「ワーハピ」初の青森でCornelius、きゃりー、槇原敬之らヒット曲連発

高橋幸宏がキュレーターを務める音楽フェス「WORLD HAPPINESS 2019 with HACHINOHE」が、8月24日に青森・YSアリーナ八戸で開催された。

「WORLD HAPPINESS」通称・ワーハピは2008年に東京・夢の島公園陸上競技場で初開催され、第1回から高橋がキュレーターを務めてきた野外フェス。このたび青森の新たな複合施設・YSアリーナ八戸の竣工を記念したこけら落とし公演として、Cornelius、ゴスペラーズ、きゃりーぱみゅぱみゅ、 DJ TOWA TEI、槇原敬之、高橋幸宏がライブを繰り広げた。

フェスのトップを飾ったCorneliusは、世相を反映した映像作品や、メンバーの声に合わせて変化するライティングなど、独自の演出を盛り込んだライブを展開。また昨年行われた企画展「AUDIO ARCHITECTURE：音のアーキテクチャ展」のためにCorneliusが書き下ろした最新曲「Audio Architecture」を当時の映像作品と共に披露し、ファンを喜ばせた。

ゴスペラーズはオリジナル曲に加え、スピッツ「ロビンソン」や美空ひばり「真赤な太陽」といったカバー曲をすべてアカペラで歌唱。観客から「八戸大使！」と呼びかけられた八戸市出身のメンバー北山陽一は、子供時代に会場の近所に住んでいたというエピソードを語り会場を盛り上げた。

3度目のワーハピ参加となるきゃりーぱみゅぱみゅは、「つけまつける」「にんじゃりばんばん」「ファッションモンスター」などのヒットナンバーを中心にパフォーマンス。 TOWA TEIは高橋幸宏「ヴォラーレ」や細野晴臣「SPORTS MEN」、坂本龍一＆忌野清志郎「い・け・な・いルージュマジック」といったYellow Magic Orchestraメンバーにちなんだ選曲をプレイし、フロアを熱狂させた。

槇原敬之は「青森は大好きな場所。日本で一番ラテンな県だと思います！」と語り、自身のヒット曲のほか、青森にちなんだ「林檎の花」をオリジナルアレンジで歌い上げる。さらにラストの「どんなときも。」では高橋が「最初に参加表明してくれたお礼」としてドラムで参加。YMOの存在がなければ音楽を志していなかったという槇原は「共演できるなんて夢のよう」と感激した様子を見せた。

トリを飾った高橋幸宏は、Smooth Ace（Cho）、矢口博康（Sax）、ゴンドウトモヒコ（Euphonium）ら8人のバックミュージシャンと共に、初期のソロ曲を披露。またクライマックスには鈴木慶一も登場し、THE BEATNIKSの人気曲「Ark Diamant」セッションすると客席からは大歓声が沸き起こった。最後に高橋は定番のバラード「今日の空」をソロで歌い上げてしっとりとステージを締めくくった。