神宿は2014年6月のデビューから一ノ瀬みか、羽島みき、羽島めい、小山ひな、関口なほの5人で活動を続けてきたが、今年1月に関口がグループを“勇退”。4人での活動と並行してオーディションが行われ、その最終選考を兼ねた4月29日の東京・チームスマイル・豊洲PIT公演「LIVE DAM STADIUM presents 神が宿る場所~ここが私の生きる場所~」にて関口の担当カラーであった緑を継承するメンバー・塩見きらが加入した。新体制となった彼女たちはすぐに全国を回る“大特典会ツアー”や新曲リリースイベント、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」「@JAM EXPO 2019」への出演など精力的にライブ活動を重ね、グループ史上最大キャパシティの幕張メッセ公演に挑んだ。
使用された2つのホールのうち、7ホールは物販および特典会スペース、各種協賛企業の出展ブースとして展開され、グループ結成から5年間の軌跡をたどる年表や等身大パネル、撮影スポットなどが用意された。8ホールにはメインステージの背後および左右に巨大なLEDモニターが3面並び、メインステージからはセンターステージへとつながる花道が伸びる。ライブのオープニングはそのLEDモニターを使った映像演出で始まり、メンバー1人ひとりが紹介されたのち、ピンスポットに照らされた一ノ瀬の力強いアカペラで幕開け。広いアリーナに舁夫(神宿ファンの呼称)の歓声がこだまする中、5人は「はじまりの合図」で5周年ライブの始まりを告げた。3曲目の「Life is やっぱ Beautiful!」では花道を駆けてセンターステージへと飛び出し、メンバー手持ちのムービーカメラで撮影された大勢の舁夫の笑顔がLEDモニターに映された。
自己紹介でこのライブへの意気込みを伝えた神宿は、さらに「Action!」「ビ・ビ・ビ▽」「Ultra Cheer」と3曲を歌ったところで一旦ステージを離れる。5周年を振り返るムービーが流れる間にメンバーは衣装を着替え、新メンバーの塩見は1人センターステージへ。そして「好きといわせてもらってもいいですか?」を1人で歌い始めた。この曲は彼女が4月の新メンバー最終選考のステージで課題曲として歌った思い出のナンバー。塩見はメインステージで待つ4人のもとへと歩みながら思い入れたっぷりに歌唱した。このブロックでは塩見をはじめメンバーそれぞれが思い入れの強い1曲をチョイス。一ノ瀬は新しい自分を見付けられたという「全身全霊ラプソディ」、めいはツアーでの実感を通して「神宿がみんなの『帰る場所』になればいい」という思いを込めた「星空帰り道」、みきは舁夫やメンバーの優しさを感じられる「ほめろ!」、小山は「クマと一緒に歌いたかった」という理由で清竜人提供の新曲「グリズリーに襲われたら▽」を選んだ。
ライブ終盤は、グループ名が盛り込まれた「必殺!超神宿旋風」「原宿戦隊!神宿レンジャー」やラップを導入した「春風Ambitious」といったアッパーな楽曲の連発でアリーナは大盛り上がり。LEDモニターの映像も楽曲に合わせてさまざまに変化し、5人のパフォーマンスを引き立てる。ラストナンバー「お控えなすって神宿でござる」ではみきと小山が客席の通路へと飛び出し、後方の観客にも笑顔を振りまいた。
アンコールを受けて、Tシャツに着替えた神宿は再びステージへ。「こんなにもたくさんの内臓が来てくれて、私はうれしいです」というめいのMCから、キッズアニメ「しまじろうのわお!」の楽曲「ないぞう サイコー」が披露された。続けてライブ人気曲「Summer Dream」を歌ったところで、5人はそれぞれライブの感想を語っていく。リーダーのみきは「こうやってみんなと5周年を迎えられて、本当に神宿は幸せだと思うし、まだまだ大きい世界をみんなで見ていける気がしたので、これからもどんどん大きくなって、一緒に夢を叶えていきましょう」と舁夫に呼びかけ、塩見は「神宿の5周年を神宿の緑として迎えることができて、本当に幸せだと思います。今日でちょうど加入して5カ月で、5カ月前には想像できなかった毎日を過ごしています。それはメンバーとスタッフと、いつも応援してくださっている皆様のおかげです。もっともっと成長するので、見ていて下さい」と宣言。一ノ瀬は「5周年で幕張に立ちましたが、10周年はどんなすごいことになっているかわからないし、まだまだこれから神宿のセンター、一ノ瀬みかとしてがんばっていきたいと思います」と改めて決意を語り、小山も「なほも含めて6人で神宿として幕張メッセに立てていることが幸せです。でも、もっといろいろな景色を見てみたいと思っています。だから、これからも、何年経っても、私たち神宿を、そして小山ひなを愛してくれたらうれしいです」と感慨を口にした。
最後にマイクを持っためいは、長年取り組んでいたサッカーの道を断念し途方に暮れていたときにスカウトされて神宿メンバーとなった自身の経歴を振り返り「何もなかった自分が原宿を歩いていて神宿と出会い、いま5周年で幕張に立っています。何かやりたいけど、やれない、いろいろな事情があってできていない人ってたくさんいると思うんですよ。だけど、何かをやりたいんだったら、行動すべきです。原宿を歩いていたから神宿に出会ったし、なほが勇退するときも続けることを選んだから、幕張に立てた。そのことを皆さんにもわかってもらいたいです。皆さんの夢のひと押しを私たちができたらと思います」と実感を込めたメッセージを送った。それぞれ思いを言葉にした5人は、ここで新曲「それから」を初披露。会場に集まった大勢の舁夫たちと記念撮影を行ったのち、さらにもう1曲、デビュー当時から歌い続けている「KMYD」を歌って5周年のステージを締めくくった。
ライブ終了後にはLEDモニターを使って、11月より新体制初の全国ツアーを行うこと、ツアー初日の会場はファンの呼称“舁夫”を発表した思い出の地である東京・morph-tokyoとなること、2020年1月に3rdアルバム(タイトル未定)と塩見のボーカルで新録した過去のアルバム2作品が同時リリースされることが一気にアナウンスされた。ツアーおよびアルバムの詳細は追ってアナウンスされる。また11月6日に東京・WWW Xで塩見のバースデーライブ「Kira’s 21st birthday live」が開催されることも決定した。
神宿5周年記念ワンマンライブ 神が宿る場所~君が君らしくあればいいのさ~
2019年9月29日 幕張メッセ国際展示場7・8ホール セットリスト
01. はじまりの合図
02. CONVERSATION FANCY
03. Life is やっぱ Beautiful!
04. Action!
05. ビ・ビ・ビ▽
06. Ultra Cheer
07. 好きといわせてもらってもいいですか?
08. 全身全霊ラプソディ
09. 星空帰り道
10. ほめろ!
11. グリズリーに襲われたら▽
12. 必殺!超
13. 原宿戦隊!神宿レンジャー
14. 春風Ambitious
15. お控えなすって神宿でござる
<アンコール>
16. ないぞう サイコー
17. Summer Dream
18. それから
19. KMYD
神宿 塩見きら生誕ライブ「Kira's 21st birthday live」
2019年11月6日(水)東京都 WWW X
神宿 全国ツアー(タイトル未定)
2019年11月15日(金)東京都 morph-tokyo
※その他の公演は後日発表。
※「ビ・ビ・ビ▽」「グリズリーに襲われたら▽」の▽はハートマークが正式表記。
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