10月11日に埼玉・三郷市文化会館でスタートした「AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-」は、あいみょんにとってキャリア最大規模のワンマンツアー。チケットはソールドアウトし、横浜アリーナ公演には2日間合計で約2万6000人のファンが集まった。ツアータイトルが映し出されたスクリーンが上がると、バンドを従えたあいみょんが登場。歓声が沸き上がる中、彼女は最新アルバム「瞬間的シックスセンス」収録の「ら、のはなし」でライブをスタートさせた。
ドラマ「獣になれない私たち」の主題歌としてヒットしたシングル「今夜このまま」、「まだ眠たくないの」という歌詞に続いて観客が大声で“アレ”を叫ぶのが恒例の「ふたりの世界」など、序盤は軽やかなサウンドの楽曲が続く。薄暗いステージ照明の中で披露された「二人だけの国」では、お経のように平坦なメロディのAメロの歌詞が縦書きでスクリーンに映し出される演出やエコーが効いたあいみょんの歌声で会場が独特の空気に包まれた。
会場に緊張感がただよう中、弾き語りで届けられたのはデビューシングル「生きていたんだよな」。スポットライトの白い光に照らされながらあいみょんがギターをかき鳴らして歌い、一瞬真っ赤になったスポットライトが消えると、会場から大きな拍手が起こった。アコギ1本の弾き語りパートであいみょんは自身の原点を示したあと、横浜アリーナのステージに立った感慨を述べる。そして10月からのツアーを振り返り、飛行機が欠航してしまい電車で8時間かけて北海道まで行ったことや、新潟へ向かう新幹線の中でキャリーバッグの取り違いがありツアーグッズで着替えをしのいだことなど自身に起きたハプニングを明かしてオーディエンスを笑わせた。
今ではあまり披露されることのないインディーズ時代の楽曲「おっぱい」をアコースティック編成で演奏したあいみょんは、音源ではギター弾き語りだった「from 四階の角部屋」をパワフルなバンドアレンジで熱演。「夢追いベンガル」ではギターを手放してマイク1つでステージを走り回り、観客とハイタッチを交わした。
「2019年、いろんなことがありました。年末にみんなに会えてうれしいです。やり残したことはもうないかも」と2019年を振り返ったあいみょん。「来年は……粗大ごみを捨てたい(笑)」と軽口を叩きつつ、「横浜アリーナで2日もライブをやるなんてなかなかできないこと。4年前まではライブハウスにも10人ぐらいしか呼べなくて、先輩がここでやっているのを観て悔しかったり悲しかったりいろんな思いがありました。今はみんなのおかげで音楽が最高に楽しいです!」とファンへ感謝の気持ちを伝えた。「君はロックを聴かない」でオーディエンスの大合唱に包まれ、うれしそうな表情を浮かべたあいみょんは全22曲を演奏し終えると、名残惜しそうにステージを去った。なおこの日の模様は2月29日にフジテレビTWO ドラマ・アニメとフジテレビTWOsmartで放送される。
あいみょんは2月に「AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-」の追加公演を東京と大阪で開催。公演は2月1、2日に東京・国立代々木競技場第一体育館、2月12、13日に大阪・大阪城ホールで行われる。
あいみょん「AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-」追加公演
2020年2月1日(土)東京都 国立代々木競技場第一体育館
2020年2月2日(日)東京都 国立代々木競技場第一体育館
2020年2月12日(水)大阪府 大阪城ホール
2020年2月13日(木)大阪府 大阪城ホール
フジテレビTWO ドラマ・アニメ / フジテレビTWOsmart「あいみょん AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-」
2020年2月29日(土)22:00~
Hanano Keiji @hanano__keiji
【ライブレポート】あいみょん、初の横アリワンマンに感慨「みんなのおかげで音楽が最高に楽しい」(写真11枚) https://t.co/uITUTzbccY