sumikaライブハウスツアー「Wonder Bridge」終幕、新曲「願い」初披露

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sumikaのライブハウスツアー「sumika Live Tour 2019 -Wonder Bridge-」が昨日11月18日に愛知・Zepp Nagoyaでファイナルを迎えた。

sumika「sumika Live Tour 2019 -Wonder Bridge-」11月18日の愛知・Zepp Nagoya公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)

sumika「sumika Live Tour 2019 -Wonder Bridge-」11月18日の愛知・Zepp Nagoya公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)

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sumikaが9月より11月にかけて全国のライブハウスを回り、計18公演を行ったこのツアー。本来11月5日の公演がファイナルとなるはずだったが、10月12日のZepp Nagoya公演が台風19号の影響で延期となり、昨日18日に振替公演が実施された。

片岡健太(Vo, G)(撮影:後藤壮太郎)

片岡健太(Vo, G)(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

大歓声に迎えられて登場したsumikaは「春夏秋冬」でゆるやかにライブの幕を開ける。ノスタルジックなバンドアンサンブルに乗せて、切なげな歌声が場内に響きわたった。その後片岡健太(Vo, G)が「飛ばしていこうか、名古屋!」と煽り、「Lovers」の演奏が華やかにスタート。オーディエンスの一体感のあるかけ声が場内いっぱいに鳴り響き、会場は早くも大盛り上がりとなった。「カルチャーショッカー」では荒井智之(Dr, Cho)が生み出すリズミカルなビートに合わせて、観客が一斉にジャンプしたり、手を左右に振ったりと壮観な光景が広がる。片岡は「めちゃめちゃ今日楽しみにしてたんだよ! 本来はあるはずがなかった、ツアー裏ファイナル!」と叫んだあとハイテンションでステージを動き回り、「Flower」をハンドマイクで軽快に歌う。その勢いをさらに加速させるようにsumikaは「ペルソナ・プロムナード」を続け、息ぴったりの疾走感あふれる演奏を繰り広げた。

小川貴之(Key, Cho)(撮影:後藤壮太郎)

小川貴之(Key, Cho)(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

片岡は振替公演に駆けつけた観客に感謝し、「今日は力を出し尽くしたいんだ! 全部ここに埋めていくつもりでやっていきます!」と意気込み、心地のいいグルーヴに乗せて「いいのに」を歌唱した。小川貴之(Key, Cho)がメインボーカルを務める「enn」では、小川と片岡の歌声が優しく重なり、美しいハーモニーが生まれる。「Traveling」ではバンドが奏でるつややかなサウンドに、観客がそれぞれ自由に体を揺らして浸っていた。

荒井智之(Dr, Cho)(撮影:後藤壮太郎)

荒井智之(Dr, Cho)(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

ここでライブ中盤を担う9曲目を“アッパーな曲”「チェスターコパーポット」か“ハートウォーミングな曲”「ここから見える景色」か、観客の拍手による多数決で決めることに。どちらも大きな拍手だったが、メンバーは審議のもと「ここから見える景色」とジャッジ。温かみのあるアンサンブルによって、ピースフルな空気が場内に広がった。片岡は会場を見渡しながら「この音楽を思い出したら、いつでもネガティブな気持ちを倒せますように」と告げ、「ゴーストライター」をじっくりと歌唱。さらにたおやかなサウンドに乗せて、「まいった」で切ない恋心を歌い上げた。

黒田隼之介(G, Cho)(撮影:後藤壮太郎)

黒田隼之介(G, Cho)(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

ライブもいよいよ終盤を迎え、片岡の「名古屋まだまだいけるか!」という言葉を合図に、跳ねるようなサウンドが場内いっぱいに広がる「フィクション」やアッパーチューン「ふっかつのじゅもん」が続けて演奏される。「FUN」では片岡と黒田隼之介(G, Cho)による華麗なギターソロも披露され、会場の熱気は留まることなく高まっていった。「『伝言歌』」ではキャッチーなメロディをオーディエンスが大合唱する。その歌声を浴びた片岡は「いつもライブが終わったら、みんなは『ありがとうございます』って言ってくれるけど、俺たちも本当に同じ気持ち。出会ってくれて、好きになってくれて、自分の足でここまで来てくれて、本当にありがとうございます」と真摯に伝え、「こんなふうにお互いに『ありがとう』を言い合える関係でよかった。そうやってできた一方通行ではない道に、僕たちは“Wonder Bridge”という名前を付けました。1対2000じゃなく、1対1×2000で音楽を鳴らせて本当によかった」と顔をほころばせた。ラストナンバーは今年の6月に発表された「イコール」。さわやかなサウンドを届け、4人は晴れやかな表情でライブを終えた。

sumika「sumika Live Tour 2019 -Wonder Bridge-」11月18日の愛知・Zepp Nagoya公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)

sumika「sumika Live Tour 2019 -Wonder Bridge-」11月18日の愛知・Zepp Nagoya公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

熱熱なアンコールに応えて、再び姿を現したsumikaが演奏し始めたのは、現在放送中のテレビドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」の主題歌「願い」。思いがけない新曲の初披露に、会場は大きな歓声に包まれる。優しい歌声と柔らかなサウンド、そしてオーディエンスのハンドクラップが重なり、場内に温かな空気が満ちていった。片岡はこの曲を作った頃を「ちょうど台風でライブが延期になった10月12日にホテルにこもって、何回も何回も歌詞を書いてたな」と振り返り、「それをこの場所で演奏できるなんて運命」と感慨深げ。「このツアーをやって、sumikaがどうありたいかが明確になりました。sumikaはあなたの待ち合わせ場所になりたい。“sumikaが好き”ということで集まれる場所がライブだったらいいな」と穏やかな表情で述べ、「あなたの前で約束したいのは……sumikaは絶対に解散しないからね!」と宣言してフロアから大喝采を浴びた。ツアーを締めくくる最後の1曲は、等身大の思いが描かれた「彗星」。sumikaは力を込めてこの曲を演奏し、「やっぱり僕はsumikaが大好きです! いつでも帰ってきてね!」という片岡の言葉を残してステージを去って行った。

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sumika「sumika Live Tour 2019 -Wonder Bridge-」2019年11月18日 Zepp Nagoya セットリスト

01. 春夏秋冬
02. Lovers
03. カルチャーショッカー
04. Flower
05. ペルソナ・プロムナード
06. いいのに
07. enn
08. Traveling
09. ここから見える景色
10. ゴーストライター
11. まいった
12. フィクション
13. ふっかつのじゅもん
14. FUN
15. 「伝言歌」
16. イコール
<アンコール>
17. 願い
18. KOKYU
19. 彗星

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※記事初出時、本文の一部に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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