吉田山田「大感謝祭」で10周年をファンと祝う「これが僕らの10年のすべて」

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吉田山田が11月30日に東京・中野サンプラザホールにて、ワンマンライブ「吉田山田10周年記念『大感謝祭』」を開催した。

吉田山田「吉田山田10周年記念『大感謝祭』」の様子。(撮影:松本いづみ)

吉田山田「吉田山田10周年記念『大感謝祭』」の様子。(撮影:松本いづみ)

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ステージ上で抱擁を交わす吉田山田。(撮影:松本いづみ)

ステージ上で抱擁を交わす吉田山田。(撮影:松本いづみ)[拡大]

吉田結威(G, Vo)(撮影:白石達也)

吉田結威(G, Vo)(撮影:白石達也)[拡大]

会場が暗転すると、ステージを覆っていた紗幕にライブのオープニングムービーが流れ始める。このムービーはデビュー前の2008年から現在に至るまで、吉田山田が全国各地でライブをしてきた様子や、撮影の合間やレコーディング時の模様などで構成されており、ファンは映像を観ながら2人が歩んできた10年の足跡を追体験した。映像の中の吉田結威(G, Vo)が「今日までありがとう。これからもどうか吉田山田をよろしくお願いします」と話したところで幕が上がり、巨大なミラーボールが回るステージに吉田山田が登場。2人はシングル曲「魔法のような」を演奏し始め、「大感謝祭」をスタートさせた。1曲歌い終えた山田義孝(Vo)は「グッときた。ちょっとハグさせてください。なんかわからないけど」と相方に歩み寄り、熱い抱擁を交わした。吉田は満席の中野サンプラザホールを見渡して「この景色が、これが僕らの生きてきた10年のすべて」と、その感想を口にした。「割と普通の格好をしているほう、吉田です」「帽子を入れて180cm、山田です」とデビュー当時の自己紹介をした2人は「街」「RAIN」「桜咲け」など、ライブで人気のナンバーを立て続けに披露してライブの序盤を大いに盛り上げた。

山田義孝(Vo)(撮影:松本いづみ)

山田義孝(Vo)(撮影:松本いづみ)[拡大]

ステージの照明が落ち、松明の炎が会場内を照らす中で披露された楽曲は「HENSHIN」。ここから吉田山田は「変身」「欲望」「証命」というアルバム3部作のタイトルトラックを1曲ずつ丁寧に歌い上げた。2人は「この3枚は10年後に聴いても、特別な思いになる」と、10周年に至るまでに作り上げた作品への思いを語っていた。

「大感謝祭」開催前にはファンからリクエストを募集しており、この日の公演ではリクエストが多かった「水色の手袋」「希望とキャンディ」「ララバイ」の3曲が披露された。中でも一番票数を集めた「ララバイ」は、吉田と山田にとっても意外な選曲だったようで、「10周年でこの曲が歌えてうれしい」とその喜びを口にした。「夏のペダル」からは「Color」「未来」などライブの定番曲が並べられ、会場はクライマックスに向けてどんどんヒートアップしていく。山田が真っ赤なジャケットを脱ぎ捨ててタオルを手に取るとオーディエンスもタオルを手にして、「イッパツ」のパフォーマンスへ。山田の歌に合わせて一斉にタオルが振られ、会場内の一体感は最高潮となった。

吉田山田「吉田山田10周年記念『大感謝祭』」の様子。(撮影:白石達也)

吉田山田「吉田山田10周年記念『大感謝祭』」の様子。(撮影:白石達也)[拡大]

ライブ終盤、吉田はとつとつと自身の孤独について語り始める。「人はどこまでいっても孤独だから。孤独なんだけど、僕らは吉田山田だから。1人では成し遂げられない、2人じゃないと絶対できないことがあると信じて、これからも探し続けていきたいと思います」と自身の思いを口にした。山田は活動10年を振り返り、「ゆっくりでよかったなあ。頭抱えながらでよかった。苦しくてよかった。さみしさを感じながらでよかった。君に会えてよかった」と、自信の思いのうちを語る。さらに彼は「生きるというのは、命の交換なんだよ。僕らは歌という形で命を渡すから、寂しくなったら思い出してよ」とファンに伝え、最後の歌「約束のマーチ」を歌い始めた。曲の最後に山田は、語りのようなボーカルで「この先もずっと続くこの道を歌に変えながら、生きていく。生きていく」と歌い、ライブの本編の幕を閉じた。

ステージ上で乾杯をする吉田山田。(撮影:松本いづみ)

ステージ上で乾杯をする吉田山田。(撮影:松本いづみ)[拡大]

吉田山田(撮影:松本いづみ)

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ライブ本編が終わると、客席からはアンコールの代わりに「約束のマーチ」の歌声が上がり始める。歌声は次第に大きくなり、大合唱になったところで吉田山田の2人が登場。彼らは代表曲の1つ「日々」をしっとりと歌い、ライブを再開させた。MCに入ると吉田が「やりたいことがある」と切り出し、ステージ上にテーブルと椅子が用意され、テーブル上にはグラスが2つ用意された。椅子に腰かけた2人は酒をグラスに注ぐSEに合わせて「街が夜になる」を歌唱。曲中の「乾杯」の歌詞に合わせてグラスを傾けるなど、自由度の高いステージパフォーマンスでオーディエンスを楽しませていた。この日のラストナンバーは、10年前の2009年10月に発表された吉田山田のデビューシングル「ガムシャランナー」。計23曲を届け、ファンに感謝の気持ちを届けた吉田山田は名残惜しそうにステージから何度も客席に向けてお辞儀をし、ステージをあとにした。

終演後、ステージ上のスクリーンにはライブのエンディングムービーが上映された。ムービーにはこの日の公演のリハーサルの模様や、会場前のファンたちの笑顔の映像、またライブ本編の映像も使用されており、最後には吉田と山田からの直筆の感謝のメッセージが映し出され、吉田山田の「大感謝祭」は大団円を迎えた。

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吉田山田「吉田山田10周年記念『大感謝祭』」2019年11月30日 中野サンプラザホール セットリスト

01. 魔法のような
02. 街
03. RAIN
04. 桜咲け
05. 僕らのためのストーリー
06. HENSHIN
07. 欲望
08. 証命
09. 笑える
10. おとぎ話
11. 水色の手袋
12. 希望とキャンディ
13. ララバイ
14. 夏のペダル
15. Color
16. 未来
17. イッパツ
18. Today, Tonight
19. 約束のマーチ
<アンコール>
20. 日々
21. 街が夜になる
22. 新しい世界へ
23. ガムシャランナー

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えりってぃ @rabbits_lav

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