ハコムス5年の歴史をつなぐ2ndコンサート、OG交えて癒しとやすらぎとトキメキお届け

ハコイリ▽ムスメが7月28日に東京・日本消防会館（ニッショーホール）にて単独コンサート「ハコイリ▽ムスメ2ndコンサート～癒しとやすらぎとトキメキの世界へ～」を行った。

2014年7月に誕生し、この夏結成5周年を迎えたハコムス。1年ぶり2度目の単独コンサートには、現役メンバー8人に加えて卒業メンバー5人も登場し、5年間の歩みをたどるようなステージがおよそ2時間半にわたって繰り広げられた。またこの日のコンサートは9月末でグループを卒業する我妻桃実がリーダーを務める最後の公演として行われ、翌29日より3期メンバーの吉田万葉がハコムス4代目リーダーの座に就いた。

コンサートは我妻、吉田、戸羽望実の3人による華麗なバレエに始まり、8人全員がそろうとまずは初期のオリジナルナンバー「レモネード・キッス」を披露。陽気なモータウンビートに客席では自然と手拍子が起こる。「ごきげんよう、私たちハコイリ▽ムスメです！」と元気に挨拶した8人はそれぞれ自己紹介を行い、現メンバーで唯一のオリジナルメンバーである我妻は「この時代にアイドルが5年も続くなんて、びっくらこく話ですよ。ハコイリ▽ムスメがまさか5年も続くなんて思ってなかった！」としみじみ語り、「今日はここにいるすべての皆さんに、ハコイリ▽ムスメが5年間歩んで来た歴史と感謝の気持ちを、しっかりパフォーマンスに込めてお届けします」と宣言した。その後はカバーのレパートリーからチェキッ娘の「抱きしめて」とおニャン子クラブ「アンブレラ・エンジェル」、そしてオリジナル曲「ハコいっぱいのプレゼント」が3曲連続で歌われ、我妻は「アンブレラ・エンジェル」で初めてセンターを任された当時の思い出を振り返った。

次のブロックではribbon「泣かないでエンジェル」「Be My Diamond!」、CoCo「無言のファルセット」と1990年代を代表するアイドルグループ2組の楽曲から大人びたナンバーが並ぶ。そして「ここからはハコイリ▽ムスメの歴史をたどる曲を」と前置きされたコンサート中盤には、卒業した1期生の門前亜里、内山珠希、神岡実希、鉄戸美桜がステージに上がり、我妻を交えた5人で結成時のレパートリーからCoCo「君の歌、僕の歌」とアイドリング!!!「夏色キッス☆」を披露。入れ違いに今年3月に卒業した3期生の星里奈が登場し、河合その子「哀愁のカルナバル」を現メンバーとパフォーマンスしてしなやかなダンスで魅せた。OGの5人はひさびさに現役時代の自己紹介も披露し、長年のファンを沸かせる。動画で残されている「ハコイリムスメからあげ戦争」など初期の名場面にまつわるOGたちの思い出話でひとしきり盛り上がったあとは、OGと現役メンバーのコラボレーションで「微笑みと春のワンピース」「夏に急かされて」と2曲のオリジナルナンバーが歌われた。現役メンバーによる上田愛美のカバー「なかよし」ではみんなでエア長縄跳びをするおなじみの振り付けにOGが合流し、合計13人による縄跳びが実現した。

OGが歯に衣着せぬトークでつないでいるうちに、現役メンバーは海賊をモチーフにした新衣装にお色直し。OGを送り出すと、8人は「レモンドロップ」「水平線でつかまえて」「海へ行こう ～Love Beach Love～」「夏休みは終わらない」「Let's Party Time!」とサマーチューンを連発した。残り1曲となったところで、我妻は「こうしてハコイリ▽ムスメの5周年を見届けて卒業できるのはうれしいです。私が卒業したら、そこからは初めて1期生のいないハコイリ▽ムスメが作られていくので、ドキドキとしつつ楽しみでもあります」と胸の内を明かす。リーダーを引き継ぐ吉田は「今日初期メンバーや里奈と一緒にステージに立ってみて……今までハコイリ▽ムスメが作ってきた5年間はどこを切り取っても素敵な瞬間だなと思うし、私たちはこの先もずっと輝いているハコイリ▽ムスメを届けられたらなと思います」と生まれ変わるハコムスの抱負を述べた。最後の1曲に選ばれたのは、オリジナルナンバーの「旅をつなげて」。グループの歴史を重ね合わせたような歌に乗せて再び13人が集い、さわやかにコンサートの幕を下ろした。