VIDEOTAPEMUSICツアー最終公演に横山剣、高城晶平、折坂悠太ら豪華ボーカリスト集結

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VIDEOTAPEMUSICが8月31日に東京・東京キネマ倶楽部にて東名阪ツアー「VIDEOTAPEMUSIC "The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC" Release Tour」の最終公演を行った。

「VIDEOTAPEMUSIC "The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC" Release Tour」東京公演の様子。(撮影:廣田達也)

「VIDEOTAPEMUSIC "The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC" Release Tour」東京公演の様子。(撮影:廣田達也)

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「VIDEOTAPEMUSIC "The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC" Release Tour」東京公演の様子。(撮影:廣田達也)

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VIDEOTAPEMUSIC(撮影:廣田達也)

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今回のツアーは、VIDEOTAPEMUSICの4thアルバムにして、初の“歌モノアルバム”となった「The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC」の発売を記念して行われたもの。千秋楽となる本公演にはアルバムに参加したさまざまなボーカリストが出演。会場に詰めかけた観客は、VIDEOTAPEMUSICが作り出す、めくるめく音楽と映像の世界と共に、ゲストボーカリストたちの個性豊かな歌声を存分に楽しんだ。

mmm(撮影:廣田達也)

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折坂悠太(撮影:廣田達也)

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心地よい選曲で観客を楽しませたCOMPUMAのオープニングDJが終わると場内が暗転。ステージ後方のスクリーンに、演奏者たちのクレジットが映画のオープニングロールよろしく次々と映し出される。バンドメンバーと共にステージに登場したVIDEOTAPEMUSIC(VJ, Pianica)は、観客に挨拶すると振りむきざまにスクリーンを指さす。すると古今東西のダンスホールの様子をエディットした映像の投影がスタートし、この日のライブは「世界各国の夜」で幕を開けた。エマーソン北村(Key)、潮田雄一(G)、松井泉(Perc)、mmm(flute)、icchie(Tp)、後関好宏(Sax)が繰り出す賑々しい演奏に乗せて、観客たちは心地よさそうに体を揺らす。2曲目の「密林の悪魔」に移ると、ワイルドなジャングルビートが響きわたり場内の熱気が一気に高まっていった。リゾート感のある「チャイナブルー」で一旦フロアを落ち着かせたのち、VIDEOTAPEMUSICは「台北で時速140km出すタクシーに乗って死にそうな思いをしたときに作った曲です(笑)」と曲を紹介し、「You Drive Me Crazy」を演奏。カーチェイスのシーンをつなぎ合わせた映像とバンドが繰り出すスリリングな演奏とが見事にシンクロし、場内に得も言われぬ高揚感が生み出された。「Sultry Night Slow」とTOMATOSのカバー「ROCK YOUR BABY」では、最新アルバムにボーカリストとして参加しているmmmが透明感のある歌声を披露。続く「Stork」では折坂悠太が登場し、伸びやかなボーカルで観客を魅了した。第1部の最後は、再びmmmがボーカルを担当。最新アルバムでフィリピンのアーティスト・Mellow Fellowが歌った「Cocktail Moon」を代わりに歌唱して、シティポップ調のさわやかなサウンドに乗せて、涼し気な歌声でフロアをチルアウトした。

横山剣(クレイジーケンバンド)(撮影:廣田達也)

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高城晶平(cero)(撮影:廣田達也)

高城晶平(cero)(撮影:廣田達也)[拡大]

COMPUMAのDJを挟み2部がスタート。VIDEOTAPEMUSICは1人でステージに登場すると、韓国のアーティスト・キム・ナウンをボーカリストとしてフィーチャーした「ilmol」のトラックに合わせて、鍵盤ハーモニカを独奏した。幻想的なサウンドに乗せてロボ宙がつぶやくようなラップを披露した「連絡船」、潮田の浮遊感漂うスライドギターが印象的な「Speak low」に続く「Kung-Fu Mambo」では情熱的なラテンのリズムで会場の空気が再び熱を帯びていく。するとVIDEOTAPEMUSICは「この方がラジオで『Kung-Fu Mambo』をかけてくれたことを僕は忘れません」とクレイジーケンバンドの横山剣を紹介。「南国電影」のイントロに乗せて、ステージ左横のバルコニーから横山が登場すると場内に爆発的な歓声が上がる。横山はソウルフルかつ苦みばしったダンディな歌声で観客をひとしきり盛り上げると、恐縮気味のVIDEOTAPEMUSICに向けて、おなじみのポーズと共に「VIDEOTAPEMUSIC、イイーネ!」という賛辞の声を寄せて、ステージをあとにした。「できあがってるのか? キネマ倶楽部!」という呼びかけと共にステージに現れた高城晶平(cero)は満面の笑みを浮かべ、軽快にステップを踏みながら「PINBALL」を歌唱する。ステージ終盤ではmmmが三たびボーカルを担当。ラヴァーズロック調の「Fiction Romance」、ノスタルジックな雰囲気漂う「Summer We Know」を歌い、メロウなボーカルで第2部のラストを甘美に彩った。

「VIDEOTAPEMUSIC "The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC" Release Tour」東京公演の様子。(撮影:廣田達也)

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熱烈なアンコールの声に応えてステージに現れたVIDEOTAPEMUSIC。彼は当初予定していたアンコールの曲を1曲追加したことを観客に明かすと、「ある人に数日前に無茶振りしちゃいまして」という前振りから折坂を再びステージに呼び込む。折坂はフロアに向けて「お待ちかね、チークタイムでございます」と語りかけると、エキゾチックな「Hong Kong Night View」を独特な節回しで朗々と歌い上げた。バンドは終わりゆく夏を惜しむかのようにセンチメンタルな「August Mood」を演奏。最後は「煙突」が静かに奏でられ、この日のワンマンはゆっくりと幕を閉じていった。

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「VIDEOTAPEMUSIC "The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC" Release Tour」2019年8月31日 東京キネマ倶楽部 セットリスト

01. 世界各国の夜
02. 密林の悪魔
03. チャイナブルー
04. You Drive Me Crazy
05. Sultry Night Slow
06. ROCK YOUR BABY
07. Stork
08. Cocktail Moon
09. ilmol
10. 連絡船
11. Speak Low
12. Kung-Fu Mambo
13. 南国電影
14. PINBALL
15. Fiction Romance
16. Summer We Know
<アンコール>
17. Hong Kong Night View
18. August Mood
19. 煙突

※高城晶平の高は、はしごだかが正式表記

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ぐるせん♪✈️🌈 @CKBRJR

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