Veats Shibuyaは先週9月20日にオープンしたばかりのライブ&カフェスペース。そのオープン記念イベントの一環として実施された昨日のライブでは、お互いファン同士である中島とNegiccoの2組が、2017年秋に開催されたNegiccoのライブ企画「NEGi FES 2017 in 新潟・北方文化博物館」以来2度目となるステージ上での共演を果たした。
「皆さん、Veatsへようこそ!」と元気に登場した先攻の中島は、今年3月にリリースされたデビュー10周年ベストアルバム「30 pieces of love」にも収められているハウスナンバー「TRY UNITE!」でライブをスタートさせ、双方のファンですし詰めのフロアにじわじわと熱気を送り込む。続く「Bitter Sweet Harmony」ではスウィンギーなサウンドに乗せて軽やかにステップを踏み、観客はリズムに乗せてハンドクラップを鳴らした。直前にタワーレコード渋谷店に立ち寄り、当日発売されたばかりのNegiccoの最新シングル「I LOVE YOUR LOVE」を購入したとウキウキした様子で報告した中島は、「そもそもNegiccoさんのファンで、2年前には『NEGi FES』に出演させていただきました。ファンから少しずつ距離を縮めて、こうしてツーマンライブができてることが信じられないくらいうれしいです」と喜びを隠せない様子。彼女のライブを初めて観るであろうNegiccoファンに気配りしつつ、中島は自身のことや楽曲について細かい説明を加えながらステージを進めた。
アニメ「マクロスF」のランカ・リー役で知られ、ランカ・リー=中島愛名義による「星間飛行」という大ヒット曲を持つ彼女だが、この日は同じ「マクロスF」から、ライブではひさしく歌われていないランカのナンバー「虹いろ▼クマクマ」を披露。これは曲中に登場する「オープン、ランカ!」というセリフとVeats Shibuyaのオープンをかけたチョイスで、中島は1度だけセリフを「オープン、ビーツ!」と言い換えて叫んだ。次に歌われた「Hello!」は、中島の作品ではおなじみで、Negiccoのリーダー・Nao☆のソロシングル「菜の花」の作編曲も手がけた北川勝利(ROUND TABLE)によるポップチューン。中島は11月にリリースされるダブルタイアップシングルについて触れると、その中の1曲で新藤晴一(ポルノグラフィティ)が作詞した新曲「水槽」を発売に先駆けて披露した。最後はフジファブリックとのコラボによるソリッドなロックチューン「サタデー・ナイト・クエスチョン」で締めくくり、中島は「ヤバいよヤバいよー! このあとNegiccoが観れるよー!」といちファンに戻りつつNegiccoにバトンをつないだ。
ライブ定番曲「さよならMusic」でスタートしたNegiccoのライブは、中島も購入した最新シングルの収録曲をすべて織り込んだセットリスト。Negicco活動初期から大のまめぐファンで、かつては自身のイベントにてランカのコスプレ姿で「星間飛行」を歌っていたNao☆は、会場内の同志たちを前に改めて「まめぐさんがいてくれたおかげで、ここまでがんばってこれたんです。本当に好きなので、今日という日を1分1秒も無駄にしたくない」と熱弁した。2曲目の「夢・Dreamer」と3曲目の「I Am A Punk!」はいずれも最新シングルのカップリング曲で、「夢・Dreamer」はNegiccoのプロデューサー・connieの、「I Am A Punk!」はミト(クラムボン)の書き下ろし。「I Am A Punk!」はこの日がライブ初披露となった。大人びたムードの「江南宵唄」を挟み、3人は西寺郷太(NONA REEVES)提供の最新シングル表題曲「I LOVE YOUR LOVE」を初披露。じわじわと熱を帯びていく四つ打ちのビートで、まだツヤのある板敷きのフロアは大きく揺れた。
後攻Negiccoのライブは「ねぇバーディア」で終了となったが、すぐにアンコールを求める手拍子が上がる。「まめぐ!」コールと「アンコール、ネギ!」コール、それぞれ恒例のかけ声を持つ双方のファンはしばらく様子を伺いながら声を上げていたが、徐々に2つの声が合わさり、この日限りの「まーめーぐ、ネギ!」コールに。小気味よいリズムのコールを受けて、中島とNegiccoはそろいの特注Veats Shibuya Tシャツに着替えて登場すると、中島が今年1月にリリースしたカバーアルバム「ラブリー・タイム・トラベル」から、Negiccoがコーラスで参加したCoCoのカバー「無言のファルセット」を4人で歌った。いつかライブでこの曲を再現したいと願っていた中島は感無量の様子。さらに4人は、中島が作詞家としてNegiccoに歌詞を提供したバラード「硝子色の夏」でコラボレーション。歌い終えたあと、Nao☆が曲中のセリフを言い換え「まめぐ、愛してる」とつぶやくと、中島は思わずよろけてしまうも、よろけて思わずつかんだのがMeguの肩、向かいで微笑んでいるのがKaedeというNegiccoファンとして夢のような状況に1人あわあわと身悶えた。4人はさらにもう1曲、Negiccoの代表曲「圧倒的なスタイル」を歌い、おなじみ肩を組んでのラインダンスでステージとフロアは一体に。終始幸せなムードのままイベントの幕は下ろされた。
