X JAPAN、3時間完全燃焼の「真夏の夜」ライブ

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X JAPANの日産スタジアム野外ワンマンライブ「X JAPAN WORLD TOUR Live in YOKOHAMA 超強行突破 七転八起 ~世界に向かって~ 真夏の夜」が、昨日8月15日に行われた。

8月8日の「LOLLAPALOOZA 2010」に続き、本格的なライブを日本でも行ったX JAPAN。この秋には初のアメリカツアーを約10本ほど予定している。詳細はアメリカ時間8月16日に発表(写真は8月14日の公演より)。

8月8日の「LOLLAPALOOZA 2010」に続き、本格的なライブを日本でも行ったX JAPAN。この秋には初のアメリカツアーを約10本ほど予定している。詳細はアメリカ時間8月16日に発表(写真は8月14日の公演より)。

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この日のYOSHIKIは終始笑顔。3時間にわたるライブが終わると床に倒れ込み、ToshIからペットボトルの水を大量にかけられるていた(写真は8月14日の公演より)。

この日のYOSHIKIは終始笑顔。3時間にわたるライブが終わると床に倒れ込み、ToshIからペットボトルの水を大量にかけられるていた(写真は8月14日の公演より)。

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「X」で目にすることができた、HEATH(写真左)とTAIJI(右)によるツインベース編成のX JAPAN。TAIJIがステージに登場すると、客席からは割れんばかりのTAIJIコールが鳴り響いた(写真は8月14日の公演より)。

「X」で目にすることができた、HEATH(写真左)とTAIJI(右)によるツインベース編成のX JAPAN。TAIJIがステージに登場すると、客席からは割れんばかりのTAIJIコールが鳴り響いた(写真は8月14日の公演より)。

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この日のライブにはジョン・V・ルース駐日大使(写真右)も足を運び、囲み会見にも一部出席。X JAPANのライブの感想を求められると、「ファンタスティック!」と笑顔で答えた。

この日のライブにはジョン・V・ルース駐日大使(写真右)も足を運び、囲み会見にも一部出席。X JAPANのライブの感想を求められると、「ファンタスティック!」と笑顔で答えた。

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14日に同会場で行われた「再会の夜」に続き実施されたこの日のライブ。前日同様に約6万5000人(主催者発表)の観客が集まり、2日間で約13万人のファンが久しぶりのX JAPAN日本公演を楽しんだ。

15日の公演は定刻より15分遅れの17:45にスタート。クラシカルで幻想的なSEに導かれ、YOSHIKI、PATA、SUGIZO、HEATH、ToshIが順番にステージに登場し、1曲目「JADE」を演奏した。

この日のライブは初日公演からセットリストが一部変更に。前日は演奏されなかった「DRAIN」や、「Forever Love」の“カルテットX JAPAN without YOSHIKI”バージョンなどが披露された。また、YOSHIKIはことあるごとに客席に降りていき、アリーナ中を走り回るなどのサービスで、ファンを喜ばせた。

ライブ後半のハイライトとなったのは、楽器隊によるソロコーナー。SUGIZOがステージ上手、HEATHがステージ中央、PATAがステージ下手に立ち、PATA、SUGIZO、HEATHの順番でそれぞれギター&ベースソロを披露していった。3人はワウペダルやアームなどを使った奏法で、それぞれ個性的なソロで観客を沸かせた。

3人のソロに続いては、いよいよYOSHIKIのドラムソロ。アリーナ後方に用意されたピラミッド型のサブステージからドラムセットが登場し、そこには赤いガウンを羽織ったYOSHIKIの姿があった。YOSHIKIがドラムスティックを握りながら拳を額に当て、祈るような仕草を取ると、そこからドラムソロがスタート。激しいドラミングの合間に両脇に置かれたキーボードで、「Forever Love」の一節を弾くなど高度なプレイにオーディエンスは興奮。またドラムセットが水平方向に360度回転する設計となっており、ステージまで距離を感じていたスタンド後方の観客もこの演出に大喜びした。

