今回のツアーは、VIDEOTAPEMUSICの4thアルバムにして、初の“歌モノアルバム”となった「The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC」の発売を記念して行われたもの。千秋楽となる本公演にはアルバムに参加したさまざまなボーカリストが出演。会場に詰めかけた観客は、VIDEOTAPEMUSICが作り出す、めくるめく音楽と映像の世界と共に、ゲストボーカリストたちの個性豊かな歌声を存分に楽しんだ。
心地よい選曲で観客を楽しませたCOMPUMAのオープニングDJが終わると場内が暗転。ステージ後方のスクリーンに、演奏者たちのクレジットが映画のオープニングロールよろしく次々と映し出される。バンドメンバーと共にステージに登場したVIDEOTAPEMUSIC(VJ, Pianica)は、観客に挨拶すると振りむきざまにスクリーンを指さす。すると古今東西のダンスホールの様子をエディットした映像の投影がスタートし、この日のライブは「世界各国の夜」で幕を開けた。エマーソン北村(Key)、潮田雄一(G)、松井泉(Perc)、
COMPUMAのDJを挟み2部がスタート。VIDEOTAPEMUSICは1人でステージに登場すると、韓国のアーティスト・キム・ナウンをボーカリストとしてフィーチャーした「ilmol」のトラックに合わせて、鍵盤ハーモニカを独奏した。幻想的なサウンドに乗せてロボ宙がつぶやくようなラップを披露した「連絡船」、潮田の浮遊感漂うスライドギターが印象的な「Speak low」に続く「Kung-Fu Mambo」では情熱的なラテンのリズムで会場の空気が再び熱を帯びていく。するとVIDEOTAPEMUSICは「この方がラジオで『Kung-Fu Mambo』をかけてくれたことを僕は忘れません」と
熱烈なアンコールの声に応えてステージに現れたVIDEOTAPEMUSIC。彼は当初予定していたアンコールの曲を1曲追加したことを観客に明かすと、「ある人に数日前に無茶振りしちゃいまして」という前振りから折坂を再びステージに呼び込む。折坂はフロアに向けて「お待ちかね、チークタイムでございます」と語りかけると、エキゾチックな「Hong Kong Night View」を独特な節回しで朗々と歌い上げた。バンドは終わりゆく夏を惜しむかのようにセンチメンタルな「August Mood」を演奏。最後は「煙突」が静かに奏でられ、この日のワンマンはゆっくりと幕を閉じていった。
「VIDEOTAPEMUSIC "The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC" Release Tour」2019年8月31日 東京キネマ倶楽部 セットリスト
01. 世界各国の夜
02. 密林の悪魔
03. チャイナブルー
04. You Drive Me Crazy
05. Sultry Night Slow
06. ROCK YOUR BABY
07. Stork
08. Cocktail Moon
09. ilmol
10. 連絡船
11. Speak Low
12. Kung-Fu Mambo
13. 南国電影
14. PINBALL
15. Fiction Romance
16. Summer We Know
<アンコール>
17. Hong Kong Night View
18. August Mood
19. 煙突
※高城晶平の高は、はしごだかが正式表記
リンク
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【ライブレポート】VIDEOTAPEMUSICツアー最終公演に横山剣、高城晶平、折坂悠太ら豪華ボーカリスト集結(写真15枚) - 音楽ナタリー https://t.co/y7PrabrDTu