錦戸亮、総動員数3万6000人の初ソロツアー完走「めちゃめちゃ期待してもらって大丈夫」

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錦戸亮の全国ツアー「錦戸亮 LIVE TOUR 2019 “NOMAD”」のファイナル公演が、昨日12月19日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われた。

錦戸亮

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10月1日に自主レーベル「NOMAD RECORDS」の設立を発表しソロ活動を開始した錦戸は、11月1日の「プレミアム大リハーサル大会」と銘打ったライブを皮切りに早くもツアーを開催。全国16公演で合計3万6000人を動員した。また各公演ともチケットが即日ソールドアウトしたことを受け、ファイナル公演の模様は全国の映画館111スクリーンでライブビューイングが行われ、会場と中継で合わせて約4万人がファイナルの様子を楽しんだ。

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開演時刻を迎え、ショパンの「ノクターン第2番」が流れる中、会場がゆっくりと暗転した。サポートメンバーの黒田晃年(G)、井上薫(Key)、目黒郁也(B)、加藤久幸(Dr)、そして錦戸がステージに姿を現すと客席から大歓声が沸き起こる。1曲目に披露されたのは1stソロアルバム「NOMAD」からインストチューンの「Point of Departure」。錦戸のアグレッシブなギターストロークが場内の熱を高めていった。その後は「バッジ」をパワフルに聴かせ、「ホンキートンクラプソディ」で気だるげな空気を作り上げるなど、序盤から多彩なサウンドでファンを楽しませた。

錦戸は「来てくれてありがとうございます!」と会場のファンに挨拶したあと、ライブビューイングを楽しむファンに向けて「ライブビューイングのみんなー、元気かなー?(笑)」と若干のぎこちなさを見せつつ呼びかける。そして「精一杯がんばるので楽しんでいってくれるとうれしいです」と笑顔で意気込んだ。続いては「code」を情感豊かに歌い上げ、さらに「Traffic」「スケアクロウ」と、過去の楽曲を3曲連続で披露。錦戸は「“懐かしいシリーズ“でした。以前作った曲ですね」と振り返りつつ、ソロ活動のスタートを飾った「NOMAD」について「聴き込んできてくれましたか?」とファンに呼びかけた。ステージとの距離の近さのせいか、遠慮がちな声が上がると錦戸は「なんかゆるい返事ばっかり!」と苦笑いして場内の空気を和ませていた。

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ノスタルジックなサウンドが印象的な「オールドスクール」では、オーディエンスの手拍子が楽曲に新たな温かみを添えた。「お仕事とか学校とか、がんばってる人たちに歌わせていただきます」という言葉に続いて披露された「狛犬」、高校の同級生の結婚式のために作ったという真っ直ぐなラブソング「いとしのエリ」など、「NOMAD」の収録曲が続々と披露されていった。ここでバンドメンバーがステージを去り、錦戸1人でのMCタイムに突入。錦戸は「10月1日からいろんなことがありすぎて、生き急いでる感がありますけど(笑)。今年35歳でまだまだ若いし働き盛りですから、できるだけがんばりたい」と、さらなる活躍に向けて意気込んだ。

女性目線の歌詞が印象的な「ヤキモチ」を1人で歌ったあと、錦戸は「カラオケで女の子が歌ってくれたらかわいいな、と思って作ったんですが、ガッサガサの声のおっさんが歌いました(笑)。まあ、かわいいおっさんでおれたらと思います」と照れ隠しのように語る。次の曲に入る前には「今日、雨止んでました?」と観客に問いかけて「止んでる!」と返され、「そっかー……次の曲は雨の日に作った曲で……(笑)」と若干へこんだ様子を見せる一幕も。気を使ったファンの「降ってたよ!」という声に後押しされつつ、青いライトに照らされながら「アンブレラ」を歌い上げた。

バンドメンバーがステージへ戻ると、ライブはいよいよ終盤へ。錦戸が初めて作った曲だという「Potential」のあとは「Tokyoholic」をパワフルに演奏し、会場とのコール&レスポンスで大きな盛り上がりを見せた。最後の曲に入る前、錦戸は「今年1年、僕にとっていろんなことがありました。自分には変化なんかないと思っている人もいるかもしれないけど、恐れずに信じた方向へ進んでほしいです。僕もビビりながらも進んでます」と語り、「しゃべってるより歌ったほうがカッコええやろ。歌う、聴いて!」と叫んで「ノマド」を熱唱。直前の自身の言葉を表現するような熱いパフォーマンスに、客席からは大きな拍手が沸き起こった。

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すべての曲の演奏を終えた錦戸は「このツアーは演奏する曲が本当になくて、アンコールができなかったんですけど。1曲できたんでやります!」とこの日限りのアンコールを行うことを明かし、大歓声を浴びた。「予定調和のアンコールなんかイヤやから自分で先にやるわ!(笑)」と毒づいた錦戸が披露したのは、「NOMAD」の楽曲とはまた異なるポップなアレンジの新曲「オモイデドロボー」。曲が終わると錦戸は「僕からの少し早いクリスマスプレゼントじゃないですけど、このあと数時間後に配信するので聴いてみてください」と、日付が変わった12月20日に配信リリースすることを明かしてファンを喜ばせた。

バンドメンバーを見送り、ステージに1人で残った錦戸は「もっといろんなことをして、もっと面白みのある人間になりたいです。自分にプレッシャーをかけるためにも言いますけど、めちゃめちゃ期待してもらって大丈夫です!」と力強く宣言。充実した表情でステージを降りていった。

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「錦戸亮 LIVE TOUR 2019 “NOMAD”」2019年12月19日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト

01. Point of departure
02. バッジ
03. ホンキートンクラプソディ
04. code
05. Traffic
06. スケアクロウ
07. オールドスクール
08. 狛犬
09. いとしのエリ
10. 罰ゲーム
11. Half Down
12. ヤキモチ
13. アンブレラ
14. Potential
15. Tokyoholic
16. ノマド
<アンコール>
17. オモイデドロボー

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