強烈なドラムソロを終えたYOSHIKIは、床に座りながらも客席に向かって笑顔でピースサイン。そのままアリーナの通路を歩いてステージまで戻り、本編最後の「I.V.」をバンドとともにプレイし、ライブ本編を終えた。

その後、バンドは観客からのアンコールを求める声に応じステージに再登場。着物風の衣装に着替えたYOSHIKIを観て、ToshIが「(YOSHIKIは)呉服屋の息子だぜ」と言って周りを笑わせる一幕もあった。YOSHIKIはピアノの前に座ると、そのままアドリブでX JAPANの楽曲を次々に演奏。「DAHLIA」のサビパートに続いて、メジャー1stアルバム「BLUE BLOOD」のラストナンバー「UNFINISHED」を弾き始めた。すると、それに呼応するようにToshIも歌い始め、ワンコーラスのみながら10数年ぶりに「UNFINISHED」が披露されるというサプライズもあった。

そして、初日同様にToshIがスペシャルゲストとして元メンバーのTAIJIをステージに呼び込み、「X」を演奏。ToshIが「てめぇら、最後だ。気合入れていけーっ!」と叫ぶと、HIDEも含む“7人編成のX JAPAN”は強烈なパフォーマンスと火柱などの演出で会場を大いに盛り上げた。

2度目のアンコールでは再びYOSHIKI、ToshI、PATA、HEATH、SUGIZOの5人でステージに登場。ピアノの前に座ったYOSHIKIは「暑い? 真夏だもんね」と観客に語りかけ、「先週、シカゴで行われた「LOLLAPALOOZA」で、初めてアメリカで演奏しました。日本にいるファン一人ひとりが背中を押してくれたから、世界に羽ばたいていけるんだと思います。本当に感謝してます。またこれからもよろしくお願いします」と感謝の言葉を口にした。

バンドはそのまま、2日連続公演のラストナンバー「ENDLESS RAIN」に突入。ギターソロパートではステージ天井から巨大なミラーボールが登場し、日産スタジアムが幻想的な空気に包まれた。観客による大合唱を経て、約3時間にわたる真夏の野外ライブは無事終了。TAIJIを含むメンバー6人がステージで肩を組んで挨拶をすると、上空には花火が打ち上がり夏の夜空を大いに演出した。

ライブ終了後には、報道陣向けにYOSHIKIの囲み取材を実施。ライブを終えた感想を訊ねられると、YOSHIKIはかすれた声で「体調面の不安もあったけど、なんとか乗り切れた」と笑いながら答えた。また、18年半ぶりにステージ上で競演したTAIJIについても「時の流れを感じた部分と感じなかった部分があった」と話し、「(ベーシストは)今後もHEATHでいく」と力強く語った。

また、先日初めてアメリカでのライブが実現したことについては、「思い続ければ夢は叶う」とコメント。続けて、保留になっているフランス公演にも触れ、「フランスのファンをずいぶんと待たせているので、アメリカツアーが終わったらヨーロッパツアーも計画している」と明かした。

今後の予定については「間もなくアメリカツアーの日程が発表になる。その前に、来週くらいから新曲『JADE』のアメリカでのラジオオンエアがスタートするので、そのプロモーションに当たる。アルバムはアメリカツアー前に作業を終わらせて、できれば年内に出したい」と発言。最後に日本のファンに向けて、「いろいろお騒がせばかりしているバンドですが、ファンのみなさんがいる限り全力でやっていくので、今後もよろしくお願いします」とメッセージを送った。

X JAPAN WORLD TOUR Live in YOKOHAMA
超強行突破 七転八起 ~世界に向かって~ 真夏の夜
2010年8月15日 日産スタジアム セットリスト

01. JADE
02. Rusty Nail
03. DRAIN
04. Forever Love
05. Tears
06. 紅
07. Born To Be Free
  ~PATA SUGIZO HEATH solo
08. Drum solo
09. I.V.

EN1. X

EN2. ENDLESS RAIN

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