大石昌良が12月24日に東京・中野サンプラザホールにて全国ツアー「大石昌良の弾き語りラボ2019」の最終公演を開催した。
毎年開催されている「弾き語りラボ」は、日本一の“弾き語リスト”を目指す大石が、アコースティックギター1本と自身のボーカルのみでライブを繰り広げる単独公演。大石はラボの所長としてステージに立ち、オーディエンスは「研究員」、影ナレを担当した声優の鈴村健一は「助手」と呼ばれ、会場に集まった約2500人の研究員たちは大石所長の“弾き語り研究”の成果を見守った。
2人のピエロによる余興ののち、ステージには真紅のスーツを着た大石が登場。「ピエロ」でライブの口火を切った彼はギターの演奏はもちろん、トランペットの音まで声で再現するなどソロパフォーマンスとは思えない多彩な表現で観客を楽しませる。「ファイヤー!」の演奏が始まると真っ赤なライトがステージを照らし、大石はシャウトを交えたハイテンションなパフォーマンスで会場のテンションを引き上げていく。コール&レスポンスが必要な曲の前には必ず練習のコーナーが用意され、オーディエンスを巻き込みながらライブの一体感を高めていった。
「パラレルワールド」「ボーダーライン」の2曲で大石はギターのボディを叩いたり、弦を弾いたり、さまざまな奏法を駆使して重厚感のある弾き語りを披露。「おはよう」の歌唱前には「会場に集まった2500人によるゴスペルを曲に取り入れたい」と提案し、研究員のゴスペルを入念に指導。大石は2500人と一緒に「おはよう」を歌い上げた。
季節感あふれるクリスマスソング「鍵っ子ノエル」や、眼鏡を貸してくれると名乗り出た研究員をステージに上げて小芝居を繰り広げた「眼鏡ダーリン」などを経て、ライブは後半へ。「トライアングル」の演奏では客席から盛大な拍手が上がり、大石は「これが弾き語りの限界を超えた景色か!」と喜びを語っていた。ライブ終盤にはオーイシマサヨシ名義でのデビュー曲「君じゃなきゃダメみたい」、ソングライターとしての知名度を大きく高めた人気曲「ようこそジャパリパークへ」など、大石の活動の幅広さを示す楽曲群が披露された。大石は会場に集まった研究員に向けて「どんな窓口から入ってもらっても愛してます」と感謝を述べ、「唯一無二の“うたうたい”になる」と宣言。最後にバラードナンバー「耳の聞こえなくなった恋人とそのうたうたい」をしっとりと歌い上げ、本編を締めくくった。
アンコールでサンタ帽を被って登場した大石は、日本武道館でのライブ開催や「NHK紅白歌合戦」への出場といった自身の夢を語った。そして研究員の手拍子と共に披露された「ストーリー」の演奏が終わると、大石は最後に「今日の実験は大成功!」と高らかに叫んで“ラボ”の終幕を宣言。盛大な拍手と歓声に包まれる中、大石の全国ツアー「大石昌良の弾き語りラボ2019」はフィナーレを迎えた。
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大石昌良「大石昌良の弾き語りラボ2019」2019年12月24日 中野サンプラザホール セットリスト
01. ピエロ
02. 幻想アンダーグラウンド
03. ファイヤー!
04. パラレルワールド
05. ボーダーライン
06. おはよう
07. 別れの種だね
08. 鍵っ子ノエル
09. 眼鏡ダーリン
10. トライアングル
11. 君じゃなきゃダメみたい
12. ようこそジャパリパークへ
13. オトモダチフィルム
14. 耳の聞こえなくなった恋人とそのうたうたい
<アンコール>
15. ほのかてらす
16. 東京ループ
17. ストーリー
uP!!!SPECIAL BANQUET vol.2 projected by ライブナタリー
2020年2月6日(木)東京都 EX THEATER ROPPONGI
<出演者>
ウォルピスカーター / OxT
よはねこ🎧️🧳🕯️ @Ivan_Ivanovitch
大石昌良、クリスマスの実験は大成功!研究員2500人と弾き語りの限界超える(ライブレポート / 写真13枚)
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