校長、山口一郎。(写真提供:TOKYO FM)

左からとーやま校長、山口一郎。(写真提供:TOKYO FM)[拡大]

山口一郎は、とーやまのこれまでのファッション遍歴を写真資料とともに振り返り、とーやまが山口に影響を受けてどんどん“偽山口一郎”になっていく流れを解説。また、山口が引いたカードに書かれた質問に答える「一問一郎」というコーナーも行われた。

「肩を組んだ写真が撮りたい」とPerfumeにリクエストされ、遠慮しながら肩を組むとーやま校長(右から2番目)。

「肩を組んだ写真が撮りたい」とPerfumeにリクエストされ、遠慮しながら肩を組むとーやま校長(右から2番目)。[拡大]

Perfumeの生配信パートでは、とーやまがPerfumeの曲のイントロを口で表現して3人がその曲を当てる「口イントロクイズに正解できるかを研究せよ」という企画が行われ、3人はなかなか当てられずに困惑。Perfumeと校長が一緒にドライブをしているという設定で、それぞれ選曲したドライブソングを自分のスマホから流しながら熱唱する「春のオススメドライブソングを研究せよ」という企画では、ハイテンションな盛り上がりでスタジオは終始笑いに包まれていた。

このほか、事前収録されたとーやまとのトークを配信する音声授業パートも用意され、こちらにはEveMrs. GREEN APPLE、平手友梨奈、長渕剛が参加。退任するとーやまに向けて、Eveは「大げさに聞こえるかもしれないけど、第2の人生に挑戦してもらいたい」、Mrs. GREEN APPLEは「校長の青いところが大好きです」とメッセージを贈った。平手は放送中に冷やし中華を出前したことなど過去回を回想。平手が校長にお年玉をせがんだりと、2人は仲よさげなトークを繰り広げた。長渕の音声授業は彼の自宅のジムで収録。とーやまは長渕が実際に使っている器具での筋トレに挑戦した。また長渕はアコースティックギターの弾き語りで「さようならの唄」をリスナーに届けた。

BiSH

BiSH[拡大]

ライブパートに最初に登場したのはBiSH。「DiSTANCE」でライブがスタートすると、とーやま以外に観客のいないフロアを前に、6人はまるで満員の観客が見えているかのような、熱気あふれるステージを繰り広げた。2曲目の「BiSH-星が瞬く夜に-」に突入すると、曲中でモモコグミカンパニーが「とーやま校長、卒業おめでとうございます!」、リンリンが「校長ありがとう!」と、それぞれ目の前の校長に向かってシャウト。MCではセントチヒロ・チッチがとーやまについて「最初は全然笑わなくて怖かったけど、2回3回と会ううちにBiSHのことを好きになってくれてるのが伝わってうれしかったです」と当時の印象を語り、モモコは「私はBiSHに入る前から番組を聞いてたから、初めて出させてもらったときはめちゃくちゃ緊張したし、BiSHに入ってよかったと思いました」と振り返った。

BiSHを観るとーやま校長。

BiSHを観るとーやま校長。[拡大]

その後に彼女たちが「beautifulさ」を歌唱すると、興奮が頂点に達したとーやまはいても立ってもいられずに席を立って大暴れし、さながら3月1日に東京・Zepp Tokyoで行われたNUMBER GIRLの無観客ライブに乱入した森山未來のような状態に。ラストの「オーケストラ」を歌い終えたメンバーが顔を上げると、チッチは感極まって涙を流していた。

BLUE ENCOUNTのライブに参加したとーやま校長(左から2番目)。

BLUE ENCOUNTのライブに参加したとーやま校長(左から2番目)。[拡大]

BLUE ENCOUNTのライブは「もっと光を」でスタート。疾走感のあるダイナミックな演奏に乗せて田邊駿一(Vo, G)がまっすぐなメッセージを歌い、辻村勇太(B)がカメラの向こうで生配信を観ているリスナーたちを煽った。続く「バッドパラドックス」では、フロアで観覧していたとーやまを田邊がステージに呼び込んで踊らせた。

田邊駿一(BLUE ENCOUNT)

田邊駿一(BLUE ENCOUNT)[拡大]

田邊はその後「ライブが中止になったアーティストがいっぱいいると思います。観に行きたいライブが潰れた人がいっぱいいると思います。あなたのせいじゃない。すべてあいつが悪いんです。新型コロナウイルスとVS!」と叫んで「VS」を歌唱。さらに、4月から新生活をスタートさせる人々に向けて「新しい生活が始まっても、今のままのあなたでいてください。周りが望むようなあなたにだけはならないでください。あなたの好きなあなたのままでいてください。『SCHOOL OF LOCK!』に出た全部のアーティストがあなたの味方をしています。今のままのあなたでいられなくなったらいつでも逃げに来てください」とエールを贈り、最後に「HANDS」を歌い上げた。

Matt(写真提供:TOKYO FM)

Matt(写真提供:TOKYO FM)[拡大]

