「初恋ロスタイム」は仁科裕貴による同名小説を原作とする映画で、板垣は自分以外のあらゆるものが突然ぴたりと静止する不思議な“ロスタイム”現象に遭遇する浪人生・相葉孝司役で主演を務めている。作中では吉柳咲良演じるロスタイムに動くことができる少女・篠宮時音と孝司との恋愛模様が描かれる。
観客の前に姿を見せた板垣は、自己紹介を済ませると劇場を見回し「女性が多いですね……」とひと言。すると竹内は「女性が支えてるんだよ!」と板垣の言葉に反応し、舞台挨拶は2人の楽しげなやりとりからスタートした。まず初めに初主演についての感想を求められた板垣は「全然実感がないです!」と笑い「(主演を務めた)たくさんの先輩の背中を見てきたので、本当に栄誉のあることをやらせてもらっていると思いますし、映画ってみんなで作り上げるものなんだな、ということを実感する機会にもなりました」としみじみコメントする。
そんな板垣との共演について、竹内は「話し合いをしながら(シーンを)作り上げられたのが楽しくて。短い時間ではあったけど、意見交換できた、いい数日間でした」と振り返った。すると板垣は「竹内くんに支えてもらうことがすごく多くて」とすぐに反応し、「自分がどうしてもアドリブで動きたい部分があったときも竹内くんはすごく優しく対応してくださって。ホントに支えられました」と感謝を伝える。板垣の言葉を聞いた竹内は「あなたもすごいよ。だって18歳でしょ? 俺18歳のとき、学校行くときの髪型のことしか考えてなかったよ」と返して笑いを誘った。
また本日の舞台挨拶には主題歌を担当した緑黄色社会がゲストとして登場した。バンドを代表してマイクを握った長屋晴子(Vo, G)は主題歌「想い人」について「人を思い合う大切な気持ちを私たちなりに表現しました。このテーマはずっと表現したかったものなので、今回映画の力を借りて表現できたことがうれしいです。映画の主題歌を担当させていただくのはこれが初めてでしたし、私たちにとって、とても大切な曲になりました」とコメント。そののち、バンドはアコースティックアレンジの「想い人」を登壇者の前で披露した。
思いのこもった長屋の歌声をじっと聴いていた板垣の瞳にはじんわりと涙が。感想を求められ「よかったです。なんと形容したら……」と言葉に詰まる板垣を見た竹内は「がんばってたからね。僕も聴きながら、映画のシーンが鮮明に浮かびました」とフォローする。この竹内の言葉を受け、板垣は「僕、ホントにこの曲が好きで。本当にありがとうございました。あの、映画のストーリーにすごく忠実に、素敵に描かれた歌なので(映画と)一緒に聴いてほしいです」と来場者に伝え、板垣と同じく目に涙を浮かべていた吉柳も「暇さえあればずっと聴いていた曲で、全部完璧に歌えるくらいなので……こうして生で聴けて、この場に立つことができて改めて幸せだなって思いました」と感激の面持ちで思いを吐露した。
「初恋ロスタイム」は9月20日に全国公開される。舞台挨拶の最後に板垣は「こんな素敵な音楽、素敵なキャストの皆さんが集まった素敵な映画です。がんばることってこんなにカッコ悪くてこんなにカッコいいんだって思わせてくれる、ただキラキラしただけじゃない新しい青春恋愛映画がこの組全員の力でできあがったと思っています。皆さんにどう感じてもらえるか楽しみでしょうがないです」とコメント。来場者に深く一礼し、劇場をあとにした。
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- 映画「初恋ロスタイム」 2019年9月20日 全国ロードショー
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音楽ナタリー @natalie_mu
【イベントレポート】緑黄色社会の演奏に涙、M!LK板垣瑞生「初恋ロスタイム」挨拶で初主演作への思い語る(写真20枚)
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