2020年3月6日に公開される映画「
「ドラえもん」は2020年で連載開始から50年を迎え、さらに今回の映画は「映画ドラえもん」シリーズの40作目となる。節目を飾る作品「のび太の新恐竜」は、1980年公開の映画1作目「映画ドラえもん のび太の恐竜」とはまったく異なるオリジナルストーリー。6600万年前の白亜紀を舞台に、ドラえもんやのび太たちが大冒険を繰り広げる。監督は今井一暁、脚本は川村元気と、2018年公開の「のび太の宝島」を手がけたコンビが務める。
主題歌の「Birthday」はこの映画のために書き下ろされた新曲で、明るく壮大なメロディが印象的なナンバー。楽曲を提供したMr.Childrenの桜井和寿(Vo, G)は、「ドラえもん」との出会いを「僕にとってはじめての読書。はじめて好きになった本。はじめて感動で泣いた本」と振り返り「ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です」と主題歌への喜びを明かしている。
本日11月19日に公開された特報映像では「Birthday」の一部を聴くことができる。また11月23日(土・祝)にテレビ朝日系で放送される「ドラえもん」の中では90秒の予告映像をオンエア予定。
桜井和寿(Mr.Children)コメント
ハッキリと覚えている。
小学4年生の時、両親が僕にドラえもんを買ってきてくれた。
家に帰り、自分の部屋のベットに寝転ぶと、頭上にある小さな棚に1巻から5巻がきれいに並んで置かれていた。
そしてそれを僕は複雑な思いで受け取った。
なぜなら、当時僕は勉強を全くしない子供だった。宿題なんかした事がない。漢字も書けなければ、読書もした事がなかった。当然、通知表に刻まれる数字は体育以外は1と2で埋まった。
それを見兼ねた両親はきっと「しっかり勉強しなさい」そう言いたかっただろう。
でも、そう言ったところで、素直に勉強するはずがない事をわかっていて、「宿題しなさい」でも、「読書しなさい」でもなく、「まずはここから始めましょうね。はい、ドラえもん」そんな気持ちで買ってきたのだろう。
そして、その複雑な親の心情を子供ながらにキャッチした僕は、逃げ場をなくした気持ちになって、しばらく読みも開きもせず、並んだ背表紙の1から5の数字を眺めていた。
警戒心の強い猫にオモチャを与えた時のそれのように、僕は3日後くらいにドラえもんを恐る恐る開き、その後、
我を忘れ夢中で読みふけった。
僕にとってはじめての読書。はじめて好きになった本。はじめて感動で泣いた本。
それ以来、背表紙の数字は増えていき、棚に入りきらないくらいのドラえもんが並んだ。中2の夏に音楽と出会うまで。
本当はその後も、僕の人格形成に関わるドラえもんとのエピソードがあるのですが、長くなるのでこの辺でやめておきます。
ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。
のび太にとってのドラえもんのように、「ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの」が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました。
絶対観てくださいね。
聴いてくださいね。
テレビ朝日系「ドラえもん」
2019年11月23日(土・祝)17:00~17:30
リンク
- 2020年3月6日(金)公開『映画ドラえもん のび太の新恐竜』公式サイト
- Mr.Children
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