indigo la End、“朱”と“蒼”のコンセプチュアルな2夜でツアーを締めくくる

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indigo la Endがホールツアー「ONEMAN HALL TOUR 2019-2020『心実』」の最終公演となる東京・中野サンプラザホール公演を1月30、31日に開催した。

「ONEMAN HALL TOUR 2019-2020『心実』」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(撮影:鳥居洋介)

「ONEMAN HALL TOUR 2019-2020『心実』」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(撮影:鳥居洋介)

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最新アルバム「濡れゆく私小説」を携えて行われた今回のホールツアーは、中国ツアーを挟み、10公演で構成。中野サンプラザホール公演はバンドの結成10周年のアニバーサリーイヤーの幕開けということを受けて、初日と2日目で異なるセットリストが用意された。

「ONEMAN HALL TOUR 2019-2020『心実』」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(撮影:鳥居洋介)

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初日の「朱の音」は、「朱に染まった激しさと愛おしさ」をコンセプトとした公演に。真紅の垂れ幕が下がるステージにメンバーが登場し、「レナは朝を奪ったみたいだ」を奏で出すと8本のトーチに炎が灯され「朱」のイメージを印象付けた。ライブ本編で披露されたのはサポートメンバーのえつこのオルガンソロをフィーチャーした「魅せ者」、佐藤栄太郎(Dr)のドラムが冴える「悲しくなる前に」、「小粋なバイバイ」や「砂に紛れて」など最新作からのナンバーといった多彩な楽曲たち。

本編も終わりに差し掛かった頃、川谷絵音(Vo, G)が「今日のテーマは『朱』ということで、激しい曲を選んだんですけど……『レナは朝を奪ったみたいだ』っていつぶりにやったんだろう? 自分でも歌詞の意味が全然わかんない」と語って会場を笑わせる。「インディゴは蒼のイメージだと思うけど、今日はやっぱりロックバンドっていいなと改めて思いました。最後に僕らの中で一番激しい曲をやります」と予告し、その言葉に続いて「実験前」をパフォーマンスした。

アンコールでは「秘密の金魚」「Unpublished manuscript」の2曲を披露したindigo la End。川谷は最後の1曲を披露する前に「僕はいろんなことをやってますけど、インディゴは特別です。いいアルバムを作れてよかった、音楽をやっててよかった、こういう瞬間があるから、生きていけます」とindigo la Endに賭ける思いを熱弁した。

「ONEMAN HALL TOUR 2019-2020『心実』」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(撮影:鳥居洋介)

「ONEMAN HALL TOUR 2019-2020『心実』」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

2日目の31日は「蒼の音」と銘打った「蒼き静けさと美しさ」をコンセプトとした公演が行われた。「渚にて幻」でスタートしたライブは、前日とは異なる趣の内容に。レーザーとスモークによって作り出された幻想的な空間の中、メンバーは「渚にて幻」でライブをスタートさせ、「Midnight indigo love story」「心の実」などを披露していった。ライブ後半では「結び様」「蒼糸」「通り恋」といったゆったりとしたテンポの楽曲が続き、オーディエンスは「蒼」の世界をたっぷりと堪能した。

終盤で川谷は「今日のテーマは『蒼』ですけど、インディゴの曲は全部『蒼』とも言えるから、選択肢が広かったんです。でも、次の曲も含めた最後の4曲が僕の中のインディゴの『蒼』で、薄い蒼から段々と濃くなるセットリストにしました」と選曲について説明。「この10年の曲でセットリストを組んで、区切りではあるんですけど、2日間ライブをして、また新しい曲を作りたいと思いました。どうもありがとう」と感謝の思いを伝えた。

川谷絵音(Vo, G)(撮影:鳥居洋介)

川谷絵音(Vo, G)(撮影:鳥居洋介)[拡大]

アンコールでは川谷の「『蒼』をテーマにするって決めて、最初に浮かんだのがこの曲でした」という言葉から「抱きしめて」へ。そして「この10年はメンバーがなかなか定まらなかったり、悔しい思いもたくさんしたけど、バンドがつまらないと思ったことは一度もなくて、だから10年続けてこれたんだと思います。サポートの2人も含めて、この6人で5年やってきたけど、もっともっと行けそうです。次の10年もよろしくお願いします」とさらなる飛躍を誓い、「Play Back End Roll」を届けて2日間のコンセプチュアルなライブを締めくくった。

なお終演後には、ニューアルバム「夜行秘密」が“涼しくなる頃”にリリースされることは告知され、ファンは朗報を胸に会場をあとにした。

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indigo la End「ONEMAN HALL TOUR 2019-2020『心実』」中野サンプラザホールセットリスト

2020年1月30日「朱の音」

01. レナは朝を奪ったみたいだ
02. 秋雨の降り方がいじらしい
03. 魅せ者
04. 愛の逆流
05. 悲しくなる前に
06. 鐘泣く命
07. はにかんでしまった夏
08. 小粋なバイバイ
09. 砂に紛れて
10. 想いきり
11. 瞳に映らない
12. 名もなきハッピーエンド
13. 夜汽車は走る
14. 花傘
15. 通り恋
16. ラッパーの涙
17. 夏夜のマジック
18. 実験前
<アンコール>
19. 秘密の金魚
20. Unpublished manuscript

2020年1月31日「蒼の音」

01. 渚にて幻
02. 夏夜のマジック
03. 雫に恋して
04. 砂に紛れて
05. 花傘
06. Midnight indigo love story
07. 忘れて花束
08. 心ふたつ
09. ほころびごっこ
10. 心の実
11. 見せかけのラブソング
12. 藍色好きさ
13. アリスは突然に
14. ラッパーの涙
15. 結び様
16. 蒼糸
17. 通り恋
18. 幸せが溢れたら
<アンコール>
19. 抱きしめて
20. Play Back End Roll

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