Negiccoは今週9月28日、かつて中島も出演した「NEGi FES」を地元新潟の北方文化博物館 西門広場 野外大ステージで開催。今年はクラムボン、ザ・なつやすみバンド、シャムキャッツの3組がゲスト出演する。中島はライブ中に紹介のあったダブルタイアップシングルを11月6日にリリース。表題曲のうち、この日披露された「水槽」は10月より放送のテレビアニメ「星合の空」のオープニングテーマ、もう1つの新曲「髪飾りの天使」は同じく10月より放送のテレビアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」のエンディングテーマとしてオンエアされる。
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夏の終わりのハーモニー▽~中島さんとNegiccoさん~
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2019年9月24日 Veats Shibuya セットリスト
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中島愛
01. TRY UNITE! -extended version-
02. Bitter Sweet Harmony
03. 虹いろ▼クマクマ
04. Hello!
05. 水槽
06. サタデー・ナイト・クエスチョン
Negicco
01. さよならMusic
02. 夢・Dreamer
03. I Am A Punk!
04. 江南宵唄
05. I LOVE YOUR LOVE
06. ねぇバーディア
アンコール:中島愛×Negicco
01. 無言のファルセット
02. 硝子色の夏
03. 圧倒的なスタイル
中島愛「水槽 / 髪飾りの天使」(星合盤)収録曲
01. 水槽
[作詞:新藤晴一 / 作曲:矢吹香那 / 編曲:トオミヨウ]
02. 髪飾りの天使
[作詞・作曲:吉澤嘉代子 / 編曲:清竜人]
03. 夏の記憶
[作詞・作曲・編曲:三浦康嗣]
04. 水槽(Inst)
05. 髪飾りの天使(Inst)
06. 夏の記憶(Inst)
中島愛「髪飾りの天使 / 水槽」(本好き盤)収録曲
01. 水槽
[作詞:新藤晴一 / 作曲:矢吹香那 / 編曲:トオミヨウ]
02. 髪飾りの天使
[作詞・作曲:吉澤嘉代子 / 編曲:清竜人]
03. Kailan
[作詞・作曲:Cayabyab Raymundo Cipriano / 編曲:西脇辰也]
04. 水槽(Inst)
05. 髪飾りの天使(Inst)
06. Kailan(Inst)
Negicco「I LOVE YOUR LOVE」収録曲
CD
01. I LOVE YOUR LOVE
[作詞・作曲:西寺郷太 / 編曲:西寺郷太、奥田健介]
02. I Am A Punk!
[作詞・作曲・編曲:ミト]
03. 夢・Dreamer
[作詞・作曲・編曲:connie]
04. I LOVE YOUR LOVE(inst)
05. I Am A Punk!(inst)
06. 夢・Dreamer(inst)
7inch
SIDE A
01. I LOVE YOUR LOVE
SIDE B
01. I Am A Punk!
02. 夢・Dreamer
NEGi FES 2019
2019年9月28日(土)新潟県 北方文化博物館 西門広場 野外大ステージ
OPEN 10:00 / START 11:30
<出演者>
クラムボン / ザ・なつやすみバンド / シャムキャッツ / Negicco
※ライブタイトルの▽および「虹いろ▼クマクマ」の▼はいずれもハートマークが正式表記。
関連商品
Negicco「Negicco 2003~2012 -BEST-」
[アナログ] 2019年11月5日発売 / T-Palette Records / TPRV-0044~5
Negicco「MY COLOR INSTRUMENTAL」
[CD] 2018年10月16日発売 / T-Palette Records / TPRC-0214
リンク
- 中島 愛 Official Website
- Negicco Official Home Page
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
Kaede(Negicco) @Kaede_NGC
Veats Shibuyaさんはこのとき以来でしたねえ
https://t.co/EonDvEgD6M