2013年以来、恒例のライブイベントとして毎夏開催されている「ファミえん」。開催7回目で“令和元年”と銘打たれた今年の「ファミえん」には、約7000人のファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)が全国各地から集結した。数日前から心配されていた台風の影響はなく会場周辺の天気は快晴。開演までの間、ファミリーたちはライブステージ隣のフードエリア「パクパクうーたん村」でエビ中メンバーがプロデュースしたメニューを味わったり、ファミリー同士の交流を楽しんだりとリラックスした時間を過ごした。
開演時刻の17:00に「ファミえん」用にアレンジされたオープニングSE「ebiture」が会場に流れ出すと、ステージ側に設置された大きなウォーターキャノンから大量の水が噴射された。豪快な水しぶきにファミリーの驚きの声が上がる中、背面に冷やし中華ならぬ“冷やし中学はじめました”という文字がプリントされた法被を着たエビ中メンバーが登場。アップテンポな「ラブリースマイリーベイビー」のイントロが流れると観客からわっと歓声が上がりライブがスタートした。続けてサマーチューンの「ほぼブラジル」「マブいラガタイフーン」が披露されると会場の温度は一気に上昇。次曲のハイテンポな「Go!Go!Here We Go!ロック・リー」では真山りかの「負けたくな―い!」という叫びを合図に、ウォーターキャノンから勢いよく水が噴射された。空高く打ち上げられた大量の水をオーディエンスと共に浴びたあと、柏木ひなたは「今年も帰ってきました! 山中湖!」、中山莉子は「ようこそ、『ファミえん』の聖地へ!」と大きな声で呼びかける。真山は「お盆明けに皆さんが仕事や学校をがんばれるように、今日は一緒にびしょ濡れになって、エビ中が元気を分けてあげられたら」と今回の「ファミえん」に込める思いを語った。
その後、メンバーは法被を脱ぎ捨て「あたしきっと無限ルーパー」「YELL」「テブラデスキー~青春リバティ~」とハイテンポな曲で会場を盛り上げ、続く「MISSION SURVIVOR」では柏木と星名美怜がメインステージで、真山、中山、安本彩花、小林歌穂がステージ左右の花道に飛び出しパフォーマンスを行った。曲中に客席に投入された巨大なバルーンは観客の上で弾け、中から大量の水風船が出現。さらにメンバーが客席に向かって放水銃を発射する。全身ずぶ濡れになりながら曲に合わせてタオルを回すファミリーを前に、中山が「ずぶ濡れだけど、元気しかなーい!」と叫び、「元気しかない!」がスタート。メンバーは観客に水風船を投げつけながら客席の間を走り抜け、小林は「左のポケットにセミの抜け殻」という歌詞に合わせて本物のセミの抜け殻を手に持ったかと思えば、その後も左のポケットから“藤井校長のメガネ”、右のポケットから“そこらへんの石”を次々と取り出しながら歌ってオーディエンスを大いに沸かせた。
ライブが中盤に差しかかった頃、小林が「『ファミえん』で歌い続けてきたこの曲を、ゆったりと聴いてください」と観客に語りかけ、6人はオレンジ色の夕日を背にバラードナンバー「いい湯かな?」を歌唱した。続けて「朝顔」を情感たっぷりに歌い上げオーディエンスを一気に引き付けると、「EBINOMICS」「あなたのダンスで騒がしい」「感情電車」を繰り出し、再び会場の温度を上昇させる。その後徐々に日が落ちていく中で「紅の詩」「明日もきっと70点」「買い物しようと町田へ」「ちちんぷい」をノンストップで畳みかけた。次の「HOT UP!!!」では、真っ赤な照明をバックにウォーターキャノンが大量の水を放ち、最後に6人が「ほら ほら hot up!!!」と歌うと同時にエアバーストが炸裂。彼女たちのダイナミックなパフォーマンスと大きな音を立てて火花が散る様子に、観客は驚きと興奮の声を上げた。
終盤は歴代の「ファミえん」のテーマソング「summer dejavu」「ナチュメロらんでぶー」が披露され、最後は今年のテーマソング「青い青い星の名前」でフィニッシュ。柏木がエビ中が今年の8月に“開校”10周年を迎えたこと、今年も「ファミえん」を開催できたことの喜びを語り、ライブ本編のフィナーレを飾る花火が打ち上げられた。そして安本はここで「今年もエビ中、大学芸会やらせていただきます!」と宣言し、12月20、21日に千葉・幕張イベントホールでワンマンライブ「大学芸会」を行うことを発表。会場が大歓声に包まれる中、星名が口を開き、エビ中が昨年12月に3日間実施した「クリスマス大学芸会2018」に自身のけがのため1日しか参加できなかったことを踏まえ「もう1回、みんなと同じ景色を見られることにドキドキしています。一緒にこの6人で幕張メッセのステージに立てることがうれしいです」と涙ながらに語った。
