加藤シゲアキ(
このエッセイ集は、文芸誌「小説トリッパー」に連載されていた“旅”をテーマにした加藤のエッセイを単行本化したもの。本書では連載に加え、書き下ろしのエッセイ1編と掌編小説3編、自身が撮影した写真が掲載される。本作について加藤は「自分の内をさらけ出すような気恥ずかしさはありますが、読んで頂いた方にはきっと、遠くへ飛んでいくような浮遊感、あるいはステップで楽しむ地面の感触、空気の匂いや風の音、そういったものを味わっていただけるのではないかと思います」とコメントしている。
加藤シゲアキ コメント
この度小説トリッパーで四年前から連載させていただいた「できることならスティードで」を、エッセイ集という形で出させていただくことになりました。
これまで小説はいくつか出させていただきましたが、エッセイを上梓するのは初めてでいつになくドキドキしております。
本作に含まれる各エッセイには、旅というテーマを設けています。
それぞれに様々な旅がありますが、全ての旅を一言で言えばそれは「思索の旅」です。
四年間で思ったあらゆることを、そのときどきで自由に、かつ赤裸々にまとめてまいりました。
ですので自分の内をさらけ出すような気恥ずかしさはありますが、読んで頂いた方にはきっと、遠くへ飛んでいくような浮遊感、あるいはステップで楽しむ地面の感触、空気の匂いや風の音、そういったものを味わっていただけるのではないかと思います。
ふと思い立って旅に出掛ける気分で、 気軽に読んでいただければと思います。
加藤シゲアキ「できることならスティードで」目次
#0 キューバの黎明
#1 大阪
#2 釣行
#3 肉体
#4 岡山
intermission-1 がまし
#5 ブラジル→京都
#6 ニューヨーク
#7 時空の旅
intermission-2 ヴォルール デ アムール
#8 小学校
#9 スリランカ
#10 渋谷
#11 パリ
intermission-3 ホンダ スティード400
#12 無心
#13 浄土
#14 未定
あとがき
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