BLUE ENCOUNTのライブ本編が終了したあとは、番組が以前から行ってきた「親子のキズナプロジェクト」から生まれた楽曲が初披露された。このプロジェクトは、リスナーから親子の絆についてのエピソードを募集し、それをもとにMattとBLUE ENCOUNTが新曲を制作するというもの。Mattが歌ったのは、父親である桑田真澄と共演中のワイモバイルのCMでもおなじみの「Y.M.C.A.」で、歌詞は親への感謝をつづる言葉に替えられていた。この「Y.M.C.A. ~親子のキズナver.~」はMattが自ら歌詞とトラックを共作しており、彼はこのステージで流麗なピアノと四つ打ちのビートに乗せて、情感たっぷりに美声を響かせていた。

Matt(左から2番目)とBLUE ENCOUNT。(写真提供:TOKYO FM)

Matt(左から2番目)とBLUE ENCOUNT。(写真提供:TOKYO FM)[拡大]

続いてBLUE ENCOUNTがこの日のために制作し、本番直前にやっと完成したという新曲「あなたへ」を初披露。田邊は「絆とは何か?」を考えたときに「絆と聞いてパッと思い浮かんだ人との、今まで積み重ねてきた思い出のこと」だと理解して、この曲を作り上げたという。田邊はアコースティックギターを弾きながら、リスナーたちに語りかけるように「いつか夢がかなったら いつか大人になったら あなたと過ごした日々を真っ先に思い出すよ あなたが僕を作ってくれた」と歌い上げた。

とーやま校長卒業セレモニーの様子。

とーやま校長卒業セレモニーの様子。[拡大]

そして長丁場のイベントのフィナーレとして、この日に会場に来ていた出演者たちがステージに集まって、とーやまの卒業セレモニーを行うことに。出演者たちは1組ずつ、チョークでメッセージを書いた小さな黒板をとーやまに手渡しし、とーやまは涙を流しながらそれを受け取った。BLUE ENCOUNTの田邊はとーやまに「4月からは新1年生という気持ちで、いろんなことに真剣に取り組んでいただければ。この10年で出会った生徒みんなと、いろんなところでまた出会えると思います」と語りかけ、BiSHからはチッチが「番組に出たときにすごくみんな緊張してたんですけど、私たちの心の鍵を外してくれたのはとーやま校長でした。生徒のみんなも心の鍵を外してもらったと思います」とコメント。[Alexandros]の川上は黒板に「Life is like a book」と書き、「楽しいこともつらいこともいっぱいあるけれど、自分でページをめくらなければ前には進まない」と説明した。Perfumeは「行く先は自由」と黒板に書き、あ~ちゃんがとーやまに向けて「一生いてくれると思ってたので、本当は『辞めないでよ』とか『一緒にラジオやろうよ』という言葉をかけたくなりますが、とーやまさんの人生はとーやまさんのものだと思うので、新たな人生の幸せを私たちは願います」と声をかけた。

とーやま校長

とーやま校長[拡大]

7組全員からの黒板を受け取ったとーやまは、自らもチョークを手にして黒板に「SCHOOL OF LOCK!をこれからもよろしくお願いします」と書き、涙で声をつまらせながら「みんなは僕に向けて言葉を書いてくれましたけど、僕は10年やらせてもらって、いろんな職員の知識や経験が僕の中に入って、アーティストの皆さんの音楽やリスナーへの思いが僕の中に入って、生徒からの書き込みが僕の中に入って……僕は僕のようで僕ではないんです。おこがましいかもしれませんが、今は僕自身が『SCHOOL OF LOCK!』なんだと思います。だから、皆さんが僕に向けて言葉を届けてくれたのは、イコール『SCHOOL OF LOCK!』に向けての言葉なんです。そしてその『SCHOOL OF LOCK!』を作っているのは聴いてくれてるみんななんです」と挨拶。今後も続く番組について「これからもぜひよろしくお願いします」とリスナーたちに呼びかけた。

なお、このイベントの模様は3月25日(水)22:00から放送される「SCHOOL OF LOCK!」でオンエア。また番組のYouTubeとLINE LIVEの公式アカウントでは3月31日までアーカイブを閲覧することができる。

「SCHOOL OF LOCK! キズナ感謝祭 supported by 親子のワイモバ学割」2020年3月22日 TOKYO FM HALL ライブパート セットリスト

BiSH

01. DiSTANCE
02. BiSH -星が瞬く夜に
03. ファーストキッチンライフ
04. リズム
05. beautifulさ
06. オーケストラ

BLUE ENCOUNT

01. もっと光を
02. バッドパラドックス
03. VS
04. だいじょうぶ
05. HANDS

親子のキズナプロジェクト

01. Y.M.C.A. ~親子のキズナver.~ / Matt
02. あなたへ / BLUE ENCOUNT

この記事の画像(全97件)

読者の反応

すわまさる @suwamasaru

昨日はこんな感じの7時間でした!
https://t.co/HdcnL6cwFk

コメントを読む(14件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 BLUE ENCOUNT / Matt / BiSH / 高橋ひかる / Aqours / 逢田梨香子 / 高槻かなこ / LiSA / [Alexandros] / サカナクション の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。