これまで過去10回にわたって開催されてきた「angelaのミュージック・ワンダー★大サーカス」。開演前には道化師たちがステージ上でコミカルなパフォーマンスを披露し、ぢぇらっ子(angelaファンの呼称)を歓迎した。この記事では12月31日公演の模様をレポートする。
開演時刻となりステージの緞帳が上がると、ビッグバンドジャズによる「LOVE★CIRCUS」の演奏をバックに、サーカス団員風の衣装を着たatsuko(Vo)とKATSU(G, Key)が登場。冒頭からダンサーや道化師と一緒にゴージャスなステージングを繰り広げた。単独ライブ初披露となった「君を許すように」では、ハンドシャドウパフォーマンスで楽曲の世界観が幻想的に表現された。一方MCに入ると、ステージ上に鎮座していた象のオブジェが突然関西弁でしゃべり出し、angelaやステージ上のメンバーを困惑させる。atsukoに「ぱおちゃん」と名付けられたこの象はたびたびMCに参加し、angelaたちのトークを盛り上げた。
angelaは中盤、KATSUの硬質なギターサウンドが観客をテンションを高めた「THE BEYOND」「イグジスト」、atsukoとKATSUが客席を練り歩いた「全力☆Summer!」とアッパーな楽曲を立て続けに披露しつつ、合間にはバラードナンバー「幸せの温度」もプレイ。その振り幅の広さをatsukoは「どうすればいいかわからない感情のジェットコースター」と表現し、ライブを楽しむ様子を見せた。そんな中「cheers!」の間奏ではKATSUはテーブルクロス引きに挑戦。会場に緊張が走る中、KATSUは何度もためらう様子を見せながらもクロス引きを成功させ、フロアを大いに沸かせた。
ライブ後半ではatsukoが「ミュージック・ワンダー★大サーカス」に込めた思いを明かし、楽曲「Beautiful day」の「僕等はみんないずれ死ぬんだ」という歌詞を引用して「生きている間にたくさんの愛を放って、笑って、楽しんで、ぢぇらっ子と一緒にこの空間で大サーカスができてよかったです」と告げる。さらに楽曲「Peace of mind」披露前には「今日は最初から最後まで一緒に歌ってください」と語りかけ、ぢぇらっ子たちと声を合わせて本編ラストを彩った。
アンコールにはあっちゃん星のオムライス村から来たという“アイドルあっちゃん”が登場し、代表曲「お願い!シャングリラ」と新曲「バイビー☆伝説」を届けて会場の雰囲気を和やかに変えた。そしてダブルアンコールにて「Shangri-La」「騎士行進曲」の演奏を終えると、KATSUは「令和元年最後の日に来てくれてありがとうございました!」と感謝の気持ちを伝えつつ、長年「大サーカス」に参加しつつも2017年に亡くなったクラウンのダイアナ、昨年12月にこの世を去ったドラマーの山内“masshoi”優に向けた思いを吐露。ダイアナの名前が歌詞に登場する「LOVE★CIRCUS」に触れ、「大サーカスをやる限り思い出すことができるし、みんなが来てくれるからそういう仕事ができていることが本当にうれしい」と語った。またatsukoは「こうして大サーカスで会えるこの瞬間は永遠ではないけれど、絶対に残っていく記憶。私は私に関わった人を誰のことも忘れません! 私の中に残っていきます。そうやってみんなと年を重ねていきたいと思います」と力強く告げた。
最後にangelaは新曲「乙女のルートはひとつじゃない!」がアニメ「
「angelaのミュージック・ワンダー★大サーカス」2019年12月31日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト
01. LOVE★CIRCUS
02. KINGS
03. Yell for you
04. maybe..maybe..
05. 明日へのbrilliant road
06. 君を許すように
07. 何故に..
08. THE BEYOND
09. イグジスト
10. Beautiful day
11. 年下未知数脳内HD
12. SURVIVE!
13. 全力☆Summer!
14. 幸せの温度
15. DEAD OR ALIVE
16. cheers!
17. Peace of mind
<アンコール>
18. お願い!シャングリラ
19. バイビー☆伝説
<ダブルアンコール>
20. Shangri-La
21. 騎士行進曲
J_ROCKNews @J_ROCKNews
angela大晦日の大サーカス!アニメ「はめふら」主題歌担当&新アルバム制作発表 https://t.co/Hxx3cnCR5B