YONCEが歌うOLD JOEワンマン、また「コパ・アメリカ」の頃に

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OLD JOEが7月31日に東京・下北沢GARAGEでワンマンライブ「one more night stand」を実施した。

OLD JOE「-GARAGE 25th Anniversary- OLD JOE one man live "one more night stand"」の様子。(Photo by  Kae Homma)

OLD JOE「-GARAGE 25th Anniversary- OLD JOE one man live "one more night stand"」の様子。(Photo by Kae Homma)

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公演名が記された下北沢GARAGE入り口前の立て看板。(Photo by Satsuki Kato)

公演名が記された下北沢GARAGE入り口前の立て看板。(Photo by Satsuki Kato)[拡大]

OLD JOEは、SuchmosのYONCEこと河西洋介(Vo)、RAMMELLSの真田徹(G)、Aun beatzのメンバーとして活動する傍らTempalayなどのサポートを務めるカメヤマケンシロウ(B)、AKOGAREやLAIKA DAY DREAMなどに参加している大内岳(Dr)の4人によるロックバンドで、2008年から2015年まで活動していた。この公演は、彼らが“今までの僕らと音楽を守り育ててくれた大切な場所”としている下北沢GARAGEのオープン25周年を記念したもの。2015年7月31日に東京・大岡山 LIVE INN PEAK-Iで行われた彼らの解散ライブ「THANK YOU LOVERS」からちょうど4年目であるこの日、彼らの復活を見届けようと会場には多くのファンが詰めかけた。

OLD JOE「-GARAGE 25th Anniversary- OLD JOE one man live "one more night stand"」の様子。(Photo by  Kae Homma)

OLD JOE「-GARAGE 25th Anniversary- OLD JOE one man live "one more night stand"」の様子。(Photo by Kae Homma)[拡大]

定刻を少し過ぎた頃、スモークが立ち込めるステージに大内、ケンシロウ、真田、河西の順にメンバーが登場。低く歪んだギターとベースの音が鳴り響く中、河西が「よく来た。OLD JOEです」と話し、「Red Tab」でライブをスタートさせた。ファンキーな演奏に乗せて河西がライブタイトルと下北沢GARAGEの名前を歌うと、超満員の観客が一斉に歓声を上げ場内の温度が上昇した。その後アップテンポな「わるいくすり」「Pokey」、河西がギターを弾きながら歌唱した「shot」「Paradise」を経て、河西は「下北沢GARAGE、25周年本当におめでとう。OLD JOEは結成してもう10年になるんですけど、帰って来られました。来てくれてありがとう」と語った。続くサイケロック調の「Blonde Betty」では、赤と青のビビッドなライトに照らされながら真田が激しいギターソロをプレイ。ベースとギターのユニゾンを合図に4人がジャムセッションを披露し、重層的なアンサンブルでオーディエンスを圧倒した。

カメヤマケンシロウ(B)と河西洋介(Vo)(Photo by Satsuki Kato)

カメヤマケンシロウ(B)と河西洋介(Vo)(Photo by Satsuki Kato)[拡大]

OLD JOE「-GARAGE 25th Anniversary- OLD JOE one man live "one more night stand"」の様子。(Photo by Satsuki Kato)

OLD JOE「-GARAGE 25th Anniversary- OLD JOE one man live "one more night stand"」の様子。(Photo by Satsuki Kato)[拡大]

ライブ中盤、河西の「いい歌を」という言葉のあとに、4人はミディアムナンバー「Solitaire」をパフォーマンス。ステージがオレンジの光で照らされる中、河西の歌に3人のコーラスが重ねられていく。続く「ささやき」ではイントロが流れると同時にオーディエンスから歓喜の声が上がり、「Kelios」では河西がタイトなドラムの音色に合わせて大きく体を揺らしステップを踏む場面も。さらに解散時には未完成だったという楽曲を4人がパフォーマンスすると、会場には大きな歓声が湧き起こった。

アンコールで定食屋のTシャツを着てギターソロを披露する真田徹。(Photo by  Kae Homma)

アンコールで定食屋のTシャツを着てギターソロを披露する真田徹。(Photo by Kae Homma)[拡大]

後半に差し掛かりライブでの定番曲「Manhattan Subway」が演奏されると、リズムに合わせて観客がハンドクラップを開始する。鋭いカッティングギター、エフェクトがかかったベース、ダンサブルなドラムプレイ、叫ぶようなボーカルで観客を魅了した4人は、曲中でParliament「Give Up The Funk」にオマージュを捧げたアレンジを披露した。熱狂の中パフォーマンスを終えた真田は、自身が17歳の頃に結成したOLD JOEの活動を振り返り「解散後、1人も就職も現役引退もせずに今日を迎えられたことがうれしいです」と発言。河西が「『コパ・アメリカ』に合わせてまた4年後にライブするか」と言葉を返すと、すかさず真田が「ワールドカップは観たいからちょっと……」と反応し観客の笑いを誘った。

最後の曲をパフォーマンスし観客の歓声に応える4人。(Photo by  Kae Homma)

最後の曲をパフォーマンスし観客の歓声に応える4人。(Photo by Kae Homma)[拡大]

アンコールでケンシロウと共にステージに戻り、今回OLD JOEにとって初めて下北沢GARAGEでのライブでソールドアウトになったことを明かした大内は「解散前にライブしたときは、お客さんの人数は今日の3分の1くらいでした。本当にありがとう」とファンへの感謝の気持ちを述べた。その後、この日ライブ前に訪れたという定食屋のTシャツに着替えた河西と真田が登場。メンバーが店で注文したメニューを発表し和やかな雰囲気が漂う中、河西が改めてこの日パフォーマンスした楽曲がすべて4年前かそれ以前に制作されたものであることを踏まえ「歌いながら、当時はこんなことを考えてたんだなあと思い出しました。人間は変わると思うけど、それでいて変わらないものです」と観客に語りかけた。そして4人は「Lover Soul」を披露し、最後に「Hello, Bitch」からLed Zeppelinの「Moby Dick」につなげるパフォーマンスを展開。観客の熱狂冷めやらぬ中、約1時間半のワンマンライブの幕を下ろした。終演後4人がステージを去ったあと客席からは「ありがとう」という声が響いていた。

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OLD JOE「-GARAGE 25th Anniversary- OLD JOE one man live "one more night stand"」 2019年7月31日 下北沢GARAGE セットリスト

01. Red Tab
02. わるいくすり
03. Pokey
04. shot
05. Paradise
06. Blonde Betty
07. Moon Side Dance
08. フリント
09. Solitaire
10. ささやき
11. Kelios
12. タイトル未定
13. ギムレット
14. Past Song
15. Manhattan Subway
16. Shout Out
17. ハートビート
<アンコール>
18. Lover Soul
19. Hello, Bitch
20. Moby Dick(Led Zeppelin)

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三沢貴志 @miswtk4

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