アルバムをリリースするたび、発売日当日にフリーライブを行ってきたSuperfly。これまでは野外の会場で開催されてきたが、今回は都内のライブハウスが舞台に。抽選で招待された約500人の観客のほか、生中継が実施されたYouTubeとLINE LIVEの視聴者に向けてライブとトークが繰り広げられた。
福岡の古着屋で買ったという衣装を身にまとった越智志帆は、バンドメンバーに続いて拍手に包まれながらステージへ。応援歌「Ambitious」が力強く響き渡ると、その歌声に合わせてフロアから手拍子が沸き起こった。1曲目を歌い終えた志帆は笑顔を浮かべ、「この会場には13年ぶりくらいに立つんですよ。デビュー前後くらいにスペシャさんのイベントに出させてもらって以来。リリース日という大切な日に、皆さんに集まってもらってこうやってライブができるのは幸せです」と挨拶。ロックソング「Gemstone」と目まぐるしい展開を見せる「覚醒」を連続で熱唱し、ファンを楽曲の世界観に引き込んだ。
その後、志帆は「第85回NHK全国学校音楽コンクール 中学校の部」の課題曲として書き下ろした「Gifts」を優しく歌唱。最前列のファンとハイタッチしたり、バンドマスターの八橋義幸(G)をはじめとするバンドメンバーを紹介したりと和やかなMCを展開したのち、ラストナンバーとしてNHK連続テレビ小説「スカーレット」の主題歌「フレア」を伸びやかに歌い上げた。アンコールではピアノの伴奏に合わせてバラードナンバー「Bloom」が披露され、場内が温かい空気でいっぱいに。全6曲で構成されたライブパートが締めくくられた。
イベント後半には、藤田琢己を相手に志帆が「0」について語るトークコーナーがスタート。志帆はアルバムが完成した感想を「今回は目的地がない状態で目の前のものを一生懸命作っていくという状態だったから、完成したときは『作品になった!』とうれしかったです」と語り、「そのときどきの感動を曲に落とし込められたらいいなと思っていました」「あまりジャンルに囚われなくてもいいのかなと。新しい発見をいっぱいしていきたいですね」と続けた。
「0」というタイトルの由来を聞かれると、志帆は2016年夏から約1年半休養していたことに触れつつ、「私は“ゼロ”という概念に可能性を感じたんですね。お休みの期間に自由に過ごしていくうちに心が“ゼロ”の状態に近づいてって。曲に対するひらめきが湧くようになり、“ゼロ”って無限の可能性があるんじゃないかなと思って『0』というタイトルにしました」と返答。また昨年行われた約3年ぶりのアリーナツアーについて「いい感じで気楽に臨めたから、ずっと笑ってました」「お客さんを癒やしたいと思うんだったら、私が癒やされる状態じゃなきゃダメだと思って。曲作りをするときも、いい気持ちで作りたいなと思ったんです」と振り返ったほか、「今回は自分が主人公というよりは、誰かの目を借りて書くことが多かったんですね。主人公を別の人に任せて語ってもらうと、いろんな情景が浮かんできたんです」とアルバムに「氷」や「花」など自然を表すワードが多く登場することについて説明した。
さらにアルバムの楽曲に込めた思いなどを語った志帆は、「新しく好きになるものもあるんだなとアルバムの制作を通して知って。アレンジも楽しいんだなとか、作曲も面白いんだなとか。これから先もどんな新しいことに気付けるんだろうと、そのアンテナを張り続けていきたいです」とコメント。最後に藤田からこの先10年の展望について聞かれると、「決め付けずにがんばっていきたいです。シンガーとか、作曲家とか、自分の肩書を決めないで表現を続けていきたいなと思います」と笑顔を見せた。
スペースシャワーTVでは1月26日(日)を「Superfly DAY」とし、このライブの模様を同日 21:00より1時間オンエアすることが決定している。
Superfly New Album「0」リリース記念イベント 2020年1月15日 東京都内 セットリスト
01. Ambitious
02. Gemstone
03. 覚醒
04. Gifts
05. フレア
<アンコール>
06. Bloom
スペースシャワーTV「V.I.P. - Superfly -」
2020年1月26日(日)21:00~22:00
(※リピート2月予定)
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Superfly新アルバム発売日にファン500人の前でフリーライブ、「0」に込めた思い明かす https://t.co/YQa4CJQucJ