「魔法みたいな夜」BUMP OF CHICKEN全国ツアー、東京ドーム2DAYSで終幕

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BUMP OF CHICKENの全国ツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark」のファイナル公演が、本日11月4日に東京・東京ドームにて行われた。

BUMP OF CHICKEN(撮影:古溪一道)

BUMP OF CHICKEN(撮影:古溪一道)

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今回のツアーは7月リリースの約3年半ぶりのオリジナルアルバム「aurora arc」を携え、全国のドームおよびライブハウスにて18公演にわたって開催されたもの。ツアーの総動員数は約35万人に達し、11月3日と4日の東京ドーム公演には2日間合わせて約10万人のファンが来場した。

藤原基央(Vo, G)(撮影:古溪一道)

藤原基央(Vo, G)(撮影:古溪一道)[拡大]

開演時刻を迎え、場内の巨大LEDビジョンにはメンバー4人が円陣を組み、ステージへ向かう様子が生中継で映し出されてオーディエンスのテンションを高めた。きらびやかなイントロから「Aurora」が始まると、観客が腕にはめたPIXMOBが4人の演奏を彩るように輝く。「虹を待つ人」では高揚感のあるメロディにあわせて大合唱が響き、藤原基央(Vo, G)、増川弘明(G)、直井由文(B)が花道を走り抜けてセンターステージへと飛び出していった。

「楽しいか? こんなもんじゃないぞ?」という藤原の言葉に続いて「天体観測」を披露したあと、4人はステージ前に火柱が吹き上がる中で「シリウス」を演奏。赤や緑を基調としたライティングと併せて、ドーム内にスリリングな空気をもたらした。その後も升秀夫(Dr)が刻む温かみのあるドラムが印象的な「車輪の唄」、5万人のハンドクラップに乗せて藤原と増川、直井がジャンプを繰り返した「Butterfly」とさまざまな楽曲が演奏される。藤原が1人でセンターステージに進み出て歌った「記念撮影」は、前日3日に公開されたばかりのミュージックビデオをバックに披露。日清カップヌードル「HUNGRY DAYS」とコラボレーションしたMVが、曲の世界にさらなる広がりをもたらした。

増川弘明(G)(撮影:太田好治)

増川弘明(G)(撮影:太田好治)[拡大]

「話がしたいよ」の前には藤原が「もう半分終わっちゃった、あっという間に終わっちゃうぞ?」と早くも名残惜しそうな表情を見せて「全部置いていくから、全部受け取ってくれよな!」とオーディエンスに呼びかけた。演奏を終えた4人はセンターステージからそのままアリーナへと降りていき、徒歩で会場後方へ移動する。黒幕に覆われていたサブステージが姿を現し、4人がその上へ上がると大きなどよめきがドームに響いた。

増川と、マイクを握った藤原が呼吸を合わせながらイントロを奏でたのは「真っ赤な空を見ただろうか」。曲が終わるとライブハウスさながらのシンプルかつ小さなステージで4人は和やかなやりとりを繰り広げ、観客に笑いをもたらす。藤原は「真っ赤な空を見ただろうか」の制作当時を振り返り「あの頃と変わらず、今も俺たちが音を鳴らせば聴いてくれるやつがいるのはすげえことだな、と心から思いました」と語り、その言葉を表現するように「リボン」を丁寧に歌い上げた。

直井由文(B)(撮影:古溪一道)

直井由文(B)(撮影:古溪一道)[拡大]

再びメインステージへ戻った4人は「望遠のマーチ」をエモーショナルに奏で、「Spica」では穏やかながらも盤石のアンサンブルを響かせる。「ray」の大サビでは歌詞に合わせて「○×△」「生きるのは最高だ」の文字がレーザー光線で天井に描かれ、オーディエンスを喜ばせた。「新世界」はこの曲がテーマソングに使用された、ロッテ創業70周年記念スペシャルアニメーション「ベイビーアイラブユーだぜ」のライブ演出バージョンがLEDビジョンに上映される中での演奏。華やかな映像をバックに、4人は楽しそうにプレイしていた。

升秀夫(Dr)(撮影:太田好治)

升秀夫(Dr)(撮影:太田好治)[拡大]

ライブ本編もいよいよ終盤へ。「supernova」を真摯に届けたあと、藤原は5万人の大合唱に「歌声聴こえたよ、本当にどうもありがとう」と感謝を述べ、「最後の曲になっちゃった、寂しいよ」とこぼしつつラストナンバー「流れ星の正体」をゆっくり歌い始めた。PIXMOBやレーザーの光が星空のようにきらめく中、4人の紡ぐ音像は徐々に熱量を増し、ラストにふさわしい壮大な空間を作り上げた。

アンコールでは直井による恒例の物販紹介がスタート。今回の東京ドーム公演のグッズで、念願の「トランスフォーマー」とのコラボレーションを果たした直井は「夢でした!」と喜びをあらわにした。その後披露されたのは「バイバイ、サンキュー」。今回のツアーで久々の演奏となったレアなナンバーに、観客はじっくりと聴き入っていた。2曲目「ガラスのブルース」では藤原が「寂しいぞ、この野郎!」と叫びつつも熱唱。大サビからはオーディエンスも大合唱を繰り広げ、ツアーの終了を惜しんでいた。

BUMP OF CHICKEN(撮影:古溪一道)

BUMP OF CHICKEN(撮影:古溪一道)[拡大]

升と直井、増川がステージを降り、1人残った藤原は「魔法みたいな夜だった」とこの日を振り返り、「お前ら今日いっぱい歌ったじゃん、その歌声は未来のお前自身に向かっていくんだと思うよ。未来は何があるかわからないし、つらくてしんどいときが来るかもしれないけど、そういうときに力になれるように。今日の歌声を思い出せなくても、俺たちが歌って思い出す手伝いをするよ。どこにいようと俺たちの音楽はお前のことを絶対に1人にしないから」と、ファンの歌声への思いを熱く語った。そして「こんなにしゃべってるなら、もう1曲ぐらい歌えばいいよな(笑)」と思い出したようにギターを手に取ると、客席からは大きな歓声が沸き起こった。

藤原がギターをつまびきながら歌い出したのは「スノースマイル」。残るメンバー3人も笑顔を浮かべてステージへ戻り、それぞれの音を奏でた。曲が終わると藤原は「もう1曲ぐらいできんじゃね?」とつぶやき、すぐさま「花の名」を歌い始める。直前の藤原の言葉を表現したかのような4人の真剣な演奏に、オーディエンスは感動の表情で耳を傾けていた。すべての曲を歌い終えた藤原は最後に「ツアー終わっちゃうと寂しいよ。でも簡単にはできないからまた曲を作って、お前に会う口実を作るわ」と呼びかけ、笑顔でステージを降りていった。

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「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark」2019年11月4日 東京ドーム セットリスト

01. aurora arc
02. Aurora
03. 虹を待つ人
04. 天体観測
05. シリウス
06. 車輪の唄
07. Butterfly
08. 記念撮影
09. 話がしたいよ
10. 真っ赤な空を見ただろうか
11. リボン
12. 望遠のマーチ
13. GO
14. Spica
15. ray
16. 新世界
17. supernova
18. 流れ星の正体
<アンコール>
19. バイバイ、サンキュー
20. ガラスのブルース
21. スノースマイル
22. 花の名

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読者の反応

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山口拓也@ワークキャリア代表 @ikechan0201

イケメン過ぎるのでぜひ記事読んでほしい。

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