アンコールではメドレー形式で、中山が「ご存知!エビ中音頭」、真山が「こりゃめでてぇな」、柏木が「I can't stop the loneliness」、星名が「出席番号の歌 その2」、安本が「早弁ラップ(FAMIEN ver.)」、そして小林が「あるあるフラダンス」を歌唱。小林の「あるあるフラダンス」では、小道具のスケッチブックに不備があることに気付いた小林がうろたえ始め、その様子に柏木と中山が崩れ落ちるように大笑いする一幕も。その後6人は盛り上がりを加速させる「梅」「イート・ザ・大目玉」「Family Complex」を立て続けに熱唱したあと、真山の「今年も最後の最後まで一緒に楽しんでくださり、本当にありがとうございました。今日のこの光景がいつまでも、いつまでも残りますように」という感謝の言葉と共に、ラストナンバー「星の数え方」を披露。開演からフィナーレまでの約2時間半で約30tもの水が使用された7回目の「ファミえん」の幕が下ろされた。
なおエビ中は9月から12月にかけて16会場を回る全国ホールツアーを実施。そのツアータイトルが「私立恵比寿中学ようこそ秋冬ホールツアー2019~世界のみなさんおめでとうアイドルって楽しい~」であることが発表された。
私立恵比寿中学「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん 令和元年 in 山中湖」2019年8月17日 山中湖交流プラザきらら シアターひびき セットリスト
01. ラブリースマイリーベイビー
02. ほぼブラジル
03. マブいラガタイフーン
04. Go!Go!Here We Go!ロック・リー
05. あたしきっと無限ルーパー
06. YELL
07. テブラデスキー~青春リバティ~
08. MISSION SURVIVOR
09. 元気しかない!
10. いい湯かな?
11. 朝顔
12. EBINOMICS
13. あなたのダンスで騒がしい
14. 感情電車
15. 紅の詩
16. 明日もきっと70点
17. 買い物しようと町田へ
18. ちちんぷい
19. HOT UP!!!
20. summer dejavu
21. ナチュメロらんでぶー
22. 青い青い星の名前
<アンコール>
23. Famien'19 メドレー(ご存知!エビ中音頭[中山莉子]~こりゃめでてぇな[真山りか]~I can't stop the loneliness[柏木ひなた]~出席番号の歌 その2[星名美怜]~早弁ラップ(FAMIEN ver.)[安本彩花]~あるあるフラダンス[小林歌穂])
24. 梅
25. イート・ザ・大目玉
26. Family Complex
27. 星の数え方
私立恵比寿中学ようこそ秋冬ホールツアー2019~世界のみなさんおめでとうアイドルって楽しい~
2019年9月20日(金)東京都 オリンパスホール八王子
2019年9月23日(月・祝)愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2019年9月29日(日)奈良県 なら100年会館 大ホール
2019年10月6日(日)千葉県 市川市文化会館 大ホール
2019年10月11日(金)埼玉県 大宮ソニックシティ 大ホール
2019年10月14日(月・祝)新潟県 上越文化会館 大ホール
2019年10月22日(火・祝)大阪府 オリックス劇場
2019年10月25日(金)広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
2019年10月27日(日)静岡県 富士市文化会館ロゼシアター 大ホール
2019年11月2日(土)福岡県 福岡市民会館 大ホール
2019年11月10日(日)宮城県 仙台銀行ホール イズミティ21
2019年11月11日(月)青森県 リンクモア平安閣市民ホール
2019年11月17日(日)鹿児島県 宝山ホール
2019年11月23日(土・祝)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
2019年11月24日(日)群馬県 桐生市市民文化会館 シルクホール
2019年12月8日(日)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
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