細野晴臣、Reiも駆け付けブギで踊った50周年記念公演1日目

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細野晴臣の音楽活動50周年を記念した音楽イベント「細野晴臣 音楽活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト」が11月30日、12月1日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。

「細野晴臣 音楽活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト『Day1 細野晴臣 50周年記念特別公演』」の様子。(撮影:関口佳代)

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「細野晴臣 音楽活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト『Day1 細野晴臣 50周年記念特別公演』」の様子。(撮影:関口佳代)

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1969年にエイプリル・フールのベーシストとしてデビューし、今年音楽活動50周年を迎えた細野。今回のイベントでは、11月30日に細野が高田漣(G)、伊賀航(B)、伊藤大地(Dr)、野村卓史(Key)らと共にライブを行う「Day1 細野晴臣 50周年記念特別公演」、翌12月1日に2001年の音楽バラエティ番組「イエローマジックショー」を舞台で披露する公演「Day 2 細野晴臣 イエローマジックショー3」が行われ、2日間にわたって異なる内容のステージが展開された。この記事では1日目の「50周年記念特別公演」の様子をレポートする。

細野晴臣(撮影:関口佳代)

細野晴臣(撮影:関口佳代)[拡大]

定刻ちょうどに舞台に現れた高田、伊賀、伊藤、野村の4人は、まず映画「銀河鉄道の夜」の「エンド・テーマ『銀河鉄道の夜』」を披露。幻想的なサウンドに観客がうっとりと耳を傾ける中、曲の後半で細野がリズムに乗りながら舞台に登場し、2曲目「Honey Moon」を挨拶代わりに歌唱した。細野は「どうもいらっしゃい」と改めて観客に声をかけると「Tutti Frutti」「Back Bay Shuffle」を軽快に体を揺らしてパフォーマンスし、続けてアーヴィング・バーリンのカバー「The Song Is Ended」を情感豊かに歌い上げた。途中で細野は「自分はいつも何か大事なことを忘れてるんじゃないかと思って生きてるんですけど。ついにこの間大発見したんです。この世の神秘でした」と真剣な表情で切り出すも、「だけど……忘れちゃったんです。なんだったかな」と続け観客の笑いを誘った。その後リズム隊のタイトなビートが光った「薔薇と野獣」、野村のアコーディオンの音色が印象的な「住所不定無職低収入」、カントリー調のさわやかなサウンドが心地よい「Choo-Choo ガタゴト」が次々と披露され、細野とバンドメンバーによる緩急のあるセッションが繰り広げられた。

「細野晴臣 音楽活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト『Day1 細野晴臣 50周年記念特別公演』」の様子。(撮影:関口佳代)

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中盤で「ここでチークタイムです」という細野の言葉を合図に、ステージの天井から大きなミラーボールが出現。会場に小さな光の粒がきらきらと輝く中、細野は柔らかなサウンドに乗せて「Angel On My Shoulder」「I'm A Fool To Care」をゆったりと歌唱した。その後「景気付けに」と細野はゲストアーティストのReiを迎え入れ、「Reiさんはギターを持ってブルースを歌う。ちょっと昔のあっこちゃん(矢野顕子)を思い出すんですよ」と紹介した。恐縮しながらも「うれしいです」とはにかんだReiは、共演の経緯を説明。「細野さんのラジオに出させてもらったときに『今度ライブで歌ってくれない?』と言ってもらえて。最初は空耳かと思った」と話すReiに、細野が「空耳、アーワー」とおなじみのフレーズを口ずさみ会場を和ませる。その後Reiを交えた編成で「Pistol Packin' Mama」が披露され、細野のスモーキーな歌声とReiのはつらつとしたコーラスとギターが流れるようなサウンドに乗せて届けられた。曲終わりに細野と笑顔でハイタッチを交わしたReiは、細野たちを舞台袖に見送ったあと1人でギターを構える。「幼い頃からカーステレオでずっとハリー細野さんの音楽を聴いていて、自然と大好きになりました」「リスペクトと愛を込めて、私のオリジナル曲をお届けします」と語り、自身の楽曲「my mama」「BLACK BANANA」をメドレーで披露。細野への敬愛の念が込められた情熱的で勢いのあるパフォーマンスを展開した彼女に、オーディエンスから大きな拍手と歓声が贈られた。

「細野晴臣 音楽活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト『Day1 細野晴臣 50周年記念特別公演』」の様子。(撮影:関口佳代)

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公演が後半に差しかかると、細野は「これからブギだ」と笑顔を見せ「Ain't Nobody Here But Us Chickens」「Body Snatchers」を颯爽とパフォーマンス。時折バンドメンバーとアイコンタクトを交わして、小気味よいリズムに体を揺らして歌唱した。そして本編最後の曲を前に、もう1人のゲストであるピアニストの斎藤圭土が合流。細野に「ブギピアノの名手」と紹介された斎藤は、ラストナンバー「The House Of Blue Lights」を軽快なピアノのフレーズでスタートさせた。観客から自然とハンドクラップが湧き起こる中、細野の指揮でバンドメンバーがそれぞれソロプレイを展開。高田のギター、斎藤のピアノ、野村のアコーディオンに続き、伊藤のダイナミックなドラムプレイ、伊賀の芳醇なウッドベースの音色が鳴り響き、会場の熱気も最高潮に。途中細野はリズミカルにステップを踏んで移動したり、帽子をクルッと一回転させてかぶったりとチャーミングな姿を見せながら、5人とのブギのセッションを存分に楽しんだ。

アンコールで細野は「やらないわけにはいかないよね」とおどけてみせ、伊藤のカウントで「北京ダック」をスタート。細野の歌声と柔らかなカッティングギター、ノスタルジックなエレクトリックピアノの音色が会場いっぱいに響きわたった。高田と伊藤がコーラスで参加したラストナンバー「Pom Pom 蒸気」では軽やかなリズムに乗せて自然とハンドクラップが沸き起こり、公演は大団円のうちにフィナーレを迎えた。大歓声を浴びた細野は「ありがとう!」と観客に手を振り、独特な足取りでステージを退場。そしてバンドメンバーの4人にも大きな拍手が贈られ、約2時間に及ぶ公演の幕が下ろされた。

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「細野晴臣 音楽活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト『Day1 細野晴臣 50周年記念特別公演』」2019年11月30日東京国際フォーラム ホールA セットリスト

01. エンド・テーマ「銀河鉄道の夜」
02. Honey Moon
03. Tutti Frutti
04. Back Bay Shuffle
05. The Song Is Ended
06. 薔薇と野獣
07. 住所不定無職低収入
08. Choo-Choo ガタゴト
09. Angel On My Shoulder
10. I'm A Fool To Care
11. Pistol Packi'n Mama
12. my mama~BLACK BANANA(Rei
13. アンサング・ソング
14. アーユルヴェーダ
15. Ain't Nobody Here But Us Chickens
16. Body Snatchers
17. Sports Men
18. The House Of Blue Lights
<アンコール>
19. 北京ダック
20. Pom Pom 蒸気

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細野晴臣 Haruomi Hosono _information @hosonoharuomi_

【ライブレポート】細野晴臣、Reiも駆け付けブギで踊った50周年記念公演1日目 https://t.co/UvRfg9hAeh

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